観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  中京大学戦 平成18年10月22日 at港サッカー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん


本日は強豪、中京大学との一戦が名古屋港サッカー場で開催される。

中京大学には一昨年は一点差で敗れたが、昨年は大差をつけられながらも、
後半グランパスの怒涛の攻撃が見られ善戦したのが記憶に新しい。

先週は難敵南山大学に勝利したので、この勢いで今日も頑張ってほしいものだ。


うす曇り、気温23度の中、グランパスのキックオフで試合開始。
あまりよいキックではなかったため、中央付近より中京大の攻撃開始となる。

しかし、このシリーズをグランパス・ディフェンスは難なく押さえパントとさせる。
グランパスは自陣15ヤードからの最初の攻撃で、35ヤードのパスを投げる。

ぎりぎりのところで、インコンプリート。
先週の南山大戦では全くといってよいほどパスを投げなかったが、今日はいきなりのロングパスだ。

次に5ヤードのパスと10ヤードのパスが通り、ファーストダウン(1stダウン)を取る。
そして、#66OL菅沼君の見事なブロックが決まり、QB#9吉田君が走り、またもや1stダウンを取る。


出足好調だ。
しかし、中京大陣35ヤード付近でグランパスのRBがボールをファンブルしていまい、
ターンオーバー(攻守交替)となる。

「悪いポジションのターンオーバーじゃないから、まあいいか・・・・」と思う。
が、中京はじりじりと攻め、最後はQBがオープンを走りタッチダウン(TD)を取る。
ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)は外し、0-6となる。


第2Qに入る。

中央付近でグランパスのオフサイドやレイトヒットの反則が続き、
1stダウンを自動的に二度も与えてしまった。
反則がなければパントかと思われる状況だったので、全く惜しい反則だ。

と思ったら、次の中京のロングパスに対してグランパスDBがパスインターフェアの反則を犯す。
微妙な判定ではあったが、まあ反則を取られても仕方ないかな、と私には見えた。

中京は名大陣15ヤードまで攻め込む。
ここでまたもやグランパスはオフサドの反則を犯し、中京に自動的に1stダウンを与えてしまった。

「つまらない反則、多いよねー・・・」と思う。
何か、選手諸君のテンションが高すぎるような気がするが、どうだろうか。

「落ち着け、グランパス!」

結局、このシリーズはグランパスの四つの反則が致命傷となり、中京にTDを与えてしまった。
0-13となる。
「強敵相手に2本差は、辛いなあ・・・」と思いながら、前半終了となる。

後半開始。

中京大のキックオフ。グランパスは自陣20ヤードからの攻撃だ。
いきなり、QB#6野田君キープで20ヤード走る。
相変わらず、よい走りをしている。

次にリバースプレーを試みると、中京はまんまとひっかかり、ロングゲイン。
今日はこのリバースがたいへんよく決まっている。

しかし、中京大陣深く攻め入ったところで、中京はグランパスのパスをインターセプト。
「せっかくのチャンスだったのになあ・・・」とため息。


しかし、中京のRBは自陣15ヤード付近でボールをファンブルし、これをグランパスがリカバーする!
ビッグチャンスだ!

最後はRB#35奥村君が走りTD!
PATは外してしまったが、6-13となる。
このTDは大きいと思う。

そして、キックオフ後の中京大の攻撃をグランパス・ディフェンスはよく抑え、
自陣40ヤード付近から攻撃再開となる。
1本取れば、同点だ。

このシリーズはQBキープ、パス、ランどれもよく決まり、中京大陣奥深く入り込み、
7分過ぎ、またもや奥村君のダイブでTDを取る!

PATも決まり、ついに同点となった。

13-13。
先週の南山戦と同じく手に汗を握る展開となってきた。
負けるな、グランパス!


しかし、キックオフ後の中京のシリーズで34ヤードのTDパスを決められ、またもやリードを奪われる。

13-19。

第4Qに突入する。

中京大はグランパスゴール近く攻め入り、4thダウンギャンブルを試みるも、
ここはグランパス・ディフェンスが必死の守りで押さえ攻守交替となる。

次のグランパスのシリーズは地道にランプレーを重ね、中京ゴールライン近くまで攻め入る。
4thダウンとなったが、1stダウンまでインチとなっているため、
ここは当然ギャンブルだ。

だが、ここでグランパスにまたもやフォルススタートの反則。
結局攻守交替となってしまった。

今日はいつになくこの手の単純なファールが多い。
しかし、次の中京のシリーズを食い止め、再びグランパスの攻撃だ。

グランパスはランとパスで中京大陣20ヤードまで進むが、
時間はもう1分しかない。
が、ここで1stダウンを取り、ゴールまで10ヤードからの攻撃となる。

グランパスの応援席も中京大の応援席も皆、固唾を飲んでグランドを見つめている。

QBスパイクの後、
二度ランを試みるも全て中京のディフェンス陣に拒まれ、進めない。
ふと時計を見れば残り20秒もない。

4thダウン、これが最後のチャンスだ。
これを逃したら試合は負けだ。
あと、10ヤードもあるのでここはパスかなと思う。

が、「ひょっとするとQBキープかな?
いや今日決まっているリバースか?

も、ゴール直前でそんなことはやらないよね」
と私の頭の中は混乱している。



さあ、最後のプレーだ。

審判の笛がピピーっとグラウンドに響く。

QB野田君はドロップバックする。
グランパスのライン陣はしっかり彼をガードしている。
左サイドをWRがするするっと走ってゴールライン内に入った。

中京のCBは彼の後ろにいる。フリーになっているぞ!

野田君はパスを投げた。

TDだ!!


しかし、投げられたボールはWRの手前で失速・・・。

インコンプリート。

「あーあ・・・」グランパス応援席は皆、がっくり。
中京の応援席は沸きかえっている。
勝負あった・・・。

13-19でグランパスの惜敗となってしまった。

今日の試合は先週の南山大戦に比べると、オフサイド、フォルススタートなど、
単純なファールが多すぎたと思う。

選手諸君は一生懸命やっているが、一言で言えば、「気合の空回り」のような気がするが
どうであろうか。

このファールにより自動的に相手に1stダウンを与えてしまったり、
逆に1stダウンを逃してしまったりしたことが多々あった。
試合内容は五分五分と思われたので残念ではある。

強豪相手にこれくらいファールが多いと、勝つのは難しい。

まあ、しかしここ一番にかける選手の気持ちはよく理解できます。
この気合に冷静さをプラスして、次の愛知学院戦では圧勝して欲しい、
と個人的には思いました。


さあ、次週は最終戦だ。

頑張れグランパス!!

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