観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  愛知学院大学戦 平成18年11月3日 at港サッカー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

今日は愛知学院大学戦が名古屋市港サッカー場で行なわれる。

先週の試合で中京大学に惜敗し、優勝の可能性はなくなったグランパス。
しかしこの試合に勝てば4勝2敗で同率二位が確保できるし、
四年生にとっては今日が最後の試合となるので、何とか勝利し有終の美を飾ってほしいところである。


秋の柔らかな日差しがグラウンドに差し込み、見渡せば木々が紅葉しかかっている。

絶好のスポーツ日和である。

愛知学院は今シーズンの試合結果をみれば、昨年より明らかにチーム力を上げていると思われる。
中京大学や南山大学といった強豪校にも善戦している。

体格の良い選手も多く、とりわけラインは強力になったような気がする。
冷静に予想すればグランパスは勝てるとは思うが、やや不気味な相手ではある。

愛知学院大学(愛学)のキックオフで試合開始。
グランパスは自陣40ヤード付近からの攻撃開始だ。

RB#35奥村君の12ヤードランでいきなりファーストダウン(1stダウン)を取る。
続く3rdダウンロングで、ロングパスを愛学DBにインターセプトされる。

しかし、これは愛学自陣12ヤードでのターンオーバーだったので、「まあ、いいか」と思う。

その後攻守交替し、グランパスはパスとランを決め
愛学陣奥深く攻め込む。

しかし、ゴール前のランプレーをRBがファンブルし、
これを愛学が抑え、ターンオーバーとなる。

ゴール前だったので、残念。
第1Qは互いに攻め手を欠き0-0で終了する。
互角の内容だったと思われる。

第2Qに入ると、グランパスのオフェンスが決まりだしてくる。
2分過ぎ、中央付近よりRBからWR#8中村君へリバースプレーを試みる。

先週の中京戦ではこのトリックプレーがよく決まった。
愛学ディフェンスもまんまとこれにひっかかり、中村君の独走となった。

「走れ、走れ!」

中村君は愛学DB陣を振り切り、ゴールへと走りこむ。
タッチダウン(TD)だ!


こういう、派手なプレーは観客としてもひじょうに興奮する。

見事なリバースプレーだ。

しかし、なぜか選手諸君は喜んでいない。
グラウンドを見ると、中央付近にイエローフラッグが落ちている。

こういう時は、オフェンスのホールディングかイリーガルブロックだろうと思う。
案の定、審判はグランパス側に手を向け、背後から膝に向けて手を振っている。

やはり、グランパスのイリーガルブロックだった。


「残念・・・」

4分過ぎ、愛学陣30ヤード付近でグランパスは4thダウン12ヤードとなって、
ここはパントのシテュエーションとなる。

12ヤードも残しているので、ここでギャンブルはないと思う。
QB#6野田君がパンターとなり、蹴る・・・。

と思ったら、彼はボールを持ってオープンに走りだした。
鋭い走りで、ここは1stダウンをもぎ取った。

見事に私もだまされてしまった。
しかし、本当に野田君の走りはすごいと思う。
来年はRBでもやるのだろうか?

最後は#35奥村君のダイブプレーによりTDを取る。
ポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まり7-0となった。

その後、前半終了直前に
グランパスのフィールドゴールが決まり、10-0で前半を終える。

前半はさほど両チームに差はなかったと思うので、やや不安な気持ちでハーフタイムを過ごす。

グランパスのキックオフで後半開始。

最初の愛学のプレーを難なく押さえ、パントとさせた。
相変わらず、グランパスのDL陣は安定しているので安心して見ていられる。


グランパスは自陣20ヤードから攻撃開始となる。

ここで、#33稲垣君が左オフタックルをするするっと抜ける。

ブロックがよく決まり、独走となった。
60ヤード以上を走りに走ってTD!となる。
PATも決まり17-0とリードする。


その後、愛学はじりじりとグランパス陣深く入り、ゴールまで12ヤードまで攻め入る。

ここで愛学QBからWRへTDパスが投げられる。

しかし、これを#11成田君が難なくインターセプト!
さすがだ!

第4Q開始早々、愛学は自陣20ヤード付近から4thダウンとなり、パントを試みる。
しかし、スナップされたボールが悪くゴール内でボールはころがった。

これをグランパス#27LB小林君が抑えTDとなってしまった。
「やったー」グランパス応援席は沸きかえっている。

PATも決まり24-0となった。
もうこれで、完全にグランパスの勝利は決定づけられた。

その後パスとQBキープで1本ずつTDを取り、

37-0で試合終了となった。


今日の試合、前半は10-0とリードはしていたが互角に近い内容だったと思う。

しかし、後半に入るとグランパスのオフェンスも次々に決まると同時に、愛学のオフェンスは
完全にグランパスの強力ディフェンスに抑えられた。

まあ、実力勝ちと言ってよい内容だっただろう。

今日の試合が最後となる4年生選手諸君は本当にお疲れ様でした。
また、4年生のマネージャー、小野木さんと木村さんも本当に長い間ご苦労さまでした。

二人のサポートがなければ、
強くなった現在のグランパスはなかったはずです。

皆さんのグランパスでの経験は、今後社会人になっても必ずや生かされると私は思います

今シーズンは名城大学には完敗したが、
南山大学には勝ち、中京大学には負けたが内容は互角だった。


来年は二枚看板のQBも残るし、本当に「優勝」を狙えると思う。

来春にはまた元気な選手諸君を見たいものです。


頑張れグランパス!!

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