観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  愛知学院大学戦 平成21年9月6日 at四日市ドーム


GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

さあ、いよいよ秋のレギュラーシーズンの開幕である。
夏場の厳しい練習を乗り越え、選手・スタッフ諸君は
どのように成長したのか、大変楽しみである。

今シーズンより闘将、森島氏がヘッドコーチに
復帰されたので、大変私は期待している。
森島ヘッドの厳しい指導により、選手・スタッフ諸君も
より緊張度が増し、チーム力は上がっていることと思う。

試合前のアップ

しかし春のプレシーズンの結果だけを見る限り、
正直、チーム力は未知数の要素が強いと思う。
相手チームによって、強さと弱さが
混在していた印象を受けた。

昨年秋は惜敗し、今年の春の試合では0-28と
一方的に負けた愛知学院大学との一戦が、
今日、四日市ドームで開催される。

試合前の四日市ドーム

昨秋は何といってもチームの大黒柱のQBを負傷欠場で
欠いていたので、敗戦も致し方のないところがあったが、
春の大敗は何とも気になって仕方がない。
冷静に見れば、今日の試合も
残念ながら苦戦が予想される。

あれから三ケ月半しか経っていないが、
春のような大敗はもう見たくはない。
ぜひ、勝利してほしいものだ。

残暑厳しき中、グランパスの初戦は始まった。

ハドルの様子

愛知学院大学(愛学)のキックオフで試合開始。
グランパスは#31リターナーの若山君が
35ヤードまで返し、攻撃開始だ。

最初のプレーは中央付近のランプレーだったが、
愛学のDLに押され3ヤードのロス。
次ぎのパスも通らず、ランも全く進まず、
パントとなってしまった。
「なんか、嫌な感じ…」と思う。

しかし次の愛学のオフェンスも
グランパスのDLとLB陣が踏ん張り、パントとさせる。
だが、次のグランパスのオフェンスも進まず
4thダウンパントとなる。

名大自陣35ヤードからパントをするが、
センターからパンターへのボールが悪く、
パントできずにパンターは走らざるをえない。

愛学にタックルされ自陣18ヤード時点でボールデッド。
愛学には絶好のポジションとなってしまった。
力が拮抗している相手にはこのようなミスは致命的になる。

グランパスDL陣

愛学はフレッシュ(1stダウン)を奪い、
ゴールまで3ヤードから1stダウンとなる。
「これは、まず1本取られますね」と
私は隣に座っている選手の父母に呟く。
覚悟しておいたほうが、後でショックは少ないのだ。
と、タッチダウンを完全に覚悟したら、
グランパスディフェンスは大健闘し、
4thダウン、フィールドゴールとさせた。
距離はごく短いので3点は間違いないと思ったところ、
愛学キッカーはなんと外してしまった。
「いや、いやラッキー、これでミスは帳消しだ!」と
私は気分も高揚する。

第1Q終了近く、グランパス
自陣20ヤードからのオフェンス。
RBがボールをファンブルし、
ターンオーバー(攻守交替)となってしまったが、
愛学のオフェンス中、愛学は15ヤード罰退の反則を犯し、
何とか難を逃れた。

第1Q終了。
お互い守備が攻撃を上回っており、
なかなかゲインできずにいるので、
これはロースコアのゲームになるのかなとも思う。

第2Q開始。
グランパスは自陣10ヤードから攻撃開始となる。
ここで思い切ってQB#9友枝君はWR#22安田君に
ロングパスを投げる。

3回生QB#9友枝のパス

パスは通った!と思った瞬間、愛学のDBが横から
鋭く入り込みボールをインターセプト!
愛学はゴールまでたった10ヤード地点からの
攻撃となってしまった。

愛学は難なくパスを決めてTDを取ってしまった。
0-7。

互いにパントを繰り返した後、グランパスは
自陣30ヤードからWR#84小野君へ約50ヤードの
目のさめるようなパスが通る。
何本かパスを試みても全て失敗していたが、
ここで、初めて通ったパスがロングゲインとなった。
これは絶好のTDのチャンスだ。
と喜びもつかの間、またしてもパスをインターセプトされ
攻守交替となってしまった。

前半終了間近、グランパスは自陣10ヤードからパントとなる。
パンター友枝君へのボールは
やや悪かったが、何とかキャッチ。

ほっとした瞬間、友枝君はボールを蹴らずに走りだした。
「ええ?」と思う間もなく、愛学の選手は
なだれ込んできたため、友枝君はニーダウン。

なんと、自陣10ヤードから
愛学の攻撃となってしまった。
このプレーは、蹴ると見せかけ走る
スペシャル(フェイク)プレーだったのか、
ボールが悪かったので思わず走ったのか、
よくわからない。

でも自陣10ヤードからスペシャルプレーはやらないよね、
と思うが、その裏をついたプレーなのかな、
とも思ってしまう。

頭を整理する間もなく目の前のプレーは続き、
愛学はパスでTDを奪ってしまった。
0-14。

2本もTDを取られてしまった。
厳しい展開だ。
前半終了。

前半をみれば、グランパスは
愛学オフェンスをかなり抑え込んでいる。
ランプレーはほとんどゲインさせていない。
DL陣が愛学オフェンスをよくコントロールしている。
パスもロングゲインを許していない。

しかしグランパスのランプレーほとんど通らないし、
パスは1本ロングがあっただけで、
ほとんどがインコンプリートだ。

残念なのは愛学が取ったTD2本は、
グランパス自陣ゴール近くのパスインターセプトと、
パントミス?によるものなのだ。

2本先行されているのは全く厳しいが、
後半はオフェンスにぜひとも頑張ってほしいものだ。

後半開始。
グランパスのキックを愛学リターナーは上手く
カットバックを繰り返し、グランパス陣30ヤードまで
入られてしまった。

グランパスのキック

しかしここはLB#43上田君のナイスタックルがあり、
4thダウンギャンブルを許さない。

その後、両者決め手に欠けパントを繰り返すが、
第3Q終了間際、グランパスはやっとパスを続けて通し、
ランも決まって愛学ゴールライン近くまで攻め込み、
第3Q終了。
0-14で最終Qまで来てしまった。

第4Q突入。
ようやくグランパスの攻撃のリズムがでてきたようだ。

グランパスのオフェンス陣

愛学の反則などで、グランパスは愛学ゴールまで
10ヤードと攻め、最後はQB友枝君のQBキープで
やっとTDを取った。
しかし、PATの1点は失敗してしまう。
6-14。
これであと1本TDを奪って
PATを決めても追いつかない。
痛い失敗だ。

その直後、グランパス自陣ゴール近くの攻撃で、
グランパスRBのボールファンブルが発生し、
これを愛学が奪い取りそのままTDとなってしまった。
あっという間のできごとで私は状況を理解できない。
しかし、TDは奪われてしまった。
致命的かもしれない。

6-21では残り時間からいっても、
ちょっと厳しすぎる。
しかし…、攻撃は調子がでてきたようなので
諦めずに応援しよう。

愛学のキックオフ後、
友枝君はまたしても安田君への60ヤードのパスを決め、
一気に愛学20ヤードまで攻め入る。

WR#22安田の鮮やかなパスキャッチ

まともなランはなかなか通らないので、
ここはパスを連発するも、3本連続インコンプリート。
4thダウンだがここはギャンブルしかない。

でも、愛学守備陣もここはパスしかないとよんでくるので、厳しいと思う。
が、頑張ってここで20ヤードのTDパスを
WR#13奥村君に通す!
根性のTDだ!

よくもみえみえのパスを通したものだ。
偉い!
13-21。

まだ残り時間は8分近くあるので、
もう1本TDを取ることは十分可能だ。
とにかく1本とって、
PATは2点コンバージョンを成功させるしかない。
それでやっと21-21の同点になる。

互いに一進一退を続け、残り時間4分を切ったところで
グランパスは中央付近まで進む。
時間がないのでパスを投げるだけだ。
連続してパスを投げるが、通らない。
ついに残り時間は2分余りとなってしまった。

友枝君は思い切って50ヤードのTDパスを投げる!
応援席から悲鳴とも歓声ともつかない声が聞こえる。

ボールは愛学のエンドゾーンに向かって飛ぶ!
グランパスのWRが待ち構えている。

「おおっ」TDかと思った瞬間、
愛学のDBがインターセプト。

勝負あり。

残念ながら13-21で敗戦となってしまった。

前半、攻撃はまったくよいところがなかったが、
後半はラン、パス共よく通り頑張ってくれた。
記録を見れば攻撃はパス、ラン共
愛学を倍近く上回っている。

RB#10桑原のランプレー

冷静に見れば、力はややグランパスが愛学を
上回っていたのかもしれない。
しかし、それは負け惜しみともいえる。
グランパスのミスをすべて点に結びつけた愛学は
強かったとしか言いようがない。

「あのミスがなければ…」というのはスポーツにつきものの
言い訳かもしれないが、それにしても残念だ。
許したTDは、3本とも愛学に
プレゼントしたようなものだったから…。

しかし春の一方的な敗北を見れば、
グランパスの力は上昇したのではないかと思う。
とりわけ、DL陣の力強さが光ったので、
今後十分期待してよいと私は思う。
次の中京大学戦は、楽ではないが
決して勝てないことはないはずだ。

ファイトオン!
グランパス。