観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  愛知学院大学戦 平成22年10月3日 at名古屋大学グラウンド


GRAMPUS 後援会会長
門池 啓史 さん

開幕してから一勝一敗のグランパス
初戦の強豪名城戦に惜敗したのは残念だったが、
昨日、名城は南山に敗北したため今季は混戦模様となりつつあり、
まだグランパスにも優勝の可能性はある。


東海学生アメリカンフットボール連盟HPに掲載中の星取表【2010.10.07現在】

ここ数年は名城の一人勝ち状態が続いたが、
どうも今年は各チームの力が拮抗しているようで、面白くなりそうだ。

今日は愛知学院大学との試合が名大グラウンドで開催される。
ここ二年ばかり、グランパスは愛学に三連敗中であるが、
今季、グランパスと愛学のチーム力はほぼ互角ではないかと私は思う。
ただ、選手に愛学への苦手意識があるような気がするので、気がかりだ。


↑2008年度愛学戦           ↑2009年度愛学戦

今にも雨が降り出しそうな空模様の中、愛学のキックで試合開始。


試合開始前のハドルの様子

グランパスは自陣30ヤード付近からの攻撃開始となる。
最初のプレーはQB#9友枝君からWR#1伊藤君への12ヤードのパスが通り、フレッシュ。
続いてWR#22安田君へ11ヤードのパスが通って、フレッシュ。
次のプレーでまたしても25ヤードのパスコンプリートでフレッシュとなる!


パスが冴えわたるQB#9友枝

私はグランパスの試合を見るようになって12年目だが、
パス三つが連続して通り、1stダウンが三つも続いたのを見たのは初めてだ。
まことに珍しいというか、幸先よい。

次のシリーズはRB#17溝口君が連続して走りフレッシュ。
ゴールまで10ヤード地点まで来た。
ここで二回TDパスを試みるも失敗し、
4thダウンでFG(フィールドゴール)狙いとする。

25ヤードのFGなので普通は成功する確率がかなり高い。
が、残念ながら何せグランパスのキックの成功率は低い。
私は内心、
「キックはどうせ決まらないんだから、ギャンブルをやってよ…」
と思うが、先回の試合でグランパスは40ヤード前後のFGをきめているので、
どうなんだろうとも思う。

結局まともに蹴りに行ったが、ボールはバーの外を通り失敗してしまった。
続く愛学のオフェンスを難なく抑え、パントとさせる。


再度名大の攻撃

グランパスは自陣20ヤードのからの攻撃だ。
ランプレーの後、伊藤君へのロングパスが見事に決まり、
すごいな!
と思ったら、ここで伊藤君へのパスインターフェアの反則を取られる。
通常、パスインタフェアの反則はほとんどディフェンスへのもので、
このようにパスキャッチしたレシーバーへの反則はめったにない。
「ふうーん、めずらしい反則だな…」と思う。

0‐0で第2Q開始。

グランパス中央付近からのパスを愛学にインターセプトされてターンオーバー、
攻守交代となってしまう。
しかし次の愛学のオフェンスでパスをS#14藤居君がインターセプト!
互いにインターセプトがあり、結局、グランパスは元の位置付近からの攻撃再開となる。


インターセプトを決めたDリーダーDB#14藤居

次のシリーズは4thダウンパントとなってしまうが、
愛学のリターナーはボールをこぼし、これをグランパス選手がリカバーして、
グランパスはゴールまで15ヤード付近からの攻撃となる。
ラッキーだ!
ここで溝口君が中央を突破し、タックラーをうまくかわし
エンドゾーンへ走りこみTD(タッチダウン)だ!
すばらしいランだった。
PATも決まり7-0とリードする。


先制TDを奪うRB#17溝口

その後両チーム共、決め手に欠け前半終了。7-0。
私は、愛学は強く今日の試合はかなり苦戦を強いられるだろうと予想していたが、
愛学のランをほとんどグランパスディフェンスは止めている。
というか、愛学は多分ノーゲインかロスしているのではないかと思う。
明らかにDL陣とLB陣は愛学オフェンスに勝っている。


愛学OFFを圧倒する名大DEF陣

どうなるかはわからないが、
このままいいけばグランパスは勝てるかな?
と私は判断した。
あと一本TDを奪えば、グランパスは必ず勝てると思う。
怖いのは、つまらないミスでTDを奪われることだけだ。

グランパスのキックで後半開始。


後半開始!!

愛学は自陣30ヤードから攻撃となる。
しかしここで愛学のパスをS#31若山君がインターセプト!
ゴールまで8ヤードと絶好の位置からグランパスの攻撃となった。

4thダウンでゴールまではほんのインチとなったが、
ここはFGでくるのか、ギャンブルでくるのかたいへん興味深い。
私は無難にFGでくるだろうと思ったが、ここはギャンブルでTD狙いにきた。
もしTDが取れればグランパスの勝ちはほぼ決定すると思う。
友枝君は溝口君にハンドオフすると、オフタックルを走り抜ける!

TD!

PATは外すが、13-0となる。


2TD差をつける名大

私はもうこれで勝ったなと思った。
グランパスは愛学のオフェンスをことごとく止めているから、今日は安心してみていられる。

愛学は自陣15ヤードからの攻撃を生かせず、パント。
しかしパントが悪く、グランパスはゴールまで22ヤードから攻める。
じりじりとゴールまで迫るがTDまで至らず、
4thダウンギャンブル失敗で攻守交代。
ここで愛学はロングパスを投げるが、
これをまたしても若山君がインターセプト!
「行け、行け!!」
若山君はうまくタックルをかわして、エンドゾーンまで走ってTD!
今日は若山君の大活躍だ。


インターセプト二本・TD一本をとったDB#31若山

PATは2ポイントを狙いにいき成功。
21-0となって勝利は完全に決定した。

21-0で、第4Q突入。
グランパスはRB#24一年生の松谷君のランでもう一本TDを奪う。
そのあと一年生を多く投入して経験を積ませるが、
愛学にロングパスを決められTDを取られた。
まあ、仕方ないでしょう。

28-6で試合終了。
今日は完勝といってもよいと思う。
ラインの差が明確に出ていたし、
他もほとんどグランパスが試合をリードしていてたいへん良い内容だった。

これで、二勝一敗となった。
残り二試合も楽な相手ではないが、決して力では劣っていないと思う。
残り二試合を勝てば優勝の可能性も出てくる。
ファイトオン、グランパス!


ご声援ありがとうございました!!

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