OBインタビュー

34代前主将、上田雄太さんがインタビューにお答え下さいました。紹介いたします。

OBインタビュー  南山大学戦 平成23年10月16日 at半田運動公園陸上競技場


34代 LB 上田雄太さん

思えば昨年の最終戦、南山との試合。

あと1点取っていれば、あるいはあと1点でも抑えていれば、
同率ではありますが20年ぶりの優勝を勝ち取れていました。

あれから1年、再びグランパスは同率ではありますが優勝するチャンスを手にしました。

そして昨年のリベンジを果たすべく南山と戦います。

昨年の当事者として、南山大学だけには絶対負けてほしくないし、
優勝のチャンスを必ずものにしてほしいと強く想いながら過ごした2週間でした。

全員が一丸となって勝利を掴みとれ!

グランパスのキックで試合が始まります。

南山が自陣40ヤードほどまでリターン。

結構な頻度でキックリターンをハーフライン付近まで返される今季グランパスではありますが、
その分DEFが強いので何とか抑えてくれるだろうと祈ります。

しかし、南山大のウェストコートオフェンスが止まりません。

南山大のQB#4は3年生ではありますが、昨年から正QBを務めていて、
おそらくリーグ一のパサーです。

2本のパスで簡単にレッドゾーンまで侵入します。

最低FG、この調子だと早々の先制TDも覚悟しますが、
OLB#55伊藤豊大がブラインドサイドからブリッツ!!

ブリッツの素振りをプレー開始までに全く見せなかったので
相手LTの反応が一瞬遅れます。
素晴らしいタイミングでスタートした勢いそのままにQBサック!!

駆け引き勝ちのサックで7,8ヤードほどロスします。

QBサック成功!LB#55伊藤

さすが豊大。これは月末に接待だ。

これで落ち着きを取り戻したか、
その後も#59野田のQBサックで南山を
30ヤードほどロスさせてパントに追い込みました。

なんて攻撃的なDEFなんだと感心します。

南山のパントの精度が良く、グランパスの攻撃は自陣15ヤードほどから始まります。

結構しんどい位置からの攻撃ですがSB#24松谷、WR#12亀井、
そして南山戦にやたら強いパートリーダーの#84小野に
ショートレンジからミドルレンジのパスを要所で決めるQB#2梶原。

今日の梶原の調子は悪くないんじゃないか。

先ほどの南山張りのドライブを見せて敵陣に進攻しますが、
パントに追い込まれます。

さあコントロールパントでフィールドポジションを優位に持って行け!!
と意気込みましたが、今季初のオーバースナップ!

自陣までフィールドポジションを下げるミスが出ました。

その後の南山の攻撃はインサイドレシーバーの球際の強さが際立ち、
ずるずるとドライブを進めます。

今日の南山のパスは止まるのか?というくらいの勢いです。

しかしここで2年生のCB#8西埜が相手エースレシーバーのポストパターンを読み切り、
ドンピシャのタイミングで前に割り込んでボールをかっさらいました。

2度のインターセプトをしたDB#8西埜

思わず叫んでしまったほどのビッグプレー!完璧でした。

モメンタムを掴んだグランパスはQB#2梶原が3downに追い込まれても要所でパスを決め、
時には自ら走り、最後は南山戦のエースレシーバーWR#84小野にミドルパスをヒットさせ、
60ヤード超くらいのドライブでゴール前2,3ヤードまで攻めます。

ここで先制して一気に流れを掴むんだ!!
と期待しますが痛恨のファンブル!!
そしてリカバーされてターンオーバー。

思わずプラトーンしてしまいました。

グランパスの伝統である
「ゴール前までのロングドライブがなかなか点に結びつかない悪い癖」が出ました。

ただフィールドポジションは優位!

グランパスDEFが3rd&アウトでパントに追い込み、
初めて敵陣からの攻撃です。

先制のチャンスにFG圏内まで進みますがFGを外します。

互いにチャンスはあれど、試合がなかなか動かない展開です。

次の南山シリーズでも南山のパス攻撃にずるずるとドライブされますが、
昨年建築士がやられたフックフェイクのロングパスに
全く釣られなかったCB#8西埜が背走のインターセプト!!!
冷静な対応、難しい捕球、そして何回も相手エースWRを封じる。
2年生とは思えない必然のプレーに舌を巻きました。

お前はダレル・レビスか!ってくらいのシャットダウンCBっぷりでした。

尽く南山の攻撃の芽を摘んでいくグランパスDEFに頼もしさを感じつつ、
早く先制点が欲しい気持ちでいっぱいです。

グランパスは次のシリーズでパントに追い込まれますが
相手のラフィングザパンターの反則で再び攻撃権を得ます。

南山のDEFも良く、敵陣30ydsで再び4thダウンに追い込まれますが
グランパスはここで勝負に出ます。
ギャンブルプレーです。

QB#2梶原が右にスプリントアウトし、
左からエンドゾーンまで走りこんだWR#6石川にスローバック!!
なんとこれが通り、待望の先制点!!!
キックも成功し、7-0となります。

梶原も石川も勝負強い。やっぱ持ってます。

7-0で前半が終了しますが、
終了間際に挙げたこの先制点は本当に大きいです。

TDを決めたWR#6石川

後半はグランパスのリターンで始まります。

35ヤード付近からの攻撃となりますが
1プレー目でファンブルフォースを喰らい、リカバーされます。

やっぱ混戦だなと内心ひやひや。

しかしグランパスDEFが南山攻撃をシャットアウトして、
南山パントを主将DL#54杉山がブロック!!
キャプテンのビッグプレーでフィールドポジションを優位にします。
接戦でこういったビッグプレーは本当にでかいです。

その後一進一退しますが、思わぬところで試合が動きます。

自陣ゴール前で4thダウンに追い込まれた南山が
パントをオーバースナップ!!
エンドゾーンに転がるボールに
グランパスDEFがなだれ込んでボールを抑えます。

DE#59野田が春に引き続くTDでした。

14-0。

結果的にはラッキーに見えますが、
相手のフィールドポジションをどんどん悪化させ
追い込んだグランパスDEFの「攻撃的守備」がもたらした
必然のTDと言ってよいでしょう。

14-0のまま4Qに突入。

その後#31若山のインターセプトでまたもやターンオーバーを奪ったりしますが、
タイムコントロールが上手でないグランパスは
時間を上手く削れないまま南山に攻撃を移します。

インターセプトを決めたDB#31若山

南山もこのまま黙って終わるわけにはいかないはず。

敵陣からのシリーズでパスをポンポン決めて、
最後はエースWR(#16)にTDパスを通します。

残り10分ほど残して14-7。

まだわからないぞと、内心ドキドキです。

その後グランパスはリターンがあまりゲインせずに自陣20ヤードほどからの攻撃。

ポジションがまたまた悪く、
せめてハーフライン付近まで返してパントで敵陣からの守備ができれば
大満足かなと思いましたが、パスが次々と失敗し、
3rdダウンに追い込まれます。

時間は削れてないわ、自陣20ヤードだわで
こりゃ結構やばいかなと思いましたが
今日は3rdダウンに強く、
SB#24松谷への通すのも守るのも難しいパスがヒットし
一気に敵陣へ進攻します。

松谷はなんでもできるな~。
と感心する一方、ただ個人的にはRBとしてじゃんじゃん活躍してくれたら
タイムコントロールもしやすいのにと思ってみたり。
それはまた別のお話。

その後もまた3rdダウンに追い込まれますが
QB梶原のスクランブルで一気にフレッシュ!

その後またまた3rdダウンになりますが、
梶原が左に走りながらエース小野へパスを通して一気にゴール前へ!!

エースWR#84小野

なんか安定しているのかしていないのか分からない
0か10のドライブでありましたが、
梶原が大事な所で勝負強さを見せつけます。

正直このドライブが本当に大きかったです。
このドライブがなかったら勝ててなかったかもしれません。

最終的にTDには至りませんが
#74水井のFGで大きな大きな3点が入りました。

17-7。

残り4分弱でこの点差はほとんどもらった様なものだ!!

その後の南山の攻撃で再び#31若山がインターセプトしたり、

ニーダウンしても時間が残ってしまったり、
不意に回ってきた最後の南山の攻撃で#55が華麗にインターセプトしたりもしましたが、
試合はそのまま17-7で終了しました。

勝因は何と言ってもビッグプレーの多さです。
インター4つ、要所でのQBサック、パントブロック、
ギャンブルTD、勝負所でのロングドライブ、、、
多少のミスを帳消しにしてしまうプレーを
大舞台で数多く繰り出したグランパスは強かった。

特にエースを封じて序盤のピンチを救った
西埜のインターセプトは南山の強力なパスオフェンスのリズムを断ち切って、
グランパスを生き返らせた大きなプレーでした。

これが2011年のグランパスの勝ち方です。

昨年の借りを返すことができ、
ちょっぴりうらやましく、ちょっぴり悔しくも胸のすく思いです。

さあ、残る階段はあと一段。

21年間たどり着くことのできなかった一段。

最終戦、王者にふさわしい試合を見せ、「頂き」に昇り詰めていただきたい!!

上田さんありがとうございました!
次戦は愛知学院大学戦です!勝てば優勝です!
10月30日(日)13:30~@名古屋市港サッカー場です。

応援よろしくお願いいたしします!

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