観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  甲南大学戦 平成19年7月1日 atエキスポフラッシュフィールド



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

本日は甲南大学との試合が、大阪の吹田にあるエキスポフラッシュフィールドにて行なわれる。
ここは昔、日本が高度成長期の真っ只中、万博が開催された場所であり、
私も高校生だった頃見学に来た。

なつかしいはずなのだが、それ程昔とは思えないのは何故だろう。

歳は、くいたくないものだ……。
そんなことを考えながらグランドに到着した。

甲南大学は関西リーグの二部に所属しているが、毎年優勝に絡み、一部にも所属することが多々ある。
かなりの強豪チームである。
昨年もグランパスと試合をしたが、51-27と勝利している。

しかし、グランパスも春の試合を見る限り、昨年よりチーム力は上がっているように思われ、

今日は良い試合をしてくれるような気がする。



曇天で時々小雨が降るむし暑い中、グランパスのキックオフで試合開始。

甲南大は自陣30ヤードから攻撃開始となる。


ショートパスやランをたくみに重ね、じりじりとグランパス内に深く入り込む。

地道にファーストダウン(1stダウン)を重ね、
最後はRBのダイブプレーを決めタッチダウン(TD)を取る。

0-7。
先制のTDを奪われてしまった。

ロングゲインは許さなかったが、気がついたらTDを取られていた。
その後互いに決め手がなく、第1Qは終了する。

グランパスのランプレーはそこそこ通っているが、パスは全く決まらない。
甲南大ディフェンスラインにコントロールされているようだ。
特に、甲南大のDEにしてやられている印象が強い。

第2Qに入ると、両チーム共決め手がなく、0-7で前半終了となる。
前半の印象では、それほどの差はなくチーム力は拮抗しているのではないかと思われた。
ただグランパスのパスはほとんど通らなくて、攻撃が単調となり不利な戦いを強いられている。

グランパスのWR陣は素晴らしいのだが、
QB吉田君への甲南大ディフェンスのプレッシャーが強く、よいパスが投げられない。

ハーフタイムで、関西在住のOBの方が私の隣に来られ、
後半は彼の解説付きの観戦となり、私にとってはたいへん助かった。

彼はたまたま私の出身高校の二年後輩にあたり、親近感を感じます。

甲南大のキックオフで後半開始。

#6リターナーの野田君の巧みなランと、
ブロッカーの上手いブロックで中央付近までリターンする。
その直後、RB#33稲垣君が、オフタックルから中央付近をするするっと一気に走りぬけTDを奪う!

ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)も決まり、7-7の同点となった。
「いいぞ、いいぞ!」

その後、グランパスのパントを甲南大リターナーが中央付近でキャッチし、
そのまま50ヤード走ってTDを奪われる。

PATも決められ7-14となる。

そのすぐ後、グランパスの攻撃中、
CからQBへのスナップが悪くボールを甲南大DLに奪われた。

「ううん、??」
と思う間もなく、そのままゴールまで走られTDを取られてしまった。
あまり見られないプレーだが、ボールをもぎ取られ無理やりTDを奪われてしまった。

PATも決められ、7-21となる。
もったいないTDだった…。

しかし、グランパスもRB#33稲垣君が35ヤード走りTDを取り返して21-14とする。

第4Qに突入。

甲南大は地道に1stダウンを重ね、またもやTDを取られ、28―14となる。
これ以上点差が開いてはもうグランパスに勝ち目はない。

後半に入り、グランパスのパスプレーも徐々に決まってくるようになったので、
ここらでQB吉田君→WR野田君のゴールデンコンビによるロングパスでも決めて欲しい。

と思っていたら、案の定、吉田君は野田君へのロングパスを投げようとした。
しかし、甲南大のLBブリッツをまともに受け吉田君はボールを落とし、これを甲南大がリカバーし
ターンオーバーとなってしまった。

このターンオーバーから、甲南大はそつなく攻めTDを奪って、
35-14となってしまった。

残り時間から考えると、もうこれで勝負はあった。
最後にグランパスは、QBからWR#8中村君へのTDパスを決めて、
21-35で試合終了となった。

試合内容を客観的にみれば、
甲南大学の力がややグランパスを上回っていたと言ってもよいだろう。
グランパスのミスをほとんどTDに結びつけたあたりはさすがだと思った。


とりわけ、甲南大のDEにはかなりコントロールされて、グランパスはパスプレーを思うようにできなかったのも
敗因の一つではないかと私は思った。

この敗戦を課題として夏の練習に励んで欲しいと思う。

秋のレギュラーシーズンを制するのはそう簡単なことではないが、現在のグランパスの力からすれば「優勝」は十分狙えると思います。


ファイトオン!グランパス!

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