観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 愛知学院大学戦 平成27年4月26日 at名古屋市港サッカー場
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
さあ、今日はグランパスが新チームになって初の試合が行われる。
昨秋は名城との試合に完敗し、優勝を逃して二位に甘んじたグランパスだが、
今年はどんなチームに仕上がっているのか大変興味あるところだ。
攻撃の司令塔であるQB半田君は残っているので心強いが、
攻守のライン陣がかなり入れ替わったのがやや気がかりではある。
今日の試合相手は愛知学院大学である。
愛学はかつて一部常連校であったが、二年前から二部に所属した。
しかし昨秋の入れ替え戦で勝利し、再び一部に上がってきた。
新緑が眩しいグランドを見れば、愛学の選手数は20数名で、我グランパスの半分位しかいない。
常識的に考えればグランパスの一方的な試合内容になるような気もするが、どうであろうか。
快晴の港サッカー場で、愛学のキックオフにより試合は始まった。
青空高く飛んだボールをリターナー#84堀口君がキャッチし、ナイスランで愛学陣深くまで進む。
QB#12半田君からRB#26羽田君へ連続してショートパスが成功。
同じく羽田君が左オフタックルを走りぬけ、ゴールまで1ヤードとなる。
再び羽田君がブラストを抜けタッチダウン(TD)!
トライフォーポイントも決まって、まずは7-0とリード。
あっという間のTDだったので、今日は大量得点差の試合になるかもしれないと思う。
タッチダウンを決めたRB#26羽田
愛学は自陣25ヤードからの攻撃だったが、
DB#34堀田君が見事なインターセプトをし、攻守交替となる。
グランパスは愛学陣40ヤードからの攻撃。
3rdダウン、半田君からWR#9中島君へロングパスが投げられ、
エンドゾーン内で上手くキャッチしたかと思われたが、
中島君の手からボールはこぼれ落ちTDならず、パントとなってしまった。
愛学は自陣22ヤードからの攻撃開始。
RBが25ヤード走った後、LB#19倉田君のナイタックルでロスしたが、
グランパスは次のプレーでロングランを許してしまい、愛学は名大陣深く進む。
最後は愛学のQBキープでTDを奪われる。7-7。
見事なインターセプトを決めたDB#34堀田(左)とロスタックルを決めたLB#19倉田(右)
第2Q開始。リターナー堀口君が愛学陣27ヤードまで進む。
TE#87キャプテンの小松君へ8ヤードパス成功。
RB#44成瀬君へのショートパスが成功したと思ったら、
成瀬君はあっという間に27ヤード走ってTD!
14-7とリード。
ロングリターンをしたWR#84堀口
愛学は自陣23ヤードからの攻撃だったが、倉田君がパスをナイスカットしてパント。
グランパスは羽田君が中央を走って12ヤードゲイン。小松君へ30ヤードのパス成功。
続いて羽田君がサイドライン際を走り、タックルをうまく外して、走って走ってTD!
20-7で前半終了。
得点差を見れば、まあ、こんなものかと思うが、けっこう愛学にランを許しているのが気がかりだ。
後半開始。
愛学は自陣19ヤードからの攻撃。愛学はDL#66藤崎君のナイスタックルを受けてパント。
グランパスは中央付近からの攻撃を、羽田君が左オープンを抜け55ヤード走ってTD!
27-7と一方的になりつつある。
ナイスタックルを決めたDL#66藤崎
愛学は自陣29ヤードからの攻撃。ランプレー中心でフレッシュを繰り返す。
とりわけ愛学のQBキープが効果的で、グランパス守備陣はやや振り回されている印象だ。
そして、ゴール直前からまたもやQBキープでTDを奪われる。27-14。
グランパスは中央付近からの攻撃だが、ここでQBは半田君から二年生、期待のQB#4村松君に代わる。
彼は高校時代ラグビーでかなり活躍したアスリートだ。
村松君は自ら中央を走ると、するするっと抜け、40ヤード走ってTDを取る。
あっという間のTDだった。34-14。
期待の二回生QB#4村松
愛学は自陣25ヤードからの攻撃を、
またもやQBキープで続けてフレッシュを奪い、パスも決め簡単にTDを奪う。
どうもグランパス守備陣が愛学の攻撃にうまく対応できていないようだ。
34-21。意外な展開になってきた。
しかし、愛学の攻撃をLB#55関井君のサックでロスさせた後、
LB#5堀井君が愛学のパスをインターセプトで攻守交替!
インターセプトを決めたLB#5堀井
第4Q半ば、村松君から堀口君へ30ヤードのTDパスが決まって、後は愛学の攻撃を何とか抑える。
結局、41-21で試合終了。
試合前の私の予想では、そこそこ一方的な試合になるのではないかと思ったが、
そうはいかず、愛学の攻撃にはかなりてこずっていた。
記録的にも獲得ヤードは互いにほぼ同じで、今後にやや不安を残す試合内容だったと思う。
次戦は南山戦なので、ここでグランパス守備陣の真価を問いたいものだ。