観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  南山大学戦 平成19年10月8日 at大垣浅中グラウンド



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

開幕戦の強敵中京大学を一蹴して、次戦愛知学院大学にも勝利した名大グランパス。
今日は南山大学との試合が大垣の浅中グラウンドで開催される。
今日勝てば、いよいよ「優勝」が真実味をおびてくる。
絶対負けられない試合だ。

グランパスは中京に28-10で勝利している。
南山は中京に0-27の一方的な試合で負けている。

客観的に第三者が見れば今日の南山戦は、「楽勝で勝てるよね…」と思うだろう。
しかし何と行っても南山は長い間、東海リーグでは一部の上位にいるチームである。
本音を言えばそんな簡単には勝てない、と私は思っている。

競技場に入ると、いきなり多くのチアーリーダーたちが私の目に飛び込んできた。
一体何人いるのだろう。
ざっと見渡しても4、50人はいる。
もちろん南山大学のチアーさんたちだ。

「すごいよねー」と私は思う。
また、その応援ぶりも一糸乱れぬ統率ぶりで、本当に華やかで素晴らしい。
少しのジェラシーを感じながら、グランパスの応援席に座る。

朝から雨が降り続いている悪天候の中、
今日も多くの選手、スタッフのご家族が応援に来て頂いている。

毎試合、遠く関西からも応援に駆けつけているご家族の方もいる。
今シーズンは本当に応援席はにぎやかで、嬉しい限りだ。
選手も気合いが入ることだろう。

南山のキックオフで試合開始となる。
リターナー#6野田君のナイスランで、自陣40ヤードから攻撃開始だ。

最初のプレー。
いきなり、WR#8中村君へのリバースプレーが決まり、35ヤードも進んだ。

「おおー!」観客席からは驚きの声と歓声が響き渡る。
いきなりのビッグプレーに私は、「今日は、楽勝かもしれないわ」と、早とちり?をする。
しかし、現実はそんなに甘くはない。

次のシリーズでグランパスは4thダウンパントとなってしまった。
南山も自陣25ヤードからの攻撃はパントとなり、グランパスの攻撃となったが、
1stダウンを更新できず攻守交替となる。

南山は次の攻撃で連続して1stダウンを取り、
グランパス陣奥深く進むが、最後はパントとなった。

どうもグランパスはまだ調子がでていないようだ。
オフェンス、ディフェンスのライン戦でも勝っていないのが気掛かりだ。

しかし、いつもグランパスはスロースターターなので、こんなもんかとも思う。

第1Q終了。
0-0で互角の戦いだ。

第2Qに入ってグランパスは南山陣25ヤードまで進み、
ここからTDパスを連発して試みるも全てインコンプリートとなってしまった。
最後は35ヤードのフィールドゴール(FG)を狙うが、外れてしまう。

次の南山の攻撃は、1stダウンを重ね名大陣深く進んだ。
これはピンチだ!

エンドゾーンまで20ヤードから、南山RBがオープンに走る。
TDは取られまいと、グランパスのLB陣が激しいタックル!

すると、ボールがはじかれて大きく空に舞う。

ファンブル!

これをグランパスがカバーして攻守交替となった。
ターンオーバーだ。

南山はせっかくのチャンスを痛恨のファンブルで逃してしまった。
グランパスはピンチを逃れた。

その後一進一退を互いに繰り返し、前半終了。

場内アナウンスの「0-0」
なぜか重く響く。

私の勝手な予想では、前半で2TDを取って14-0のはずだった…。
しかし、現実はそんなには甘くはないのだ。
南山は中京戦に大敗して、かなり気持ちを引き締めているように思える。
だが、後半グランパスは地力を発揮し、TDを重ねてくれることを期待する。

後半開始。

第3Qに入っても互いに決め手がなく、一進一退を繰り返す。
全くの互角の戦いだ。
ますます油断ならない展開になってきた。
1本TDを取ったほうが勝つような気がしてきた。

0ー0で第4Qに突入。

グランパスは、中央付近の攻撃からRB21#高木君が40ヤード独走し南山陣深く攻め入る。
このチャンスは絶対逃してはいけない。
グランパスは大事にこのチャンスを攻め、最後は高木君の3ヤードのランでTDを取った。

応援席は沸き返るが、私は「ふー」っとため息をついてしまった。
PATも決まり7-0となる。

その後南山はさかんにパスを投げるも、グランパスのDB陣の好守備に阻まれ、ゲインできない。
今日はCB、Sとも南山のレシーバー陣をうまくカバーしロングパスを許していない。
また、DE#50キャプテン広田君のQBサックやパスカットがあり南山は攻撃が続かない。

9分過ぎのグランパスの攻撃。
中村君へのロングパスで南山のエンドゾーン近くまで進んだ。
流れはグランパスに来ている。ここでTDを奪えば勝利は確定する。

RB#35奥村君がオフタックルをするりと走り抜けた!
9ヤードランでTDを奪い、これで勝負あった。

14ー0。

「やったー!」
応援席では抱き合って喜んでいる方もいる。
試合終了直前にはOGスタッフの音頭により、カウントダウンで試合終了となった。

第3Qまでは全く互角の内容だった。
しかし最後は自力の差がでてグランパスの勝利となった。

次戦はいよいよ、優勝をかけて名城大学と戦う。
名城は今年、かなり強いと聞いている。
しかしこれを乗り切り、ぜひとも優勝して欲しいものだ。
難敵だが、決して勝てない相手ではないと私は思う。

ここ10年ばかり低迷が続いていたグランパスに、栄光の時が到来しつつある。

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