観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 愛知学院大学戦 平成27年9月6日 at四日市ドーム
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
さあ、今日から秋のレギュラーシーズンが始まる。
あの酷暑だった夏を乗り越え、グランパスはどのくらい成長したか注目される。
グランパスの春の試合を見る限り、
とりわけ前半戦はかなり不安な面も見られたが、後半戦ではやや修正してきたように思う。
我々父母後援会も、選手スタッフご関係者も、
毎年願うことはただ1つ、まずは東海リーグの「単独優勝」だろう。
とりわけここ数年は、名城大学に苦杯を喫し単独優勝を逃しているので、
是非今年こそは実現して頂きたいものだ。
今日は愛知学院大学(愛学)との試合が四日市ドームで開催される。
愛学は2年前2部に降格し、再度今年から一部に昇格してきた。
グランパスは愛学には春の開幕戦を41-21で勝利している。
しかし得点上は大幅にリードしたが、
多分に幸運が重なり、内容はあまりよろしくなかったように思う。
特に攻守のラインでは愛学に押されていた場面も多々あった。
正直言って、今日は普通に考えればグランパスが有利かとは思うが、一抹の不安もある。
とくに開幕第1戦ということで何が起こるかわからないのだ。
今日は雨が降りしきる天候だが、ここ四日市ドームでは外の天気は全く関係ないので
安心してゲームに集中できる。
グランパスのキックで試合は始まった。
愛学は自陣21ヤードからの攻撃開始となる。
続けてランを決めてフレッシュ獲得後、20ヤードパスを決めて中央を越える。
引き続きランプレーでグランパス陣は深く進む。
愛学のQBとライン陣にコントロールされているのが心配だ。
続いて13ヤードのランとショートランでついにゴールまで5ヤードとなった。
ここはLB#47橋本君のナイスタックルがあったが、
最後は左オフタックルを走り抜けられタッチダウン(TD)を奪われてしまった。
トライフォーポイント(TFP)も決められて、0-7とリードされる。
愛学は自陣奥深くから地道にドライブを続け、TDを取ったが、
見事な攻撃だったと思う。
試合前の不安が現実のものとなるようで、グランパスは不安な立ち上がりだ。
グランパスは自陣30ヤード付近からの攻撃開始となった。
QB#12半田君からハンドオフされたボールを受け、
スロットの位置に入っているWR#9中島君はするするっと抜ける。
愛学ディフェンス陣がタックルしかかるが、これをうまくかわして走る。
愛学選手数名も中島君とほぼ平行して走る。
まさに運動会のかけっこと同じような状況だ。
中島君はすれすれのところで愛学選手のタックルをかわして疾走!
そのままエンドゾーンに入ってTD!
ここは中島君の個人技が光った。
愛学にTDを奪われた直後だけあって、すぐ取り返したのは大きい。
TFPは失敗して、6-7。
愛学は自陣33ヤードからの攻撃だったが、
DB#14渡部君が愛学QBのパスを横っ飛びでインターセプト!
「やったあ!」流れはグランパスに来ている感じだ。
グランパスは愛学陣に入ったところから攻撃開始。半田君が自ら走って20ヤード稼ぐ。
第2Q開始。
ここでグランパスにホールディングの反則があったが、
WR#84堀口君が25ヤードパスをキャッチ後、重量級RB#44成瀬君が5ヤード走る。
続いて成瀬君は愛学タックラーを外して中央を走りTD!
いやあ、成瀬君の突進力はいつ見てもダンプカーの如く強く、凄いです。
13-7とリードして、私もほっとする。
愛学は自陣37ヤードからの攻撃だったが、ここはグランパス守備陣が頑張りパントとさせる。
グランパスリターナーはこのパントボールを上手くキャッチし、自陣30ヤードからの攻撃となった。
成瀬君が11ヤード走った後、WR#24村瀬君に10ヤードパス成功。
続いてショートパスとランでゴールまで近づく。
最後は成瀬君のごり押し(?)ランでTDを取る。
またしても成瀬君の力感溢れるランでした。素晴らしい。
20-7と差を広げる。
愛学は40ヤード近くのフィールドゴール(FG)を決めて20-10となり、前半終了。
開始早々の愛学の素晴らしい攻撃を見て、私はかなり焦ったが、
その後グランパス守備陣はかなりアジャストしてきたので安心した。
攻撃陣も3本TDを奪いよかったと思う。
しかし差はまだ10点なので油断はできない。
後半先に1本TDを取ることができたら、かなり優位になるのだが…。
後半開始。
愛学はなんとオンサイドキックできた。
しかしキックは10ヤード進まず、グランパスは幸運にも愛学陣34ヤードからの攻撃となる。
後半開始時点で、いきなり愛学がオンサイドキックで来るとは意外だ。
勝負に来たのだろうが、かなりのギャンブルではないか…と思う。
半田君から中島君へショートパスが決まったと思ったら、
中島君は左オープンを一気に抜けて走る!
あっという間に36ヤード走ってTDを取った。
27-10とリードを広げて、何となくグランパスの勝利が見えてきた。
あと1本TDを取ったらほぼ勝利は確定だ。
両チームパントを繰り返した後、
愛学は自陣20ヤード付近の4thダウンをなんとギャンブルを試みたが失敗し、
グランパスは絶好の位置からの攻撃となる。
今日の愛学はかなり強気の攻めが目立つ。
ここはRB#26羽田君が19ヤード走ってTDを奪う。
34-10となってほぼグランパスの勝利が確定した。
あとは下級生がどんどん出場するのを期待したい。
第3Q終了直前、FGを決めて37-10となる。
第4Qに入ると、
DL#50北村君の度重なるプレッシャーもあり、愛学オフェンスを進ませない。
グランパスは下級生が多く出場しているためかTDを取ることはできなかったが、
愛学の攻撃を押さえ込み、37-10で試合終了となった。
試合開始直後は愛学の素晴らしい攻撃でかなりの不安を感じたが、
その後、グランパスはその攻撃を封じ、まあ、結果的には圧勝と言ってもよいかもしれない。
次は春に負けている南山大学のとの試合だ。
接戦となるかもしれないが、ここは必勝で乗り切っていってほしい!