観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 四日市大学戦 平成18年4月23日 at名大グラウンド
GRAMPUS後援会会長
門池 啓史さん
本日は名古屋大学グランパス、2006年春のシーズン開幕試合が行われる。
同好会でしかFB経験がなく、素人である私の拙い観戦記ではありますが、
昨シーズンに引き続き、後援会を代表して皆様にレポートしたいと思います。
昨秋、名大山の上グラウンドは人工芝に新装され、緑が鮮やかですっかり綺麗になった。
今日は毎年接戦が続いている四日市大学との一戦が開かれる。
四年生が卒業してチームの選手もかなり入れ替わり、
今年のグランパスのチーム力はどうなっているか大変興味あるところだ。
とりわけ、昨年までチームの大黒柱だったQBが抜けた後の新QB君が、
どの程度の力をもっているかが、大変心配でもあり、期待もできるところでもある。
もうひとつ、FBの基本である攻守のライン陣がどうかも注目点である。
昨夜来の雨も上がり、うす曇りで気温は19度。まずは絶好のFB観戦日和である。
四日市大とはここ数年接戦ではあるが、いずれも勝利している。
私の記憶では7、8連勝中ではないかと思う。
しかし本音を言えば、そんなに両チームに力の差はないのではないだろうか。
グランパスのキックオフで試合開始。
四日市大学陣35ヤードより四日市大の攻撃開始だ。
最初のプレーでいきなり四日市大QBはボールをファンブルし、大きくロス。
グランパスは、最初の四日市大のオフェンスを大きくロスさせて、パントとさせる。
「うん、なかなか、ラインはやるじゃないか・・・。」とまずは一安心。
グランパス最初の攻撃開始。
ランプレーを続けたところで、新QB#9吉田君から、WR#12佐藤君へいきなり30ヤードのパスが投げられた。
よくコントロールされたパスがするするっと、うす曇りの空中を飛ぶ。
ボールは佐藤君の両手にすぽっと収まった。
昨シーズンから少し試合には出場していたが、今年のスターターQBの吉田君は肩も強そうだ。
キャッチした佐藤君はまだ二年生だが、昨秋は新人として全試合活躍したので
すっかり安心して見ていられる。
その後、両チームの攻守が続いた後、またもやQBからWR佐藤君へロングパスが決まりタッチダウン(TD)!
ポイント・アフタータッチダウン(PAT)も決まり7-0とグランパスがリード。
新QB君を心配していたが、WRとの呼吸もあっており、なかなかやるではないかと思う。
その後第1Q終わり近く、グランパスのパントプレーでパンターがボールをファンブルし、
これを四日市大がリカバー。
名大陣20ヤードから四日市大の攻撃となった。
これはピンチ!と思ったが、難なくグランパスディフェンスは押さえ、フィールドゴール(FG)とさせる。
しかし、四日市大はこれを失敗する。
第2Qに入ってすぐ、四日市大のスクリーンパスが見事に決まり、60ヤードの独走ランを許す。
名大陣20ヤード付近からの四日市大の攻撃をよく抑えたが、FG3点を取られ7-3となる。
その後グランパスQBのパスを四日市大のセーフティ(S)がインターセプトし名大陣ゴールライン近くに迫った。
しかし、これをグランパスディフェンス陣はよく押さえ、無得点とさせる。
TDを取られないのはライン陣がよく機能しているからだろうと私は思う。
ライン陣の健闘に、ほっと一安心する。
前半終了間際、QBからWR#45野田君に50ヤードのパスが通る。
野田君は二年生だが、もう一人の二年生WR佐藤君同様、
昨秋は一年生エースWRとして大活躍した。
今年もWR陣は全く問題ないと思う。
最後は#33RB稲垣君のダイブランでTDを取って前半を14-3で終了する。
ハーフタイムでグランパス応援団がさかんに観客に大声で叫んでいる。
毎度の笑える内容だ。
しかし、昨年はたった3人?の応援団も、数も若干増えているようで、
昨年はいなかったチアーリーダーさんもなんと4人もいるではないか。
やはり、FBにチアーは欠かせないですね。
四日市大学は20名前後の選手しかいないためか、
多分後半は疲れてくるだろうと思う。
ひょっとすると大差の試合になるかもしれない。
後半開始始まってすぐ、四日市大自陣30ヤード付近でファンブルがあり、
グランパスがこれを押さえターンオーバー。
直後、30ヤードのTDパスが#12佐藤君に決まり、PATも成功し21-3となる。
「ああ、これで勝負ありだな。」と思う。
あとはグランパスが何点取れるかに興味が向く。
その後数分かけて、グランパスはスイープ、ダイブプレー等を続け、四日市大ゴールライン近くまで進む。
最後は#21RB高木君のダイブランによりTDが決まる。
PATは外して27-3となった。
第4Qに入り、四日市大選手は疲れも見せず健闘し、一進一退が続く。
名大陣20ヤード付近からのグランパスパントのスナップが悪く、
パンターがエンドゾーン内でタックルされ、セーフティを与えてしまった。
しかし、勝敗には関係ないと思い、「まあ、こんなもんか」と思う。
試合終了間際、グラウンド中央付近でQBからのピッチが#21高木君に決まったが四日市大のタックルミスもあり、
独走となって一気にゴールラインを超え、TDをあげる。
PATも決まり34-5で試合終了となった。
もう少し差がつくかな、とも思ったが、ここ数年の四日市大学戦では最も差の開いた試合だった。
獲得ヤード数も451対82と、グランパスが圧倒している。
だが春の開幕戦であり、四日市大学も秋に向けて戦力を充実させてくることだろう。
グランパスは新チームになり、いろいろ懸念材料も予想されたが、
まずまずの内容であったと私は思った。
この時期で部員が30名を超えているというのも心強い。
最近では一番多いだろう。
服部新ヘッドコーチのもと、今後の選手諸君の精進が期待される。