観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 南山大学戦 平成17年10月10日 at各務原スポーツ広場
GRAMPUS後援会会長 門池啓史さん
先週、グランパスは中京大学に負けてはしまったが、まだ優勝の可能性は大いにある。
今日は、南山大学との試合が各務原の球技場で行われる。
優勝するには今日の南山に勝つことが絶対条件である。
南山大学は名城大学、中京大学と並び「三強」と言われているが、
今秋、我がグランパスは名城には圧勝し、中京には負けはしたが40点も取った。
今日の一戦は楽ではないが決して勝てない相手ではないと私は思っている。
優勝がかかっているとあってか、応援席にはいつにもまして、たくさんの方々がいらっしゃっている。
グラウンドでは、やたらブルーのユニフォームの南山大学選手が眼に入る。
その数80名前後だろうか。それにしても選手は多いもんだと感心する。
小雨降る中、南山大学のキックオフで試合開始。
グランパスのリターナーは軽妙なカットバックで、中央付近まで走る。
「おぉ、いいぞいいぞ!」と思った瞬間、強烈なタックルにあいボールをファンブル。
こぼれ落ちたボールを、南山大学の選手がリカバーする。
「ええっ、最初からファンブルかよ・・・・。」
グランパス応援席はいきなりのターンオーバーに、静まり返っている。
しかし、南山の攻撃は強力なグランパスディフェンス陣が抑え、パントとさせる。
これでほっと一息である。
名大自陣7ヤードからグランパスの攻撃だが、1stダウンは取れず、苦しい位置からのパントとなる。
南山大学は名大陣28ヤードからの攻撃だ。もうゴールは近い。
しかし、この攻撃をグランパスはよく抑え、南山大学は20ヤード前後のフィールドゴールを狙った。
しかし、南山はこれを外す。
「おっ、ラッキー、絶対入ると思ったのに、」と私は思う。
次のグランパスの攻撃で、3rdダウン12ヤードから、QB#16本間君からのパスが南山DBにインターセプトされる!
苦しい状況からの見え見えのパスであったが、まあ仕方ないかと思う。
南山大学は名大陣15ヤード付近からのオフェンスだ。
またしてもグランパスはピンチだ。
南山大学次のプレーは、オプションからのQBキープである。
するするっとQBは走り、ゴールを走り抜ける。
タッチダウン(TD)だ。0-7となる。
強敵相手に先にTDを取られることはよくない状況だと思う。
でもすぐ取り返せばよいのだ、と自分自身に言い聞かせる。
第1Q終わり間際、南山大学はロングパスを決めて一気にグランパスゴール近くまで攻め、
最後はQBキープでまたもやTDを取られた。
0-14。まだ2本差なら返せる。
しかし、「南山相手に第1Qで2本差はきついなあ・・・。」と私は少し落ち込む。
第2Qに入り一進一退が続いたが、南山大学の確実に1stダウンを取る
地道なオフェンスで、気がつけばグランパスゴール近くまで来られてしまった。
最後はショートパスを決められ、またしてもTDを取られてしまう。
ついに3本差となってしまった。いつのまにか、0-21となっている。
前半終了近く、グランパス・ディフェンスの要、 #44LB松沢君が南山大学のパスをインターセプトし、南山陣深く入る。
ようやくグランパス応援席は盛り上がった。
しかし、ゴールライン直前でギャンブルまで試みるが、TDが取れない。
南山のディフェンスは予想以上に強力のようである。
ため息で、前半終了。
前半は、ライン戦で南山にコントロールされていて、ランが出ない。
パスプレーも、南山DB陣にマークされて、全く通らない。
これでは、試合にならないのかもしれない。
後半、グランパス選手の奮起を期待したいものだ。コーチ陣も作戦を変えてくることだろう。
場内アナウンスで、他球技場で開かれている名城大学VS中京大学の試合の途中経過が流された。 14-0で名城大学が勝っているとのこと。
中京大学はグランパスに勝っているので、このまま名城大学に負けて、今日グランパスが南山に勝てば、
同率ではあってもグランパスに「優勝」の可能性が高くなる。
グランパス応援席はざわついている。
しかし、現実は0-21で強敵南山に圧倒されているのだ。
グランパスのキックオフで後半開始。
南山大学は45ヤードまでリターンする。
その直後のプレーで南山RBはオフタックルを抜け、独走TDを挙げてしまった。
0-28。どんどん点差は開いていく・・・。優勝が遠のいていく・・・。
客観的に見ればこの点差は絶望的であるが、選手、特に上級生の気持ちの張りがなくなるのが一番怖い。
選手諸君よ、意地を見せてくれ!
しかし後半に入ると、だんだんグランパスのパスが決まり始めてきた。
QB本間君の鋭いパスがびしびし決まりだした。
本当に彼は肩が強いと思う。
そして、今日も一年生のWRたちが活躍している。
二年生もようやくパスをキャッチし始めた。
10分過ぎ、#8WR中村君への40ヤードパスが決まり、最後はエースRB#17児島君のランでようやくTDを取った。PATも決まり、7-28となる。応援席から、ようやく明るい笑い声や歓声が聞こえる。グランパスはオンサイドキックを試み、これをグランパスが見事にリカバーする。
先週の中京大学戦でも2本のオンサイドキックを取り、ラッキーが続いている。
そして次のプレーでまたもや中村君にロングパスが決まり、南山大学ゴールラインまで迫る。前半は全く通らなかったパスがどんどん通っている。
いい感じだ。
しかし、ギャンブルを含めて4回の攻撃でもTDが取れず、
攻守交替となってしまった。
第4Qに入っても、グランパスのショットガンからのパスはよく決まるが、あと一歩でTDが取れない。
気がつけばもう残り時間は少ない。
最後は、グランパスのパスをインターセプトされ、勝負あった・・・。
無情なゲームセット。
7-28。
南山大学は強かった・・・。
後半はグランパス選手諸君もよく頑張ったが、いかんせん、前半TD3本差をつけられたのが余りにも痛かった。
そのため南山大学は余裕で試合を進めていたように思われた。
これでグランパスの優勝はほぼなくなったが、あと2試合、気を持ち直して全力で戦ってほしいものだ。
頑張れ、気を落とすな4年生!!
我々は最後まで君たちを応援しているよ!