観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 名城大学戦 平成30年10月27日
atパロマ瑞穂ラグビー場
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
開幕から四連勝して、今日はいよいよ
名城大学との優勝戦が
瑞穂ラグビー場で開催される。
名城も四連勝して、
文字通り今日の試合は「決戦」となった。
私はここ一週間、今日の試合を思って、
あれやこれや考え続けた毎日だった。
まず気になるのは
名城の今シーズンの試合得点だ。
名城は南山に87-0と大差で勝利し、
中京には前半で40点以上の差をつけて
大差で勝った。
かたや我がグランパスは、
南山に35-0で勝ったものの、
中京には27-16と辛勝だった。
第三者が客観的に得点だけみれば、
今日の試合は、
「グランパス、勝てっこないよね…」と
予想することだろう。
しかし、グランパスも今日の名城戦に備えて
作戦を練りに練っていることだろうから、
得点の結果だけでは判断し難いと思われる。
昨年、グランパスは名城に完勝したが、
名城は昨年より確実にチーム力は
アップしていることは間違いない。
グランパスの攻撃力は昨年と同等以上、
守備力は昨年より上と私は見ているが、
どうなんだろうか。
いずれにせよ、簡単には勝てる相手ではない。
懸念していることは、
ずるずると差をつけられて負けてしまうことだ。
気持が落ち着かない中、
名城のキックで試合は始まった。
グランパスは自陣32ヤードより攻撃開始。
しかしランも進まずパスも通らず
パントとなってしまった。
名城は自陣22ヤードから攻撃開始となる。
9ヤードパス成功し、
13ヤード走って中央付近まで進む。
しかし一年生LB#5中村君のナイスタックルがあり、
パントとなった。
グランパスは自陣13ヤードよりの攻撃。
ここでQB#1松原君からWR#83服部君へ
ロングパスが投げられる!
服部君と名城DBとのボールの取り合いとなったが、
服部君はボールをナイスキャッチ!
75ヤード前後のロングパスが成功した。
WR#83服部
次にイリーガルモーションの反則が
グランパスにあり罰退するが、
ここはキャプテンRB#6川村君が
走ってTD(タッチダウン)!
TFP(トライフォーポイント)も決まって、
7-0とリードする。
いやいや、誠に幸先がよい。
なんだか私も一週間のもやもやが吹っ飛んだ
先制TDだった。
RB#6川村
名城は自陣22ヤードより攻撃。
DB#8川尻君のナイスタックルもあり、
名城はパントとなる。
グランパスは中央付近からの攻撃だったが、
名城にパスをインターセプトされてしまい、
攻守交替となってしまった。
名城はゴールまで37ヤードと、
これはグランパスにピンチだ。
だが、名城はスナップが悪く
大きく後退したところでパントとなった。
ここを無得点に抑えたのは
グランパスにとっては大きい。
しかしグランパスは次のシリーズで
ホールディングの反則を犯して、
パントとなってしまった。
第2Q開始。
名城は10ヤードパスを成功した後、
RBがグランパスタックラーをはねのけて
32ヤード走ってTDを奪う。7-7の同点。
グランパスは自陣30ヤードからの攻撃だったが、
QBからのボールのハンドオフがうまくいかず、
ボールはころがり、
これを名城選手が抑えて
攻守交替となってしまった。
これは大変痛いプレーだ。
名城は敵陣27ヤードよりの攻撃だったが、
LB#5中村君のナイスタックルもあって、
FG(フィールドゴール)を狙いにくる。
が、スナップボールが悪く攻守交替となる。
グランパスにミスはあったが、
名城もミスがあった。
LB#5中村
グランパスは自陣20ヤードからの
攻撃だったが、
パントとなってしまった。
次に名城は一発でTDロングパスを
あっさり決めて、
7-14とリードされる。
何か雰囲気は悪くなってきた。
このままずるずる行かなければよいがと思う…。
グランパスは自陣30ヤードからの攻撃開始。
TE#82瀬野君への15ヤードパス成功。
RB#6川村君が立て続けに走って進む。
敵陣27ヤードまで進んだところで、
4thダウンとなり、グランパスはFGを狙いに来た。
これは44ヤードのFGとなり、
私は内心「決まるわけないよね…」と思ったが、
K#95古谷君はぴたっとポストの間に
ボールを蹴り入れFG成功!
まさか入るとは思わなかったので私はびっくりした。
古谷君失礼しました。
10-14で前半終了。
K#95古谷
前半をみれば、ほぼ互角といってよい内容だろう。
ただ、グランパスにとっては
悪い位置でのパスインターセプトと
ボールファンブルがあったのが悔やまれる。
名城は自陣40ヤードからの攻撃開始で、
後半開始となった。
名城は25ヤードのパス成功があったが、
DL#57太田君やDB#25林(恭)君の
ナイスタックルもあり、パントとなる。
その後両者パントを繰り返して、
第4Qに突入する。
名城は中央付近からの攻撃。
名城のロングパスをDB#2安藤君が
パスインターセプト!
やったぞ!
DB#2安藤
グランパスは自陣20ヤードからの
攻撃だったがパントとなり、
名城の攻撃となるものの、
名城は反則を続けて、パントとなった。
グランパスは自陣20ヤードからの攻撃。
RB#6川村君が続けて走って大きく前進。
残り時間は3分を切った。
TE#82瀬野君へ18ヤードパス成功し
中央を超す。
時間がない…。
グランパスは4thダウンで
10ヤード近く残すも、
ここはRB#6川村君が11ヤード走って
フレッシュを獲得する!
手に汗を握る戦いだ。
次のシリーズも4thダウンで
残り9ヤードを残してしまった。
ここでフレッシュを取らないと、
残り時間から考えて
グランパスの負けとなる。
今日の川村君は、
ほぼフル出場に近く
明らかに疲弊しているように見える。
しかし最後のファイトを
見せてほしい!との願いもむなしく、
川村君は走るもフレッシュ獲得ならず、
ゲームセットとなってしまった…。
10-14の敗戦である。
この虚無感は何だろう。
誠に残念だが、
この敗戦を受けいれざるを得ない。
だが本音を言えば、
今日の試合は両者過去の
試合の得点を見れば、
明らかに名城のほうが
勝つ確立は高いと思われたので、
グランパスはよく戦ったと思う。
これで残念ながら、
優勝と全国大会出場は叶わなかった。
しかし今年も最後まで優勝を戦ったことに、
私は素直に敬意を表したい。
高齢となった私に夢を見させて頂き、
ただただ感謝するのみです。
本当にありがとうございました。
四年生はグランパスでの
頑張りを心の糧として、
今後の長い人生を歩んで行って
ほしいものだと思います。
何歳になっても、
皆さんの心の原点には、
必ずグランパスでの日々が
常に輝いているはずです。
最後にこの場をお借りし、
OBの皆さま、父母後援会の皆さま、
コーチ陣及び部長様、
トレーナー他の方々には
感謝申し上げる次第です。
(これは観戦記ですので、データ・プレー他に間違いが
あった場合はご容赦くださいませ)