観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 中京大学戦 平成30年10月14日 
at中京大学豊田キャンパスラグビー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

秋のレギュラーシーズンが始まり、
順当に2連勝してきたグランパスだが、
今日は強豪中京大学との試合が行われる。
昨シーズン、グランパスは
中京に圧勝したが、
今年はどうなるのだろうか。
私は今春とこの秋に中京の試合を
3試合程観戦したが、
中京はQBを中心に攻撃力があるチームで
昨年よりは強いと思っている。
QBのワンマンチームとまでは言えないが、
能力の高いQBは脅威だ。
グランパスは守備陣が強力なので、
どの程度中京の攻撃を抑えるかが
一つのポイントだと思う。
心配なことは、グランパスがミスなどで
先制TD(タッチダウン)を取られて、浮足立って
ゲームが進んでしまうことだ。
しかしグランパスの攻撃力は
中部地区NO.1と思われるので、
ある程度の点数は取れるはずだ。
ひょっとすると、結構の差で
勝てるのではないかと
淡い期待をしてしまう。
ただ、今日は中京のホームグランドで
試合が開催されることがやや気にはなる。
まあ、たいして影響はないとは思うが、
若干気がかりではある。

あれやこれや考えている間に、
グランパスのキックで試合は始まった。
中京は自陣22ヤードからの
攻撃開始となる。
中京は軽くパスとランプレーで
フレッシュ獲得。
次に、中京QBはパスを投げようと
試みるも、レシーバーが見つからず、
自ら走って(スクランブル)
25ヤード進む。
直後ドロープレー(パスと見せかけ走る)で
15ヤード走られる。
中京はパスプレーが多いので、
逆にこのドロープレーも
結構多いかもしれない。
パスだけなら守備陣もそれ程怖くはないが、
パスが多い中のランプレーは、
対応が難しくなることが多いものだ。
特にQBキープランが怖い。
中京はフレッシュを繰り返して、
最後は15ヤードTDを奪って先制TDを取る。
7-0とリードされる。
あっという間にTDを取られた印象である。
先制TDを取られてしまって、
なんだか雰囲気は悪い。
ずるずる行かなければよいが、と思う…。
グランパスは自陣45ヤードからの攻撃と、
好位置からの攻撃開始となった。
最初のプレーでキャプテンの
RB#6川村君が13ヤード走る。
続いてQB#1松原君からWR#17長谷川君へ
10ヤードパス成功。

WR#17長谷川

そしてRB#6川村君にボールが
ハンドオフされると、
あっという間にエンドゾーンに
走りこんでTD!
見事な31ヤードの走りだった。
TFP(トライフォーポイント)も決まって
7-7の同点となる。
ずるずると悪い雰囲気にならず、
すぐTDを取り返すことができて、
私はほっとする。
中京は自陣20ヤードより攻撃。
30ヤードパス成功。
しかしグランパスDL#99西山君が
QBサックして、パントとなった。

 グランパスは自陣22ヤードより攻撃。
WR#10林(良)君へ12ヤードパス成功。
QB#1松原君からRB#6川村君へ
横パスが決まって、RB#6川村君は
15ヤード走って中央まで進む。
RB#29鈴木君がダイブプレーで
9ヤード走る。
ワイルドキャットの体型から
RB#6川村君がスナップされたボールを
直接受けて、7ヤード走る。
グランパスの多彩な攻撃で、
中京守備陣はやや振り回されている感じだ。

RB#6川村

第2Q開始。
グランパスは敵陣35ヤードまで進んだが、
後が続かずパントとなってしまったが、
ナイスパントとなり、
中京は自陣1ヤードからの攻撃となった。
中京は20ヤードパス成功。
しかしグランパスDL#74菊地君の
QBサックや
DB#25林(恭)君のナイスパスカットがあり、
中京はパントとなる。
 
しかしグランパスの攻撃も続かず、
中京の攻撃も短く終わって、
その後パントが続いて前半終了となった。
 なかなか中京から点を取れない…
思った以上に接戦となっている。
特にグランパスのプレーに
問題があるわけではないし、
目立ったミスもでてはいないと思うが、
点が取れない。

 後半開始。
グランパスは中央付近より攻撃スタート。WRの位置にいた#82瀬野君へ
短いパスが決まった後、
RB#6川村君がボールを持つと、
上手くブロッカーを使って
鋭くカットバックして、走る!
走って走ってエンドゾーンに入ってTD!
42ヤードのランだった。
14-7とリード。
このままTDを重ねてほしいものだ。
 中京は自陣18ヤードからの攻撃だったが、DB#32久保田君のナイスパスカットがあり、パントとなる。
 グランパスは
自陣18ヤードからの攻撃だったが、
中京にパスインターセプトされてしまい、
中京はゴールまで
12ヤードからの攻撃となってしまった。
これは大ピンチだったが、
ここはグランパス守備陣が踏ん張り、
何とかFG(フィールドゴール)の
3点に留める。
14-10。
 グランパスは
自陣25ヤードからの攻撃開始。
WR#10林(良)君へ10ヤードパス成功の後、
RB#29鈴木君が7ヤード走る。
またもやWR#10林(良)君へ
20ヤードのパスが成功して、
敵陣23ヤードまで進む。

WR#10林(良)

QB#1松原君はボールを持つと、
ブロックされた穴をするりとくぐり抜け
エンドゾーンに走る!
TD。
やはりQBキープのランは脅威です。
TFPは失敗したが、20-10と差を広げる。
 もう一本TDを奪えば、
勝負ありのような気がするが…。
 中京は自陣36ヤードからの攻撃だったが、
DB#25林(恭)がパスインターセプト!
これは大きい。
この勢いでTDを取って
勝利を確かなものにしてほしい!
 グランパスは敵陣31ヤードまで進んだが、
ホールディングの反則を犯して
10ヤード罰退して、
パントとなってしまった。
誠に痛い反則だった。
中京はそう簡単に勝たしてはくれません…。

 第4Q突入。
グランパスのパントスナップが悪く、
中京は敵陣32ヤードからの攻撃となる。
これはピンチだと思う間もなく、
中京は簡単に32ヤードTDパスを決めて、
20-16となる(TFPは失敗)。
中京はグランパスのミスを
確実にTDに結びつけた。
手に汗を握る試合展開となっている。
 中京はオンサイド気味の
キックを蹴ったが、
グランパスが何とか抑えて、
グランパスは中央付近からの攻撃となる。
しかし、グランパスのスペシャルプレーが
決まらずパントとなってしまった。
ナイスパントとなって
中京は自陣12ヤードからの攻撃だ。
20-16の僅差で試合は終盤に入る。
 とにかく中京QBのロングパスが怖い。
一発で逆転されてしまうのだ。
DB#8川尻君のナイスタックルや
DL#74菊地君の
ナイスパスカットなどがあったが、
中京はフレッシュを続けて
どんどん前に進む。
中京QBはエンドゾーンに向けて
TDパスを投げる。
グランパスDBとボールの奪い合いになり、
パス不成功となるが
ここで審判から黄色い布が投げられた。
「えっ、今はパスインターフェアでは
ないでしょ!」と私は思う。
これで反則を取られたのでは、
グランパス選手はかわいそうだ。
審判団の話し合いが終わると、
これは中京WRの
パスインターフェアと判断された。
グランパス選手の反則だったら
逆転の可能性が高いので、
私はほっと一息…。
 グランパスは自陣1ヤードからの攻撃開始。RB#6川村君はれいによって
中京タックラーを次々振り切って
32ヤード走る。
やはり切り札のRBがいるということは
本当に心強いものだ。
中央を過ぎて、
敵陣40ヤードまで進んだところで、
QB#1松原君はWRへ
パスを投げようとするが、
WRはカバーされており、自ら走る!
ひらりひらりと
中京タックラーをうまく外して、
走って走ってTD!
40ヤードのTDランだった。
27-16と11点差をつけて
勝負はほぼ決まった。

QB#1松原

 中京のパスをDB#8川尻君が
インターセプトし、
後はグランパスのランプレーが続いて
試合終了となった。
 

DB#8川尻

 私の淡い予想は外れて、
厳しい試合となった。
やはり中京QBのパスは怖かった。
一発でTDを奪われることもあるので、
気が気ではなかった。
それでも勝利できたのは、
やはりグランパスに
力があったからだと思う。
その中でも、大きな勝因の一つは
キックとパントにあったのではないかと
私は思った。
中京はキック時に普通に蹴ることは止めて、
敢えてリターナーではなく
他の選手に
ボールを取らせることが多かったが、
どれもグランパスは中央付近からの
攻撃開始となったことが多く、
優位な位置からの
オフェンスが可能となった。
しかし、これはグランパスの
有能なリターナーが
怖かったから?だと思われるので、
これもグランパスの力なのかもしれない。
それと、今日はグランパスの
パントが大変よく、
中京は苦しい位置からの
攻撃が多かったようだった。
 これで、「優勝」へ近づいた訳だが、
最終試合の名城戦で
決着がつく可能性大となってきた。
Fight on Grampus!
 

(これは観戦記ですので、データ・プレー他に間違いが
あった場合はご容赦くださいませ)

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