観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 中京大学戦 令和元年9月28日
at名古屋商科大学フットボール場
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
開幕から何とか
2連勝してきたグランパスだが、
今日は強敵中京大学との試合が
名古屋商科大学グランドで開催される。
今年の中京は何と言っても
優秀なQBを要して
攻撃力が非常に高い。
私は前週の
中京大学対岐阜大学の試合を見たが、
中京QBは投げてよし、走ってよしと
本当に能力が高く驚かされた。
彼は昨年も活躍したが、
今年はより完成度が
上がっているように見える。
果たして、
このQBにどの程度
グランパス守備陣は挑んでいくのか、
大変興味深いが、
内心私はとても弱気になっている。
今年の中京には勝てるのだろうか…
とても不安なのだ。
あれやこれや思案しながら、
不安な気持ちをもったまま
名商大に着いた。
試合前のグランドで、
中京QBの
素晴らしいパス練習を見るに及んで、
ますます不安は増加した。
「うーん、素晴らしいパスだよね…」
こんな鋭いパスは、
なかなか見ることができない。
とにもかくにも、
中京大学のキックで試合は始まった。
中京キッカーは、
いきなりオンサイドキックできた。
「初めっから、なんでオンサイド?」
と私は動揺する。
グランパス選手も動揺したのか、
このキックは中京が押さえてしまった。
中京は中央からの攻撃開始。
と思う間もなく、
いきなり中京QBは
ミドルパスをWRに投げる。
グランパスDBも
ぴったり付いていたが、
中京WRはぎりぎりでキャッチすると、
後は独走になってしまった。
TD(タッチダウン)…。
「いきなり、これかよ…」
私は言葉もない。
これは、先が思いやられる…。
PAT(ポイントアフタータッチダウン)は
失敗するも0-6とリードを許す。
このままずるずるといかなければよいが…。
グランパスは
自陣37ヤードより攻撃開始。
QB#7服部君から、
RB#16鈴木君へ横パスが投げられると、
鈴木君は18ヤード走る。
QB#7服部君の9ヤードランの後、
RB#16鈴木君が
7ヤードと19ヤードラン。
中京守備陣は
グランパスのランプレーに
ついていけてない感じだ。
そして、RB#16鈴木君は
ゴール直前から中央ダイブして、
TD!
やったぞ!
PATも決まって7-6とリードを奪う。
私はほっと一息。
QB#7服部
中京は自陣30ヤードからの攻撃。
グランパスDLがQBサック!
続いて、
LB#5中村君のナイスタックルがあり、
中京はパントとなる。
このパントを、
グランパス選手がボールに触れた後
中京選手が押さえてしまい、
なんと、中京の攻撃が
続行されることになってしまった。
このようなミスは強敵相手に本当に痛い。
しかし、LB#5中村君の
ナイスタックルの後、
中京QBのパスを
CB#32久保田君がパスインターセプト!
素晴らしい。
CB#32久保田
グランパスは自陣22ヤードより攻撃。
RB#21川野君が12ヤード走った後、
QB#7服部君は、
決めうちのランで、
タックラーを上手くかわして
35ヤード走る。いいぞ!
第2Q開始。
グランパスに反則があり、
10ヤード後退して、
パントとなってしまった。
中京は自陣20ヤードからの攻撃だったが、
あっさり、パントとなる。
しかし、パンターへのスナップが悪く、
中京パンターの頭をボールは越えて、
エンドゾーンを越えてしまったので、
セーフティとなった。
グランパスにとっては、
ただでもらった2点でとてもラッキーだ。
9-6となる。
RB#21川野
グランパスは中央付近からの攻撃。
QB#7服部君から、
中央を抜けて走っているSB#87忍田君へ
パスが投げられる。
長身のSB#87忍田君は
中京LBとボールを取り合ったが、
手を伸ばしてボールをキャッチする!
長身の選手は有利だが、
SB#87忍田君の35ヤードの
ナイスパスキャッチだった。
続いてQB#7服部君の9ヤードランの後、
QB#7服部君は
エンドゾーン内に走り込んでいるSB#87忍田君に
ピタッとTDパスを成功させる!
16-6と差は広がる。
SB#87忍田
中京は自陣8ヤードからの攻撃で、
40ヤードのパスを決めて中央まで進む。
そして、
ランとパスでゴールまで9ヤードと進むが、
QBサックがあり、
大きく下がって、
4thダウンギャンブルにでたが、
グランパス守備陣が踏ん張り、
攻守交代となった。
16-6で前半終了となった。
グランパスは攻守共によく機能していると思う。
とりわけ、中京QBを
上手くコントロールしているような印象を受ける。
中京QBは
予想したほどパスを投げてこないのは、
なぜだろう?疑問が残る。
あんな鋭いパス能力は持っているが、
グランパス守備陣の
プレッシャーが強いのだろうか。
得意のQBキープのランも余りない。
後半開始。
あと1本TDを奪えば、
かなり勝利は近づくので、
何とか頑張ってほしいものだ。
中京は自陣32ヤードからの攻撃だったが、
パントとなる。
しかし、センターからのスナップは
大きくパンターの頭を越えて、
グランパスはゴールまで11ヤードからの攻撃となった。
これは、またとないチャンスであり、ラッキーだ!
ここは、RB#16鈴木君が
簡単にエンドゾーンに走ってTD!
23-6となる。
予想外の展開で、正直私は嬉しい誤算を感じる。
RB#16鈴木
中京はロングパスとランを交えて、
敵陣に入る。
中京QBは
エンドゾーン内にTDパスを投げる。
WRがキャッチしたかと思ったら、
CB#2安藤君が横からボールを奪い取る!
ターンオーバーだ!
これはCB#2安藤君の素晴らしいプレーで、
びっくり。
これで、グランパスの勝利がぐっと近づいてきた。
CB#2安藤
第4Qに突入。
グランパスのパントの後、
中京は自陣29ヤードからの攻撃となるが、
パスを多投してくるに違いない。
中京はQBキープで大きく前進した後、
SF#3田中君のナイスタックルはあったが、
ロングパスを決め、
中京はゴール直前まで進んで、
最後はTDパスを決める。
23-12。
まだ、11点差あるので、グランパスは焦る必要はないだろう。
SF#3田中
中京はまたしても、
オンサイドキックを成功させ、
中央からの攻撃となった。
このオンサイドキックをどちらのチームが取るかは、
ほぼ運だけと思われるので、
グランパスにとっては全くもって不運だ。
中京はランとパスで進み、
ギャンブルを成功させ、
最後は26ヤードのTDパスを決めて、
23-18となる。
「うーん、中京QBはいよいよ本領発揮か…」と思う。
P#1長嶋
互いにパントをした後、
グランパスは攻撃も不発に終わり、
敵陣40ヤード付近からのパントとなったが、
焦った?中京選手は
パンターに触れてしまうと、
パンターは転倒し、
ラフィングザパンターの反則となって、
グランパスは
自動的にフレッシュを頂くことになった。
このプレーは誠に大きいが、
中京にとっては痛恨のプレーだ。
QB#7服部君の9ヤードランの後、
RB#16鈴木君が
右オフタックルを簡単に抜け
22ヤード走って、
決定的なTDを取った!29-18。
RB#16鈴木
残り時間は1分余りとなったので、
中京はパスを連発し、
残り時間0秒となったところで、
TDを取って、
29-24で試合終了となった。
いやー、本当にグランパスは
よく戦ったと思う。
試合前、正直、
私は中京には敗戦も覚悟していたが、
今日は攻守共によく機能していた。
選手コーチ陣の方々は今日の試合に向け、
作戦を練りに練ってきたことの
結果ではないだろうか。
本当に素晴らしい試合でした。
これで、いよいよ「優勝」が現実となってきた。
あと2試合を全力で頑張ってほしい!
(これは観戦記ですので、データ・プレー他に間違いが
あった場合はご容赦くださいませ)