観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 中京大学戦 令和4年10月16日 
at四日市ドーム



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

前週で、強敵名城大学に勝ち、
今日はグランパスの優勝を賭けて
中京大学と試合が四日市ドームで開催される。
初戦の名古屋工業大学戦に負けた段階で、
正直、私は入れ替戦まで覚悟したのだが、
その後南山、名城と勝利したので、
今年のグランパスは強い!と考えが変わったのだ。
ここ2週間私は毎日、今日の中京戦を思い、
あれやこれやシュミレーションしている。
私は23年間グランパスを応援しているが、
なぜか、今は自分が異常に盛り上がっている。
私のヘボ分析によると、どうみても、
グランパスが勝つ(と思いたい)のだ。
その主たる理由は、
グランパスの優秀な2人のランニングバックを
中京の3メンラインでは防げないだろうこと、
そしてグランパスは強力な攻守のライン陣を要していることだからだ。
今日は勝てるかも!と意気込んで、
私は四日市ドームに乗り込んだ。

中京のキックオフて試合開始となった。
グランパスは自陣30ヤードからの攻撃開始となる。
今日の先発QBは2年生の#16村井君だ。

QB#16村井

いきなり25ヤードのパスが通って大きく進む。
キャプテンRB#6清水君も15ヤード走り、
QBキープで9ヤード走った後、
清水君が8ヤード走ってゴール直前へと迫る。
最後は一年生RB#17塚本君がダイブしてTD!
2ポイントコンバージョンも決まってまずは、8-0となる。
これは幸先良い!私の予想通り
今日はグランパスが圧勝するのかと期待してしまう。
グランパスは次にオンサイドキックにでたが、
これは中京に抑えられ、
中京は敵陣37ヤードからの攻撃とピンチだ。
あっという間に中京はTDを挙げて、
しかも2ポイントも決めて8-8となる。
そうは簡単に中京は勝たせてくれない、、。
中京もオンサイドキックを蹴り、これを中京が押さえて、
中京は自陣46ヤードより攻撃となった。
両チームとも勝負に来ているなあ、と実感する。
中京は簡単にパスを決め、自由に走って簡単にTDを取る。
8-15とリードされる。 

RB#06清水

第2開始。
中京のキックをリターナー#9木原君が
上手くタックラーを外して、走って走ってTD!
2ポイントコンバージョンも決まって、
16-15とリードする。
続くシリーズでは、
DB#22高尾君のナイスタックルもあったが、
中京は簡単にTDを取り、
2ポイントも決めて、16-23となる。
グランパスは自陣30ヤードからの攻撃で
オプションフェイクのリバースプレーがばっちり決まって、
WR#10河﨑君が40ヤード近く走る!
最後はまたしても河崎君が左オープンを走ってTD!
23-23で前半終了。
前半を見ると、点は取れるのだが、
中京にはランプレーもパスプレーもいい様にやられている。
その証拠に中京は一回もパントを蹴っていないのだ。
後半は何とか中京の攻撃を抑えてほしいものだ。

DB#09木原

後半開始。
グランパスはまたしてもオンサイドキックにでて、
これをグランパスが押さえて、
中央付近からの攻撃となる。
TE#90眞下君へラテラルパスが決まったりして進むも、
ホールディングの反則を犯して、パントとなってしまった。
中京は自陣20ヤードからの攻撃で、
あっという間にTDを奪って23-29とリードする。
相変わらず、中京の攻撃にいいようにやられている。
これは厳しい試合になるなと私は次第に弱気になってくる。
グランパスは攻撃を簡単に終えて、
中京は自陣45ヤードからの攻撃だったが、
グランパス守備陣は止められない、、
簡単にTDを奪われて23-36と点差は広がる。
「これは厳しい、もうだめかも、、」
と私はますます弱気になってきた。

K/P#1長嶋

第4Q突入。
グランパスは自陣37ヤードからの攻撃で、
RB#17塚本君が21ヤード走る。
一年生だが、相変わらず走りはとても良い。
QB#8渡辺君からWR#10河﨑君へ
素晴らしい25ヤードパスが成功し大きく進む。
ゴールまで17ヤードと迫ったところで、
4thダウンとなってFG体制となっていると思ったら、
隣りのグランパスOBが「10人しかいない!」とおっしゃる。
反則だと私は思ったら、プレーが始まって、
スクリメージの端からWR#10河﨑君が
いきなりエンドゾーンに走り出した。
QB#8渡辺君が軽くボールを投げると、
中京の選手が誰もいないエンドゾーンで待ち構えていた河崎君は、
簡単にボールをキャッチしてTD!
「ええ、どういうこと??」と訳が分からないが、
要するに河崎君が一番端で隠れるようにいたということで、
中京の選手は全くカバーしていなかったのだ。
私もこのようなフェイクプレーはかつて見たことがなかった。
ともかく、30-36となった。

WR#10河﨑

しかし次のシリーズでは
中京にロングTDパスを一発で決められて、
30-42と差は広がる。
次のシリーズはグランパスは自陣30ヤードからの攻撃。
RB#17塚本君が21ヤード走り、
QB#8渡辺君からWR#7山碕君へ
10ヤードパスも決まって、
最後はWR#10河崎君へTDパスが決まり、
36-42と6点差まで迫る!
K#1長嶋君はまたしてもオンサイドキックにでて、
これがまたしても成功する!
しかし、攻撃は続かず、
次のシリーズでまたしても中京はロングパスを簡単に決めて
36-49と差は広がる。
残り時間は2分と少々しかないので、
私は、もうだめだとほぼ諦める。
ところがグランパスはQB#8渡辺君から
WR#10河﨑君へロングTDパスを決めて、
43-49と逆転可能な点差になった!凄い!
グランパスは最後にまたしても
オンサイドキックで勝負に来た。
K#1長嶋君の計算されたキックを
見事にグランパスが押さえる!
これは奇跡の逆転になるかも、、と思ったが、
QB#8渡辺君から放たれたボールは4回とも決まらず、
43-49で空しく試合終了となってしまい、
優勝の可能性はなくなった、、、、。

一体、今日の試合をどう表現しらよいのか
私は適切な言葉がみつからない。
今日勝てば、優勝が確定的
(と言ったら、次戦の相手に失礼だが)
となると思われた大一番だっただけに、
悔いは残るに決まっている。
私は部員、特に四年生、とりわけキャプテンとQBには
よくやったと言葉をかけたいのだが、
逆に、その言葉は彼らにとって
重荷になるのかもしれないとも思っている。
それぞれ反省点があっただろうことが
せめてもの救いだったのかもしれない、
と私は複雑な気持ちになってしまった。
しかし、今年のグランパスの実力は東海一だと
私は思っている。
今日の試合は不本意ながら、
私は途中もう駄目だと何度も下を向いてしまったが、
最後の最後まで諦めなかった
部員とコーチ陣の皆さんには敬意を表したい。
感無量でした。弱い私が恥ずかしいです。 
まだあと一試合残っているので、全力で頑張って下さい。

※これは個人の観戦記ですので、プレー・スタッツ等の間違いはご容赦下さい

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