観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 岐阜大学戦 平成17年5月15日 at鶴舞公園陸上競技場
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
3週間前、春の第一戦の四日市大戦は、接戦を乗り切りなんとか勝利した。
本日は春の二戦目、岐阜大学戦が鶴舞陸上競技場で開かれる。
一年半前、岐阜大学とは入れ替え戦で勝利し、名大グランパスが久しぶりに一部復帰を成し遂げた相手だ。
岐阜大は昨秋の入れ替え戦で勝利し、また一部に復帰した。
しかし、冷静に分析すればグランパスが負ける相手ではないと思う。
気温20度、うす曇り。まあまあのコンディションである。
選手数を数えれば、30名近い。
春の段階では、ここ10年ばかりで一番部員が多いのではないだろうか。
一年生部員も大量に応援に来ている。
数年前、控えの選手がほんの数名だった時代からみれば隔世の間がある。
re試合が始まってしばらくは、互いになかなかゲインできずにパントを繰り返す。
しかし、岐阜大の攻撃でロングパスが一気に決まり、タッチダウンを与えてしまった。
絵に描いたようなロングパスで思わず見とれてしまった。
「へー、なかなかあんなパスも通るもんじゃあないのに、やるな岐阜大は・・・。」
と私は思った。しかし、WRについていたCBはどうしたのだろう?
昨年DBをやっていたOBに聞くと、
「マンツーマンがうまく機能していないのでは・・・。」と呟いた。
なるほど、システムの問題なのかな?
まあ、あんなパスはそうは通らないね、と私は軽く思った。
これが秋のシーズンだったら、私自身も少し焦っていたかもしれない。
春はプレシーズンゲームだから、負けたところで二部に落ちるわけではない。
余裕で試合を見ていると、岐阜大のスイーププレーが見事に決まり、ロングゲインした。
もうゴールライン10ヤードのあたりまで来られている。
しかし、ここはグランパス自慢のディフェンス陣が踏ん張り、何とかフィールドゴール3点に止める。
しかし、0-10である。
何かこれはまずい雰囲気だなと思う。
岐阜大のオフェンスラインは結構強く、グランパスは当たり負けている印象を受けた。
第2Qに入り、何とかランプレーの連続でタッチダウンを取ったが、
大黒柱QB本間君による、鋭く低い弾道のパスが何度もレシーバーの手をくぐりぬけていき、なかなかパスが通らない。
ちらっと、昨年のエースレシーバーのS君を懐かしくも思い出してしまう。
S君なら取れるよな・・・。(ごめんなさい、レシーバーの皆さん!)
得点は7-10となった。
岐阜大のキックオフのボールを名大のリターナーが弾いてしまい、これをリカバーされてしまった。
名大側深く入ったポジションで岐阜大の攻撃だ。
しかし相手のミスにも救われこれを耐えた。
しかし数分後岐阜大のパントをまたもやリターナーが弾いてしまう。
今日はミスが多い気がする。
OBから、「いいよ、いいよ、今日は全部ミスを出してしまえ!」
という声が聞こえてきた。
なるほどプレシーズンゲームだし、そういう考えもありだなと思う。
その直後、グランパス自陣のゴールライン近くで岐阜大QBが投げたパスを#37番小林君がインターセプト!走る走る!
前には岐阜大の選手がいない。
これはタッチダウンになる!
しかし小林君の横で並走するグランパスの選手が気になる。
お願いだから、クリッピングをしないでね!
こういったロングランでは、みえみえのイリーガルブロックをよくやるのだ。
しかし、しかし90ヤード以上小林君は走って走って見事なタッチダウンとなった。
観客としてはたいへん興奮できるプレーだった。
小林君、ご苦労様でした。
14-10で前半を終了する。
岐阜大は選手が20人もいないため、攻守両面出場している選手が多く、
後半は疲れが出てくるだろうと予想したが、案の定、後半が始まると名大の優位な戦いが続いた。
第3Qが始まってすぐ、ランプレーが決まりタッチダウン。
得点は21-10となる。
もう一本取れば、ほぼ勝ちは間違いない。
第4Qにはいるとますます岐阜大の選手に疲れが見え、
ランプレーも名大の強力ディフェンス陣に阻まれ、パスもなかなか通らない。
グランパスは試合を決定づけるタッチダウンをあげ、27-10となった。
エースQB本間君に代わり二年生QB吉田君が登場して何プレーかの後にタッチダウンをあげる。
彼にとっては初ダッチダウン、喜んでいることだろう。
33-10で試合終了となった。
終わってみれば楽勝だったような気もするが、第1Qは岐阜大に負けていた。
しかし冷静にみれば「グランパスは強かった。」ということであろう。
ディフェンスライン、LB陣がしっかりしているから秋は一部上位校と良い勝負ができるのではないかと思ったりもした。
同好会での経験しかなく、素人である私から今後の課題を偉そうにあげさせていただきます。
これはあくまでも私の個人的感想です、悪しからず。
1、 DB陣の強化 2、安定したレシーバー陣の育成
ここ2年間で、グランパスは勝てる相手、ほぼ同等の力のチームにはすべて勝っているような気がする。
これはできるようで、そう簡単なことではない。
それだけ実力がついてきたことだと思う。
監督、ヘッドコーチ他コーチ陣、選手、マネージャー皆さんの努力の賜物と私は思っている。