観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 中京大学戦 平成20年9月7日 at四日市ドーム
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
今日はいよいよグランパス秋のシーズン開幕戦が、四日市ドームで開催される。
昨年は4勝1敗の単独2位で惜しくも優勝を逃したので、
今年こそ念願の優勝を勝ち取ってほしいものである。
本日の相手は強豪中京大学であるが、
昨年は勝利しているので今年も何とか勝ち、
優勝への布石となることを期待しよう。
試合前のアップ
気温32度とまるで真夏のような暑さの中、私は四日市ドームへ入った。
ちょうど試合前のセレモニーが始まったところだ。
試合前セレモニー
緑と金色のユニフォームを着た選手がずらりと一列に並んでいる。
数を数えると、50人前後はいる。
ここ10年では最も多い部員数だ。
10年前、十数人でやっていた頃を思うとなんとも頼もしい限りである。
中京大学のキックオフで試合開始となった。
リターナーは一年生の#31若山君だ。
彼はグランパス久しぶりの高校アメフト経験者である。
30ヤード付近からの攻撃開始となった。
しかし最初のシリーズは、ラン、パスともまったく機能せず、
大きくロスしてパントとなってしまった。
中京、自陣20ヤードからの攻撃開始。
最初のプレーではいきなりLB#15の岡君のナイスタックルにより、中京は大きくロスする。
このシリーズはグランパスディフェンスがきっちり抑え、パントとさせる。
まずは互いにパント合戦となった。
中京のナイスパントにより、グランパスは自陣10ヤード付近からの攻撃となる。
苦しいポジションからのオフェンスだが、
ここもほとんどゲインできずに4thダウンパントとなる。
「…。」私はため息をつく。
8分過ぎ、中京は中央付近からの攻撃となり、まずはRBがオープンに走る。
しかしグランパスLBの激しいタックルにあい、ボールをファンブル!
ボールは大きくバウンドする。
こここでCB#13奥村君が鋭くダッシュ。
ちょうどボールはすっぽり彼の胸に入り、走る!
前には誰もいない!
走って走って、エンドゾーンを走りぬけTDだ。
#13奥村のインターセプト、そしてタッチダウン!
60ヤード以上の独走ランだった。
グランパスには強豪相手にとてもラッキーなTDとなった。
こういうTDは、力の差の少ないチーム相手には、得てして、決定的なものとなることが多々ある。
ポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まりまずは、7-0とリードする。
グランパスのキックを、40ヤードまで返し、中京の反撃開始となる。
ここまで中京はショートパスを多様してくるが、
ほんの2、3ヤードのパスで、グランパスのLB、DBにすぐタックルされている。
ランもグランパスはよく抑えているが、
グランパスDL陣は中京のOL陣に勝っているような印象を受ける。
観客席
「ディフェンスはいいねええ…。」と思った直後に、中京はサイドラインに20ヤードのパスを決め、
WRはグランパスCBを振り切り一気に30ヤードを走りぬけTDを決めた。
いとも簡単にTDを奪われてしまった。
7-7の同点となる。
前半終了近く、久しぶりにグランパスオフェンスは上手く機能し、
自陣30ヤードから地道に1stダウンを繰り返し、ゴールまで15ヤードまできた。
残念ながら、4thダウンまできてしまったので、
ここはフィルドゴールを狙ったが、ポストの右に外し得点には至らなかった。
大して長い距離ではなかったが、接戦の試合で外したのは痛い…。
前半終了。
予想通りの白熱した接戦となっている。
ディフェンスはかなり抑えてはいるが、どうもオフェンスに決め手というか、爆発力がないような気がする。
QBは二年生で経験も浅いこともあるが、ライン戦で中京に負けているのが心配だ。
グランパスのキックオフで試合再開。
名大ハドル
中京は自陣40ヤード付近からの攻撃となる。
中京はショートパスを何度も通し、最後は30ヤードのパスを通しTDを取る。
7-14とリードを奪われてしまった。
厳しい展開となったきた。
昨年は明らかにグランパスの力が中京に勝り、見ていても安心した内容だったが、
今年はどうもそういう訳にはいっていないようだ。
7分過ぎ、グランパス自陣15ヤードからの攻撃は、
QB伊藤君からWR#12佐藤君への30ヤードのパスが決まり中央まで進む。
ランを重ねゴールまで20ヤード近くまで来て、4thダウンギャンブル。
しかし、不成功に終わり攻守交替となってしまった。
左:名大OL陣、右:名大DL陣
第4Q突入。
互いに決め手に欠け、パントが繰り返される。
しかし、中京のパンターの能力は高く、毎回遠く高いパントをしている。
パントのたびにグランパスは不利な位置からのオフェンスとなっている。
5分過ぎ、中京の中央付近からのパスプレーを一年生Sの若山君がインターセプトし、
ターンオーバー!
これはビッグチャンスだ。
しかし次のシリーズもオフェンスに決め手を欠き、パントとなってしまった。
残り3分近くとなり、中京は名大陣10ヤードまで来たが、
RBはボールをファンブルし、またしてもターンオーバー。
これがグランパス最後のチャンスだ。
自陣10ヤードからの攻撃をパスを重ねて成功させるが、
何せ中京のDB陣はロングゲインを許さない体型を取っており、
かなり後ろに下がっているので、なかなかロングゲインはできない。
グランパスは中央まで進んだが、結局最後は反則により4thダウンでフレッシュを取れず、
ここで万事休すとなってしまった。
7-14で試合終了。
点差から見ると接戦ではあったが正直言って、私は(ゴメンナサイ!)とても勝てるような気がしなかった。
選手諸君は一生懸命プレーしているが、
何せオフェンスに決め手がないのがたいへん気掛かりだった。
しかし、今日の試合を糧に次の試合からは爆発してほしいものだ。
次戦は強豪南山大学を倒した愛知学院大学だ。
油断ならぬ相手だが、何とか勝利してほしい!!