観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 サイクロンズ戦 平成21年6月28日 at四日市ドーム
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
4月下旬から始まった春のシーズンも、本日が最終戦となった。
試合前の整列
今日の相手は社会人チームのサイクロンズである。
グランパスは少なくともここ10年は社会人チームとの対戦はないが、
たまには社会人との試合も勉強になると思う。
サイクロンズの前評判をグランパスOBの方に聞いたところ、
「とてもじゃないけど、勝てません!」
とはっきり言われた。
私は社会人チームの知識はあまりないが、
皆大学での経験者で当然フットボール歴は長いので強いのだろうと思う。
でも、このチームはどこかの企業チームではないため、
多分練習は週末だけなのではないか?
と推測できるので体力的にどうなんだろう、とも思う。
それとサイクロンズには二人のグランパスOBが選手として活躍しているらしい。
特に二年前、グランパス主将だった廣田氏がいるというのは、何とも不思議な感じである。
廣田氏もグランパスと試合ができるのは、感無量ではないだろうか。
四日市ドームは、天気の心配がないのでよいなあといつも思う。
グランドを見ればサイクロンズの選手はけっこうたくさんいて、グランパスより多い。
試合前サイクロンズのチアーリーダーさんたちが、
アメリカのNFLのように試合前選手を二列になって迎え入れる。
サイクロンズの入場
大学ではありえない派手なアトラクションに
私はやや面食らう。
グランパスのキックオフで試合は始まった。
サイクロンズは最初のシリーズでフレッシュならずパント。
続くグランパスのシリーズでは、
QB#9友枝君からWR#22安田君へ長いパスが通る。
「これはロングゲインだ!」
と喜びもつかの間、
横に長いパスだったので余りゲインできずに4thダウンパントで終わる。
両チームともパントが続いたが、
第1Q終わり近くサイクロンズはパスが連続して通り、
グランパス陣奥深く入り込む。
最後は20ヤードのランでタッチダウン(TD)を奪われる。
ポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まり、
0-7とリードを許す。
サイクロンズのライン陣は強力なので、
私は「これは大差の試合になるのかな…」と不安。
グランパスのラインVSサイクロンズのライン
第2Qに入る。
サイクロンズは自陣15ヤードから4thダウンパントとなるが、
パンターへのスナップが悪く、
パンターはエンドゾーン内でボールをファンブル。
なだれ込んできたグランパスの選手がボールを抑え、
な、なんとTD!
たいへんラッキーなTD。
PATも決まり7-7の同点となる。
グランパスのキックで試合開始。
グランパスのキック
サイクロンズのリターナーはボールをキャッチし、
タックラーを二人、三人とはねのけると独走となってしまった。
エンドゾーンまで走りぬけTD。
と思ったらグランドにはイエローフラッグが見える。
こういう場合はたいていオフェンス側のファールが多いので
「おお、これはラッキーだ、TDはないですね」
と私は隣にいらっしゃる選手のお母様に言う。
と思ったら、残念ながらこの反則はグランパス側とのこと。
つかの間の喜びだった。
観客の応援
どうも今春のグランパスはこのキッキングゲームに弱い気がする。
キッキングはなかなかフォーメンションが決まらないので、
得てしてロングゲインやTDになるケースが多々あるものだが…。
7-14。
今シーズンはとにかく、パスが決まらない。
今日も今のところあまり決まっていない。
前半終了近く、QB友枝君からWR安田君へロングパスが放たれた。
安田君にはサイクロンズのCBとS二人がしっかりカバーしている。
これは無理だろうと思ったら、安田君は根性?でボールをキャッチ!
二人を振り切って独走となって、TDをあげる!
独走&タッチダウン!!
70ヤード前後のロングゲインだった。
パスでは今シーズン一番のプレーだったかもしれない。
PATは失敗し13-14となる。
後半開始。
第3Q半ば、サイクロンズ自陣30ヤードからのパスをS#31若山君が見事にインターセプト!
若山君は二年生ながらDB陣の柱だ。
絶好のポジションで攻守交替となった。
グランパスは次のシリーズ、4thダウンギャンブルを成功させる。
そしてまたしてもWR安田君へのTDパスが決まり、
ついに強敵サイクロンズを20-14とリードする。
「えっ、ひょっとして勝てるの??」と私はびっくり。
しかし、サイクロンズも意地を見せ、
ロングパスとショートランでTDを奪い返して、20-21となる。
シーソーゲームだ。
観客席で応援してくれる応援団の皆さん
第4Qに入りサイクロンズは私の予想とは裏腹に疲れも見せず、
地力を見せて二つTDを取り、20-34の敗戦となった。
今日は強い社会人相手に善戦したのではないだろうか。
特に課題だったパスがそこそこ決まったのが収穫だったかもしれない。
秋のレギュラーシーズンまであと二ヶ月となった。
選手諸君は暑い夏を乗り切って、
秋にはぜひ優勝を勝ち取ってほしいものだ。
最後に分かりきった事を言いますが、
ここ数年の事例から、秋シーズン直前の主力の負傷だけは勘弁してください!
お願いしまーす!