観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  名阪戦 平成23年5月14日 at名大グランド



GRAMPUS 後援会会長
門池 啓史 さん

新チームとなって、開幕の初戦を大勝で終えたグランパス。
大勝したといっても相手チームは東海リーグ二部所属であったので
当然の結果だったといってよいだろう。

本日は大阪大学(阪大)との定期戦が、名大グランドで開催される。
阪大は関西リーク二部に所属しているが、毎年上位に位置している。関西地区は日本の大学の中でも一番レベルが高いので、
二部といっても強豪チームが多い。

グランパスと阪大とは毎年一回定期戦が行なわれるが、いつも接戦である。
チーム力は同じ位ではないだろうかと思うので、
本日もたいへん興味あるところである。

グランドに着いて緑鮮やかな人工芝の上を見ると、やたら阪大の選手が目に入ってくる。数えると選手数は60人前後だろうか。
グランパスも40人弱はいるので決して少なくはないが、
とにかく阪大選手の数が多い。


試合直前、整列する選手達

青空の下、阪大のキックで試合は始まった。

リターナー#31若山君がボールをキャッチすると、隣にいた選手にボールをピッチすると見せて自ら走る。阪大選手はこれにふられて、若山君の前は空白ができている。


KRでボールを持って走る#31若山

「おっ、これはキックオフリターン・タッチダウン(TD)か!」と思わせたが、中央を過ぎたあたりで残念ながらタックルされた。

阪大最初の攻撃を、グランパスディフェンスは難なく押さえ、
4thダウンパントとさせる。
しかし、グランパスの最初の攻撃もフレッシュが奪えず、パント。

続く阪大の攻撃はパスが成功し、グランパス陣内30ヤード前後地点まで進むが、4thダウンとなる。
ここで、阪大はフィールドゴール(FG)狙いにきた。
「こんな長い距離のFGなんか、決まるわけないよね…」
と私は思う。

しかし、阪大キッカーは綺麗に二本のポール中央にボールを通し、FG成功。40ヤード前後の素晴らしいキックだった。
脱帽です。まずは0-3とリードを許す。

第1Q終了近く、グランパスはランとパスを織り交ぜ、阪大陣奥深くまで進む。QB#29梶原君からWR#12亀井君へ12ヤードのパスがぴたっと決まってTD!ポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まり、7-3とリードする。

いい感じだ。


WR#12亀井へのパスを決めたQB#29梶原

第2Qに入る。阪大は自陣40ヤード付近から攻撃をするも、
LB#55伊藤君は阪大QBへ激しいサックを決め、
大きくロスをさせ攻守交替。

グランパスはランとパスで阪大陣奥深く入ったところで4thダウンFG狙いとする。30ヤードもない距離なのでこれは成功するかなと思われたが、残念ながら外して無得点。

阪大は前半終了近く、グランパスゴール寸前まで進む。
TDはともかくFGの3点は覚悟しなければならない。

阪大QBはエンドゾーン内にいるWRにTDパスを投げる。

「これは決まってしまった」と思った瞬間、#55伊藤君が横から飛び込みボールをインターセプト!素晴らしいプレーだ。

グランパスのピンチを救った。  7-3のリードで試合終了。
前半を見る限り、今年も両チームの力は拮抗していると思われる。

後半が注目である。

グランパスのキックで後半開始。

阪大はランとパスで名大陣30ヤードまで進む。
阪大QBはエンドゾーンへ走ったWRへロングTDパスを投げる。
グランパスDBはぴったりつくが、エンドゾーン内でWRに接触してしまった。
パスは通らなかったが、グランパスはパスインターフェアの反則を取られて、
ゴール近くまで阪大は進む。
エンドゾーン内のパスインタフェアの反則はまあ仕方ないか、
と思うがピンチだ。

続いて阪大は、TDパスを試みる。
しかしドロップバックしたQBにLB#55伊藤君が一直線に走ってサック!
QBはたまらず、ボールを落とす。
これをグランパス選手が抑えて、見事なターンオーバーとなる。
またしても伊藤君の素晴らしいプレーでピンチを救った。

今日も伊藤君は絶好調だ!


何度もQBサックを決めた#55伊藤

第4Qに入る。依然7-3でグランパスがリードしている。>

阪大は自陣15ヤードからの攻撃。30ヤードのパスを決めて中央まで進む。次にQBキープで大きくゲイン。
続いて、ロングパスを決めTD。

あっと思う間もなく、三つのロングゲインで
TDを奪われてしまった…。

7-10でリードを許す。

今日はタイマーが掲示されていないので時間がはっきりわからないが、残りは5分くらいだろうか。
何とか、最低でもFGの3点は取ってほしいものだと思う。

グランパスは自陣20ヤードからの攻撃で中央まで進むも、RBがボールをファンブルし攻守交代となってしまった。
時間がないので、このターンオーバーは痛い。

と落ち込む間もなく、阪大のパスプレーをDB#14藤居君が
インターセプトして、攻守交代。


インターセプトを決めて流れを変えたDB#14藤居

再びチャンス到来だ。

RB#23坂田君がロングゲインを奪った後、SB#15山崎君が20ヤードのパスをキャッチし阪大陣内に入る。


パスキャッチを決め流れに乗るSB#15山崎

残り時間が少ないのが気になる。

グランパスはゴールまで30ヤード地点で、
ついに4thダウンギャンブルとなってしまった。

ここでフレッシュを取れなければ、負けが決まってしまう。

注目のギャンブルプレーだったが、阪大のラッシュにロスをしてしまう。攻守交代となり、
7-10でグランパスの敗戦となってしまった。


サイドラインから試合を見つめる新入生

試合内容をひいき目に見れば、若干グランパスが阪大を押していたようには思うがどうであろうか。
前半のFGの成否が明暗を分けたが、いずれにせよ

両チームの力は予想通り拮抗していた。

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