観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 三重大学戦 平成23年6月11日 at半田運動公園陸上競技場
GRAMPUS 後援会会長
門池 啓史 さん
本日は三重大学との試合が半田運動公園陸上競技場で行われる。
三重大学は二部リーグに所属しているが、毎年のように優勝しており弱いチームではない。
グランパスの先発メンバーを見れば、二年生が多いのが目に付く。
多くのレギュラーを控えに回すのだろうか?
三重大学の選手数を見れば20人+αで、攻守両方出場する選手も何人かいると思われるので、
後半疲れがでるのではないかと思うがどうだろうか。
試合前整列の様子
雨が上がって青空も見えだした明るいグランド。
グランパスのキックで試合は始まった。
三重大は自陣20ヤード付近から攻撃開始。
ランプレーの後、三重大QBはミドルパスをWRに通す。
レシーブした三重大WRの前には誰もいない。
WRは走りに走ってエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン(TD)をあげる。
「??」いきなりの三重大のビッグプレーに私は何が何だかわからない。
試合前、三重大はグランパスからTDを奪うことができるのかな?
と私は思っていた。
開始から数十秒後の段階で早くもTDを奪われたので、あっけにとられてしまった。
ポイントアフタータッチダウン(PAT)(=トライフォーポイント)は外して0-6.
グランパスは自陣35ヤードからのオフェンスとなる。
先発メンバー表を見ると今日のQBは梶原君ではなく、二年生の安田君となっている。
事実、最初のプレーで安田君がでている。
彼は二年生だが、高校時代の経験者なので安心はできる。
QBは経験が大変重要なのだ。
グランパスはランとパスを絡めて三重大陣30ヤード前後まで来るが、
4thダウンとなり40ヤード近いフィールドゴールを狙うも、外す。
その後互いに決め手に欠け、第1Qは終了。
第2Qに入る。
グランパスは三重大陣40ヤードまで進み、安田君自らが走ってヤードを稼ぐ。
そして、RB#24松谷君が左オープンを30ヤード近くまで走りTD。
PATも決め7-6とリードする。
最初のTDを決めたRB#24松谷
グランパスのキックは三重大リターナーが中央付近まで返す。
三重大のパスをDB#32石丸君がうまくカットする。
中央付近にもかかわらず三重大は4thダウン2ヤードをギャンブルするが、失敗。
攻守交代。
安田君から、WR#12亀井君へ何度もパスが通る。
そして60ヤードのパスを亀井君は見事にキャッチし、ゴールまで8ヤードと迫る。
続いて、またもや亀井君に8ヤードのTDパスが決まる。
新チームのエースWRは亀井君になるのだろうか。
14-6。
見事なキャッチを見せたWR#12亀井
グランパスのキックはミス気味で、三重大は中央を超えたあたりからの攻撃となった。
三重大はランプレーが次々に決まって、最後もランプレーで難なくTDをあげる。
どうもいつもの協力グランパスディフェンスを観ることが出来ない。
やはり先発に二年生が多いためだろうか…?
三重大はPATに2ポイントコンバージョンを選択し、またもや簡単に左オープンを走り2点をあげる。
14-14の同点となってしまった。
前半終了。
どうもいつものグランパスらしさが見えないのは、春はいろいろな選手、
プレーを試すシーズンという理由もあるのだろう。
しかし、グランパスはこのまま引き下がるとは考えられない。
三重大は選手数が少ないから、後半は疲れてくるだろう。
後半開始。
グランパスは中央付近から攻撃スタートだ。
最初のプレーでいきなりQBサックを受け、大きくロス。
しかし直後、21ヤードのパスを亀井君に通す。
前半途中から、普段は守備のS(セイフティ)のポジションにいる四年生の#31若山君がRBとして入っている。
彼は一年生の春からずっとSとして出場しているので、RBのポジションにちょっと私は驚いた。
RBとしても活躍DB&RB#31若山
だが、彼は高校時代RBとして活躍していたそうなので、全くの未経験ではなさそうだ。
ましてやリターナーとして毎回ボールキャリーは経験しているので安心だ。
と、若山君の珍しいRBとしてのポジションに注目していると、QBからのショートパスをキャッチした彼は
左オープンを一気に20ヤード走り、TDを奪う。
なかなかよい走りだった。
PATも決まり21-14とリード。
三重大はリターナーが中央まで返すも、ボールをファンブルしこれをグランパスが抑え、
ターンオーバー(攻守交代)となった。
RB#23坂田君のランでフレッシュの後、若山君のランで続いてフレッシュ。
RB#23坂田とQB#4安田のコンビプレー
そして若山君は22ヤード走り抜けTD!
いやいや、彼のボールを持ってからのスピードは凄いものだ。
ちょっと私はびっくりする。
28-14。
次の三重大の攻撃は、DB#11竹腰君がパスインターセプトし攻守交代。
グランパス次の攻撃は、いきなり安田君からWR#6石川君へロングパスがぴたっと決まりTD。
55ヤードのロングTDパスだった。35-14。やはり後半に入ると力の差がでてきているように思う。
ロングパスからTDを決めたWR#6石川
そ して三重大の攻撃を難なく抑えると、またしても若山君のナイスランによりTDをあげる。
若山君はグランパスの秘密兵器だった?のだと私は気づく。
RBとし ての素質はたいへん高いと思う。
秋まで秘密にしておいてほしかったが、それは無理というものか。
しかし若山君は秋のシーズンにRBとしてプレーするのだろ うか?
私としてはRBとして頑張ってほしいが、一年生より守備の要として活躍してきただけに、どうなるのだろうか。
あの素晴らしい走りは相手チームの脅威 になるに違いないと思うのだが…。
と驚いていると、グランパスは次から次へとTDをあげて49-14となっている。
LB#51小川君のボールファンブルリカバーTDもあった。
ボールファンブルリカバーTDを決めたLB#51小川
これで完全に勝敗は決まったが、ひとつのクォーターだけで5本もTDをあげたのは私も記憶にない。
確か八年位前にも怒涛のTD攻勢があったように思うが、いずれにせよ、短時間に5TDはすごいものです。
第4Q。
三重大はグランパス陣内奥深く進み、ゴールまで4ヤードとなったがギャンブルを失敗し攻守交代となった。
QBは二年生の#16杉本君に代わってい る。
グランパスは自陣18ヤードからの攻撃で、RB若山君はうまくカットバックし走ると、
追いすがる三重大DB二人との競争となる。タックルされるか、と 思ったぎりぎりのところで
若山君は振り切り、走りに走ってTD!なんと、82ヤードのナイスランだった。
55-14で試合終了。
前半は同点だったが、さすがに後半グランパスは本領を発揮した。
QBの安田君はじめ多くの二年生が試合に出場し、たいへんよい経験になったに違いない。
次週の南山戦が多いに注目されるところだ。