観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 福井大学戦 at大垣市浅中公園グラウンド



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

本日は大垣の浅中グラウンドで、北陸から福井大学を向かえ、春の最後の試合が開催される。

グランパスは今春、目下4連勝中である。
ただし、格上のチームとは対戦していないので喜んでばかりいられないだろう。

昨春、福井県立大学と対戦し完敗しているので、何となく福井大学は不気味ではある。

今日は晴天で、最高気温は30度を楽に越すということだ。
6月下旬で本来ならば梅雨の真っ最中なのだが、連日晴天が続き、真夏の如く暑い。

名大のキックオフで試合開始。
福井大陣30ヤードからファーストダウンだ。

最初のプレーで福井大QBは10ヤードのパスをWRに投げた。
と思ってたら、パスは簡単にグランパス#7CB横山君の胸にすっぽり入ってしまった。

いきなりのターンオーバー!
前には福井大の選手はいない。走りに走る!

ゴール寸前でやっとタックルされた。
ビッグプレーに観客席は沸く。

#17エース・ランニングバックの児島君がオフタックルを簡単に抜けタッチダウン。
PATも決まり7-0だ。試合開始1分もたっていない。

しかし直後、福井大のランプレーが次々に決まり、すぐタッチダウンを与えてしまった。
いつものグランパス・ディフェンスが機能していない。

「何故だろう?でも、まあいいか・・・」と思いながら冷たいお茶を飲む。
本当に今日は真夏並の暑さである。
選手はたいへんだと思う。

暫くした後、グランパスは福井大陣20ヤードで4thダウンギャンブルを試み、
#17兒島君が数人のタックルを振り切り、タッチダウン。

さすが兒島君だ、そう簡単には倒れない。

PATも決まり14-7とグランパスがリード。

その後#16QB本間君から#8WR中村君へ35ヤードパスが決まる。
数プレー後、またしても20ヤードのパスが中村君へ決まりタッチダウン。
PATも決まり21-7で第1Q終了となる。

「これは今日も楽勝かな・・・春は全勝か、しかしもう少し強いチームとの試合を見たいよナ、・・・。」
といつもの如く勝手なことを考える。

(遠路お越しになった福井大の皆様スミマセン)

第2Qに入ると、グランパスはランもパスも次々に決め、
最後は児島君のランでタッチダウンとなり(PAT失敗)27-7となる。

その次のキックオフ。
福井大リターナーは80ヤード程大きく走り、グランパスゴールに迫る。
そして、福井大のRBはグランパスの強力ディフェンスをくぐり抜け、タッチダウンを取る。

PATも決まり27-14となる。

何か、点の取り合いの様相となってきた。観客としては、面白いかもしれない。

次のシリーズでグランパスは#8へのロングパス、ミドルパスが決まり、

最後は15ヤードのTDパスを決め、(PATも決まる)34-14となった。
今日は本当によくパスが決まる。

次のキックオフのボールを福井大リターナーは25ヤード付近でキャッチし、
すぐタックルされダウンかと思ったら、するするっと走りぬけ、気がつけば独走ランとなってしまった。

「あれれ、TDなの??」
と思う暇もなく、リターナーは名大ゴールを走り抜けてしまった。

キックオフリターン・タッチダウンを与えてしまったのだ。何か今日はキッキングプレーがおかしい。

原因は何だろう?近くにいるOBに尋ねても、明確な答えはない。
34-21となり楽勝ぺースかと思っていたら、なかなかそうはならない。
が、なぜか負ける気もしない。

そんなことを考えながら前半は終了する。

後半開始早々、グランパスの4thダウンギャンブルが決まり、
最後は#80一年生野田君がタックルを振り払い10ヤードオープンを走りタッチダウン。

彼にとっては人生初めてのTDで、思い出となることでしょう。
でも、FBを始めて僅か2ヶ月位しか経っていないのに、なかなか良い走りでした。
PATは2ポイントを狙うも失敗。

40-21となる。
まあ、これで勝利は確定したと思う。

後は一年生がたくさん登場してくると思われ、興味は新人に向けられる。

第4Qに入り#24一年生、佐藤君が50ヤードの結構難しいパスを取ったり、
他の一年生も頑張ったりして、なかなか良い素材の一年生が大勢いるものだと感心する。

54-21となったところで、グランパスのキックを福井大リターナーにまたしても60ヤード近く走られた。

その後ランプレーが続きTDを取られ54-28となるが、
グランパスも最後に一年生がTDを上げ61-28で試合終了となる。

今日の反省点は何と言ってもキッキングプレーである、と私は思った。
その原因はよくわからないが接戦となった時、これが命取りになることは多々ある。

内容では勝っていても、キッキングプレーだけ失敗して負けてしまった試合は、
グランパスに限らずよくあることだ。

その意味では秋シーズンに向けてよい反省材料ができてよかったのではないだろうか。
明るい材料はやはり一年生だと思う。

よい素材の新人がたくさんいるようで将来は明るい。

今日の試合をもって、グランパスは春のシーズンを5戦全勝で終えた。
個人的には格上の強豪チームとの試合を見たかったし、全勝で終了してしまったことに、
逆に秋へ向けて一抹の不安をも感じてしまった。

もうすっかり真夏の気候になってしまったが、
選手諸君はこの夏練習に励み、そして涼しい風が吹く頃には、よりたくましく成長した姿になっていることに期待しよう。

頑張ってください!

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