観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  四日市大学戦 平成20年10月19日 at大垣浅中競技場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

開幕から思わぬ二連敗を喫してしまったグランパスだが、
先回の試合では南山大学に圧勝した。
試合内容はよかっただけに、チーム力が上向いていることを期待したい。
今日は四日市大学との試合が大垣浅中競技場で行なわれる。

四日市大学とは、かつて毎年接戦を演じていたが、ここ1、2年は比較的楽勝で終わっている。
四日市大は昨年、二部に所属していたが入れ替え戦に勝利し一部に復活した。
先月は南山に勝っているので、油断できないかもしれない。

と思いながらも私の心の中では、意外にも圧勝してしまうのではないか、という相反する考えがある。
などとあれやこれや思いながら、浅中競技場に着いた。

快晴の中、グランパスのキックオフで試合開始。

グランパスのKickoffより試合開始です!

四日市大学は自陣20ヤードからの攻撃となる。
1stダウンを取った後、QBはRBにショベルパスを試みる。
あまり用いられないプレーで、私も一瞬「??」と思ってしまったが、
RBはするするっと密集を抜けて独走となり、60ヤードも走った。
グランパスディフェンスも、一瞬隙をつかれたのかもしれない。

しかし、四日市はゴールまで18ヤードからの攻撃で1stダウンを取れず、
4thダウンでフィールドゴール(FG)を狙いにきた。
32ヤードのFGなので、決まる確立がけっこう高いかなと思い、キッカーに集中する。

しかし、キッカーは蹴らずにパスプレーを選択した。
フェイクプレーだ。

私は少々驚いたが、ここはグランパスのLBが四日市のQBをサック!
まずは先取点を奪われずにすんだ。

グランパスは自陣28ヤードからの攻撃となった。
QBは友枝君だ。
本来はWRだが、先回の試合からQBとして出場している。

プレーコールをする彼の背中の番号は88で、これは珍しいなと思う。
長身で、体格からみるとQBに向いているかもしれない。
ひとつだけ1stダウンを取ったが、続かずパントとなってしまう。

続く四日市のオフェンスも続かずパント。


QBとして活躍する#88友枝

グランパスは四日市陣、ゴールまで23ヤード、絶好のポジションからのオフェンスとなった。
これはTDのチャンスだ。
しかし4thダウンでTDパスをWR#12佐藤君に投げたが、インコンプリートとなってしまった。

ここまでの内容を見ると、四日市は攻守ともにラインが強い印象を受ける。
昨年二部にいたチームとは思えない。
グランパスのラインも決して弱くはないので、互いになかなか攻撃に決め手がないようだ。

第2Qの中ほど、四日市は中央付近からロングパスを決める。
WRはグランパスのCBを振り切ると、一気にエンドゾーンに走りこみTDを奪ってしまった。
ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)も決めて0-7とリードを許す。

なんか嫌な展開だ。

前半終了近くに、QB友枝君からWR#22安田君へ50ヤードのパスがぴたっと決まって、
四日市のゴール近くまで迫る。
しかし、1stダウンを取れずに、4thダウンFGを狙う。
これを難なく決めて、3-7で前半終了となった。


見事にロングパスをキャッチしたWR#22安田

私の楽観的期待は外れ、四日市は予想以上に手ごわい。
強力なラインが印象的だ。
しかし、部員数をみると20数名しかおらず、攻守両面で出場している選手も見受けられるので、
後半は疲れてくるのではないかと思うがどうであろうか。

四日市のキックオフで後半開始。
グランパスは自陣30ヤード付近から攻撃となる。

しかし四日市のディフェンスに押され、4thダウンパントとなる。
四日市はショベルパスを多投してくるが、そこそこゲインしている。

しかし、ランはグランパスの強力DLとLB陣に圧倒され、全くといってよいほどゲインできない。

互いに一進一退を続け第3Qも終わり近くになる。

グランパスは自陣20ヤードからの攻撃で、
RB#17溝口君がオフタックルをするするっと抜け出し、独走となる!
前には四日市の選手は誰もいない!


ランプレーを繰り出す#17溝口

「走れ!!」
なんと80ヤード独走のTDとなった。
これは大きいプレーだ。

しかしなんでもない普通のオフタックルのランプレーなのに、
四日市ディフェンスは一体どうしたのだろうか?と思う。
やはり疲れがでてきたのだろうか…。

PATも決め10-7と初めてリードする。
接戦にはこういったビッグプレーが試合を決めることが多い。

第4Qに突入。
互いにパントを繰り返す。
四日市の攻撃、自陣40ヤードからのパスプレーをDB#3大嶋君が見事にインターセプトし、
グランパスは中央からのオフェンスとなる。


インターセプトを決めたDB#大嶋

次のシリーズで、友枝君からWR#2伊藤君へ30ヤードのパスが決まった。
伊藤君は今シーズンほとんどQBとして出場しているので、ボールをキャッチした瞬間、私は驚いてしまった。
とにかくゴールまで20ヤード付近まで来たのでTDのチャンスだ。

次のプレーで四日市は痛恨のパーソナルファールを犯し、15ヤード罰退を余儀なくされた。
ゴールまで5ヤードから溝口君が走りぬけTD!
PATも決め17-7となった。


今試合ではWRとしても活躍です!WR#2伊藤

残り時間からみると、ほぼグランパスの勝ちだと思う。
四日市は時間がないので、パスプレーを連発する。

グランパスDB陣は後ろに下がっているので、1stダウンを何回も奪われる。
一つロングパスを決められ、最後もTDパスを決められて17-14となった。
まあ、このTDは仕方ないと思う。

残りは1分を切っているので、四日市はオンサイドキックを蹴ってボールを奪い、
パスプレーを続けてTDを狙ってくるだろう。
しかし、そんなに上手くことは運ばないはず、と私は予想した。

案の定、四日市はオンサイドキックを蹴ってきたが、
これを難なくグランパスが押さえ、試合終了となった。
17-14でグランパスの勝利。

前半をみれば互角の戦いだったが、後半はやや差がついた試合だった。
四日市は第4Q、グランパスにパスインターセプトを奪われたのが痛かったのではないか。

しかし、四日市もオフェンスに決め手がなかったため、苦しい場面でのパスだった。
それは、グランパスのディフェンスが強力だったからだと私は思った。


↑グランパスの強力なDL!!            ↑ナイスプレーに喜ぶディフェンス

これで2勝2敗となったグランパス。
最終戦は名城大学だ。
難敵だが、決して勝てない相手ではないと思う。
文字通り有終の美を飾って欲しいものだ。

ファイトオン、グランパス!


応援ありがとうございました★★

更新情報

     
Copyright(c) 2012 Nagoya Univ. American Football Team GRAMPUS All Rights Reserved.