観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  愛知学院大学戦 平成21年5月23日 at名古屋市港サッカー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

春のシーズンが開幕して、グランパスは2連勝した。
しかし相手はいずれも二部所属のチームであるので、勝っても当然だとも思われる。
今日は一部所属の愛知学院大学との試合が、名古屋港サーカー場で行なわれる。
グランパスの真価が問われる試合となるかもしれない。

愛知学院といえば、昨秋のグランパスの惜敗が思い出される。
ある程度の接戦は予想されたが、あの敗北は悔しかった。

だが当時、グランパスの大黒柱であったQBは負傷して
全く出場できなかったため、負けたのも致し方ないことだったかもしれない。
今日はぜひとも昨秋の雪辱を期してほしいものだ。

快晴、気温20度+αの絶好のコンディションで試合は始まった。


グランパスのキックオフ

グランパスのキックでボールは青空高く舞い上がる。
愛学のリターナーがボールをキャッチ。
30ヤード付近まで走ったところで、グランパス選手にタックルされると思ったら、リターナーはうまくかわした。
「??」
思う間もなく、グランドを見るとリターナーの前にはグランパスの選手が一人しかいない。

「これはまずい!」

グランパス最後の選手がタックルするもリターナーはこれをかわし、
独走となってエンドゾーンに走りこんでしまった。

「ええ、?」
あっという間にタッチダウン(TD)を奪われてしまった。
ポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まり、0-7。

なんだか嫌な感じである。
開始早々、キックオフTDは気分悪い。


愛学のキックオフリターン

まあしかし、キックオフTDはよくあることだ。
後はしっかり守ってくれることだろうと、自分自身に言い聞かせる。

キックオフの反則で、愛学は5ヤード罰退してから再度キックする。
ボールはグランパスのリターナーまで届かず、
真ん中にいた選手の前に落ちて跳ねる。
バウンド悪くこれをグランパスの選手がうまく取れない、
と思ったら愛学の選手がなだれ込んできて、このボールを抑えてしまった。

「?、どういうこと?」
私は意味が分からない。
愛学はグランパス陣40ヤードと絶好の位置からの攻撃となってしまった。

全く、嫌な展開だ…。

愛学はグランパスのゴール近くまで攻め込むが決めてに欠け、
4thダウンからフィールドゴールを狙いに来た。
しかし、ボールのスナップが悪くここは3点を奪われずにすんだ。

私はほっと一息。
「さあ、これからTDを取ってくれ!」
と心の中で叫ぶ。


グランパス#10RB桑原のラン

しかし、その後の攻撃ではある程度ランはでるものの、
QB→WRのミドル~ロングパスが全く通らないため、
1stダウンが続かない。

第1Q終了。

明らかに、愛学に押されている印象をうける。
第2Q開始。

グランパスはドロー(パスと見せかけて、ランをするフェイクプレー)
を決めロングゲインをしたり、4thダウンギャンブルを成功させたりして、
多彩なプレーで愛学ゴール前15ヤードまで進むも、TDを奪えない。

攻守交替した次のプレーで、中央付近から愛学QBはWRにロングパスを投げる。
グランパスCBとWRとの1対1の勝負になったが、
愛学のWRはCBを簡単にかわしてTDを奪ってしまった。
グランパスはやっとの思いで、ゴール近くまで進んだものの
TDを取れなかったが、たったの1プレーで愛学にTDを奪われてしまった。

0-14。

これ以上得点差が広がるとまずいと思う。

前半終了。

なんかすっきりしない気分で、後半開始となる。

グランパスは自陣27ヤードからの攻撃で大事に、
地道に1stダウンを重ね、愛学のゴール5ヤード付近まできて、
1stダウンとなった。
エンドゾーン直前のポジションだ。
「4回のプレーで5ヤードなら、まあTDは取れるよね…」
と私は決め込む。

しかし、しかし、4回のプレーでTDは取れなかった。
というか、ここは愛学の素晴らしいゴール前ディフェンスだったと思う。
「愛学は強いなあ…」と唸る。


グランパス#22WR安田へのパス

8分過ぎ、愛学は自陣25ヤードからロングパスを投げてきた。
またしても愛学WRとグランパスCBとの1対1の勝負となった。
しかし愛学WRはCBを軽くかわしボールをキャッチ。
前には誰もいない。
75ヤードのTDパスとなってしまった…。

0-21。

たったの1プレーでまたしてもいとも簡単にTDを奪われてしまう。
悲しいけど、ちょっともう今日は勝てないと思う…。
しかし、どうもグランパスのDB同士の連携がうまく機能していなような気がするがどうなんだろうか。
まあ、春だからこれをよい糧として秋までに修正すればよいけど…と思い、
自分の気持ちの整理をする。

第4Qに入って早々にもまたしてもパスでTDを奪われ、
0-28となって完全にギブアップだ。

結局0-28で試合終了。

愛学は強かった…、と思うことにしよう。
愛学は全てのプレーが上手く機能していたような印象を受けた。
グランパスの敗因はいろいろあるかもしれないが、
本日はパスが全く1本も通らなかったのが痛い。
愛学はショートパスを多用して次々に決めてきたのに対して、
グランパスはミドルからロングパスが多かったように思う。

ということは、春のシーズンなので敢えて
ミドルからロングパスにこだわってみたのかな、と私は思うが
実際はどうなのだろうか。

いずれにせよ、一方的に近い内容で負けたのはちょっと不安だ。
次戦の大阪大学はかなり手ごわいので、心して戦ってほしいと思う。

頑張って、グランパス!!

ご声援ありがとうございました!!
次試合VS大阪大学戦もよろしくお願いいたします。

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