観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  信州大学戦 平成21年11月23日 at四日市ドーム


GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

今シーズンの一部東海リーグは、
優勝した名城大学と二位中京大学以外の4チームの力は全くの互角といってよいほど拮抗していた。


10月31日 南山戦 @港サッカー場

その中で我グランパスは残念ながら1勝4敗で終了し、
今日、二部との入れ替え戦を迎えることになってしまった。
入れ替え戦出場は、グランパスが二部から一部に復帰した2003年の11月以来である。
あの年まで二部にグランパスはいたが、
まさにチーム力は大変向上している時期で、入れ替え戦も圧勝した。

あれから6年も経ったのか…。
あの時の盛り上がりは凄かったことを記憶している。
今日の相手、信州大学は二部で全勝して、さぞや盛り上げっていることだろう。

かたや、グランパス選手・スタッフ諸君はどうなのだろうか?
落ち込んでいなければ良いが。
正直言って、実力的に差はあると思われるので、
順当にいけば負けるはずはないのだが…。
怖いのは気持ちだけである。

グランパスは今季、ディフェンスはたいへんよいと思う。
その代わり、オフェンスはまだ発展途上にある印象を受ける。
攻撃の司令塔であるQBは昨年の秋まではWRであったので、まだ経験が少ない。
しかし投げる能力は高く、
今シーズンも試合毎にパスの正確さは増してきている。

今日は、とにかく早めに2、3本TDを取って、
後は来年度のための試合などができればよいな、
とは思うがそんなことになるだろうか、
とやや心配もある。
若干の不安をもちながら、私はキックオフを待つ。


GRAMPUSオフェンス陣

信州大学とは確か2002年の春に試合をしているが、
グランパスは二部所属で、信大は一部所属であった。
雨の中の寒い試合だった記憶がある。

しかし、信大の皆さんは長野県から毎回本当にご足労様だと思う。
距離的なハンディは確かにあると思う。
試合前、信大選手がウオーミングアップしている横を私は通った。
見れば、見上げるばかりのかなり大柄な選手がたくさんいる。
ラインの選手たちだろうが、
こんな大型のラインはかなり強いのでは?と思う。

信大のキックオフで試合は始まった。
グランパスは自陣35ヤードからの攻撃開始だ。

#29一年生RB、梶原君のナイスランでフレッシュを取る。
彼は大型のRBでよい走りをしているので、
本当に来年以降は期待できる。

しかし次のシリーズではフレッシュとれず、パントとなる。

続く信大の攻撃は自陣40ヤード付近からだったが、
グランパスの強力なディフェンスにあい、
3rdダウンで2ヤード残し、パント。
と思ったら、
な、なんとギャンブルにでてきた!
「ええ、ウソでしょう??」。
信じられない。

信大はまだ自陣内だから、
もし失敗したらかなりのダメージとなる。
信大はグランパス相手に、
まともにやったのでは勝てないとでも思っているのでしょうか?
瞬間的にいろいろ考えているうちに、プレーは始まって、
グランパスのディフェンスがギャンブルを許さない!

グランパスは信大陣40ヤード付近からの攻撃となる。
これはチャンスだ。
RB#24西垣君の良い走りがあり、フレッシュを取る。
彼はこれが最後の試合だ。
もう見られなくなると思うと、寂しい。
次にQB#9友枝君から、
ケガから復帰したWR#1伊藤君への30ヤード近いパスが見事に決まりTD!
二人とも3年生なので、
来年はビシバシとパスを決めてくれることでしょう。

PATは外し、6-0。
しかしなぜ信大はギャンブルしたかは謎であるが、
今日の試合に賭ける信大の強い意志をみたように思った。


#9友枝からのロングパス

信大は自陣35ヤードから攻撃開始するも、
DE#82野田君のパスカットがあったりして、パントとさせる。
野田君はグランパス一の長身で、
QBから投げられたパスを瞬間前で立ちふさいでカットした。


#82野田の活躍に期待★

グランパスは自陣40ヤードから攻撃開始。
ランプレーでフレッシュを取った後、
WR#22安田君へ40ヤードのロングTDパスが決まり、
0-13となる。
第1Q半ばで、早くもTD2本を奪った。
今日は楽な気持ちで試合観戦できそうな雰囲気だ。
その後はパントを互いに繰り返し、
第1Q終了。

第2Q開始。

グランパスは自陣10ヤードからと悪い位置からの攻撃だったが、
梶原君のナイスランや、
伊藤君へのミドルパスが決まり、信大陣に入り込み、
最後は西垣君のダイブからの24ヤードTDランがあり、
19-0となる。

第2Qが始まって2分しか経ってはいないが、すでに3本もTDを取ってしまった。


#29梶原のナイスラン

その後、信大陣奥深くまで進んだがパスインターセプトにあうなどして、
TDを奪えず前半終了。

前半で19-0。

グランパスディフェンスは強いので、
これでほぼ試合は決まったのかなとも思う。
やはり力の差は歴然としている。
信大の大型ラインにも負けずに、グランパスライン君たちは頑張っている。

後半戦スタート 。

後半は多分多くの控え選手が出場してくることだろう。
とりわけ一年生のプレーが見たいものである。
第3Q終了近く、
グランパスは中央付近でパントシティエーションとなるも、
パンターの#31若山君が蹴らずにボールをもって走る!
もって20ヤード近く走って、フレッシュとなる。

第4Q突入。

じりじりとグランパスはゴールまで近づき最後は、
梶原君がオープンを走りTD。
ここで、2ポイントコンバージョンの狙いにいき、
見事に成功し、
27-0となる。

ふと気づくとグランパスは、見慣れぬ選手が多い。
QBも#88の長身、一年生の小栗君だ。
背番号で確認すると他の選手も多くが一年生だ。
さすがに一年生軍団でTDを取ることができなかったが、
皆さんよい経験になったと思う。

27-0で無事試合終了。

まずは、二部に陥落することはなかったので安堵したが、
予想通り、信大とは力の差があったと思う。

この試合をもって、輪違キャプテン以下4年生選手と、
スタッフの皆さんはグランパスを卒業となった。
本当に皆さんご苦労さまでした。


4回生にとって最後の試合…

他の学生たちが、
バイトだ、旅行だ、合コンだ、デートだと楽しんでいる間に、
苦しい練習、時には試練も多々あったことでしょう。
でも、グランパスでの経験は皆さんの「一生の宝」です。
今後もそれぞれの道で活躍されることを切に祈るばかりです。
本当にお疲れ様でした!

新発田監督はじめコーチ陣の皆様も、
お仕事、学業の傍ら本当にお疲れ様でした。
最後に、後援会・父母会の皆様はじめ、
グランパスを応援してくださった方々には
この場をお借りしお礼申し上げます。

来年もグランパスをよろしくお願いいたします

門池啓史

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