観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  愛知学院大学戦 平成23年10月30日 at名古屋市港サッカー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

先週の南山大学戦を見事に勝利したグランパス。
本日は愛知学院大学(愛学)との最終戦が港サッカー場で開催されるが、
本日の試合に勝てば、グランパス21年ぶりの「優勝」が決まる。

今シーズンの愛学の試合結果を見れば、
グランパスの勝利がかなりの確立で高いことは自他共に認めることであろう。
私はグランパスを応援して13年目になるが、ようやく栄冠の日が近づいてきた。

と、今日の試合には長年の思いがあるはずだが、なぜか私は冷静だ。
それは、優勝しても今日の段階ではあくまでも3校同率優勝が確定するにすぎないからだ。
東海リーグ一部は6校から成っているので、
3校優勝というのは、何と言ってよいのか…。ちょっと私には微妙だ。
しかし、次週の南山VS名城戦で名城が負ければ、我グランパスの単独優勝が決まるのだ。

とにかく次週の結果を見なければ、私に真の喜びはない。
或いは3校同率でも、くじ引きで代表権を得ることが出来れば全日本選手権への出場も決まるので、
まあそれでもよいのだが。とやや複雑な心境で、
私は港サッカー場に向かった。

会場に着くと、
やはり優勝がかかっているので多くのグランパスOB、ご家族、ご関係者の方々がいらっしゃっている。
過去最高数に近い応援になるかもしれない。たいへん嬉しいことである。

小雨降る中、グランパスのキックで試合は始まった。
愛学は中央まで返して、攻撃開始。

いきなり、LB#55伊藤君のブリッツが見事に決まり、大きくロスさせ4thダウンパントとさせる。

QB#2梶原君から、WR#12亀井君へ12ヤードのパスが通りフレッシュ。
続いてQBキープでフレッシュをとった後、
RB#19七田君の40ヤードのナイスランがあり、ゴールまで2ヤードと迫る。
RBに入っている、#31若山君が最後は簡単にエンドゾーンに走りこみTD!
PATも決まり、まずは7-0とリードする。


QBキープでフレッシュをとった#2梶原

愛学は自陣32ヤードからの攻撃。
LB#54キャプテン、杉山君のナイスタックルがあったが、
愛学RBの鋭いランもありフレッシュを許す。
しかし、次のシリーズはグランパス強力DL陣が頑張り、パントとさせる。
グランパスは自陣7ヤードからと悪い位置からの攻撃開始だ。
しかし、#31若山君が右オープンを42ヤード走って中央まで進む。


42ydsゲインした#31若山

第2Q開始。

ここでSB#24松谷君へ40ヤードのパスが決まり、ゴールまで1ヤードと迫る。
最後は#19七田君が中央を走りぬけTD!PATも決まって14-0となる。
「ええ、もう決まりかよ…」
愛学の力からいってTD2本差がつけば勝負ありとみていたので、
何か私は気が抜けたような気分になってしまった。

愛知学院は自陣26ヤードからの攻撃だったが、なんと3rdダウンでボールを蹴ってきた。
まさかカウントを間違えたわけではないと思うが、
3rdダウンからのパントとは珍しい。

グランパスは自陣20ヤードからオフェンスとなる。
松谷君が15ヤードのパスキャッチをしたり、
七田君が19ヤード走ったりして愛学陣深くまで進む。
ここで、OLのナイスブロックがあり松谷君が14ヤード走り、ゴール目前まで行く。
最後はまたしても七田君が走りぬけTDが決まる。
PATは失敗したが20-0となった。


ナイスプレーが光る#19七田

「ああ、これで完全に勝負ありだわ…」と思う。
何か緊張感がないので、もう少し愛学さんに頑張って欲しいものだと、
訳のわからないことを内心思ってしまった。

前半終了。20-0。

正直言って力の差はあるとは思っていたが、愛学も決して弱いチームではないので、
番狂わせもないことはないとやや不安だったが、そんな不安はふっとんでしまった。予想通りグランパスは強い。

「同率優勝は嫌だなあ…、最終戦で南山に頑張ってほしい…」と私は心の中で呟く。

後半開始。

開始早々、グランパスはボールをファンブルし、これを愛学が押さえターンオーバー(攻守交替)となってしまった。
愛学はこのチャンスを活かし、ランプレーを続けTDを取る。
PATは失敗し、20-6となる。

愛学はキックオフをオンサイドキックできた。これを愛学はものにし、中央付近からの攻撃とする。
グランパス選手諸君は私同様、前半でやや気が抜けてしまったのかもしれない。

愛学のロングパスを、DB#14藤居君がぎりぎりのところでパスカット!ナイスプレーだった。

愛学は4thダウンギャンブルに失敗し、グランパスは自陣25ヤードからのオフェンス開始。

ホールディングの反則を取られたが、#12亀井君へ12ヤードのパスが決まりフレッシュ。
しかし後が続かずパントとなる。
次の愛学のシリーズもパントとさせるが、
このパントをグランパス選手がブロックし、グランパスは中央からの攻撃とする。
RB#21伊藤君がオフタックルを15ヤード走ったところで、第3Q終了。

ナイスランをみせる#21伊藤

第4Q開始。

伊藤君が再び15ヤード走り、
続いて#12亀井君へショートパスが決まってゴールまで12ヤードに迫る。
#12若山君が9ヤード走って、
最後は#12亀井君へTDパスが決まって、TD!27-6。


TDパスをキャッチした#12亀井

残り時間からして、完全にグランパスの勝利は確定したといってよいだろう。

愛学は1本TDを加えたが、グランパスも伊藤君のナイスランでTDを追加し、
34-12で試合終了。

今日の試合は前半早々でグランパスはTDを重ねたため、楽な試合展開だった。
愛学の善戦も予想されただけにあって、
やや不安はあったがそれは杞憂におわった。

とにかく、3校同率ではあるがこれで優勝は決まった。
まずは、選手・スタッフ・監督コーチ陣・OB会の皆様にお祝いを申し上げたい。
また、支えて頂いた父母会及び後援会他ご関係者の皆様にも感謝申し上げたい。
私が応援し始めた頃は部員も15名いるかいないかの状態で、
二部で低迷していただけに、まさに隔世の感があります。

単独優勝及び全日本選手権出場は
最終戦の南山VS名城の結果次第で決定される。
南山さんにはぜひとも名城に勝利して頂きたいものである。

がんばれ、南山!!(笑)

必勝、くじ引き!!(汗)


試合終了後グランドでの集合写真

(付記)
最終戦、南山VS名城戦は名城の勝利となり、グランパスの単独優勝はなりませんでした。
また注目のくじ引きの結果、中京大学の全日本大学選手権出場が決まりました。残念…。

グランパス4年生選手・スタッフの皆さんは本当に長い間お疲れ様でした。
最後に有終の美を飾れたことは、本当に一生の思い出となることでしょう。
苦しかった、楽しかった思い出を胸に、
今後の人生の糧としてください!!

ありがとう。

更新情報

     
Copyright(c) 2012 Nagoya Univ. American Football Team GRAMPUS All Rights Reserved.