OBインタビュー

34代前主将、上田雄太さんがインタビューにお答え下さいました。紹介いたします。

OBインタビュー  名城大学戦 平成23年10月01日 at四日市ドーム


34代 LB 上田雄太さん

4年ぶりの開幕二連勝をし、21年ぶりのリーグ優勝の期待が高まるグランパスが
ここ数年全く勝てていない強敵、
名城大学と四日市ドームで戦いました。

名城大は前節に中京大学に完敗を喫し、
今までの王者の風格が薄れてきている印象です。

昨年も初戦でここ四日市ドームで名城と戦い、
苦しい中なんとか何度もピンチをしのいだのですが、
あと一歩でサヨナラ負けに近い形で惜しくも敗れました。

今年こそ昨年の、いや、積年の悔しさを晴らしてほしい。
いやいや、晴らせる期待が大いに出来る!
と緊張の中期待を膨らませながらキックオフを待ちます。

試合前のハドル

名大のキックで試合は始まり、自陣30ヤード付近で名城の攻撃開始です。

グランパスは昨年もやられた名城のエース#3を止めるために

LBが前掛りとなった攻撃的な守備体型を取ります。

それが功を奏し、1stシリーズの名城のラン攻撃をシャット!
簡単に攻守交代に追い込みます。

やはり勢いはこっちにある。いける。
そう確信しました。

守備はある程度守れるだろうということを感じ、
あとはオフェンス陣が点を取って、
時間を消費できれば問題なく勝てるんでないかと次のオフェンスを見守ります。

しかし司令塔#2QB梶原のパスがなかなか通りません。
今日はスロースターター気味なのか?

4thダウンに追い込まれますが、
走るパンター#31若山の好走補正がかかりフレッシュ!

フレッシュに成功した#31若山

グランパスの勢いを見せます。
ゴール前まで攻めますが、再び4thダウンに追い込まれてFGを蹴るのかと思いきやギャンブル!

・・・失敗。

本日最初の勝負所を落としました。
今季調子が悪いとはいえ相手は名城です。
接戦になることは間違いなく、3点狙いでも良かったのではと思いつつも、
まだまだチャンスは沢山あるさ。と試合を見守ります。

その後も守備陣が名城の攻撃を良く抑えます。
しかしオフェンスの調子が上がってきません。

オフェンスがスリー&アウトでシャットされる場面が多く、流れの悪さを感じます。

名城のスーパーRB#3を良く抑えていたグランパスでしたが、
彼はやはりすごいランナーです。
LBも前に出ていたグランパス守備陣を縦に引きつけてから、
一瞬でサイドライン方向に流れて再び高速の縦上がりを見せます。

とにかく速かった。
前に引きつけられたフロントを一瞬で置き去りにして、独走態勢を取ります。

何とか止めて1発TDは防ぎますがゴール前まで進められ、
怖かった1発の脅威を見せつけられました。
昨年もこういうピンチは何度もあり、何度も防いできた。

レッドゾーンに入ってからが名大ディフェンスの見せ所だ!!
と意気込んでいましたが、やはり#3を止めるのは難しく、先制TDを献上します。
0-7。

まだまだ試合は始まったばかりだ!
>と落ち込む間もなく、次のキックでR#31若山の4年目さすがのカットバックで
ナイスリターンをみせて中央付近まで返します。

フットボールは陣取り合戦です。
本日は必ず接戦になるので、キッキングでいかに優位なポジションをとっていくかが、
後々ピンチを多くするか、チャンスを多くするかを必ず分けてきます。

中央まで返すということは長期的に見て後々の展開を左右する大きいプレーです。
この攻撃でようやく長いパスが決まり、
いい所まで攻めますがTDには至らずFGで三点とります。
3-7となり、あと一本取れば逆転の形を作ります。

次のキックで再びグランパスは勝負に出ます。
オンサイドキックを試み、まんまと成功!!
昨年の中京戦もオンサイド成功からモメンタムを引き寄せました。

ツイている!いける!!
しかし、再び攻撃権を得たのに次のオフェンスは不発!
モメンタムを名城に持って行かれます。

名城OLの大半が今季からのスターターです。
昨年の4年ばかりが揃った大型ラインがいなくなり、今年はライン戦でも互角以上の勝負ができるのでは??

と思っていたのですが、やはり名城ラインは名城ラインです。
前半終盤から名大DLを押し込み、LBブロックを確実に成功させる場面が多くなり、
じわじわと攻め立てられます。

名大DEFも苦しみながらよく抑えていると思うのですが、
前半にFGで3点献上し、3-10で前半終了です。

名城の猛攻撃を抑えるDEF陣

とにかくオフェンスがスリー&アウトでシャットされる場面が多く、時間を使えていない。
オフェンスがゲインできない分フィールドポジションが悪くなる。
必然的に不利な位置での守備時間が多くなり、ピンチも増える、
といった悪循環が心配です。

後半が始まります。
3Qは一進一退。4Qに突入!

やはり今日は接戦であるということを印象付けます。
今日のオフェンスの調子を見ていると、
なかなかロングドライブは厳しいのでお得意のキックリターンで敵陣まで攻め込めると良いのだが。。
とか思っていた矢先に名城のパントでのスナップミスを#55伊藤豊大が拾い独走TD!!

ツイている!!激しくツイている!!と、ものすごいツキが回ってきて同点!!

TDを決めたLB#55伊藤

ただ、昨年も同点に追いついた矢先のサヨナラ負けでした。
同じ轍を踏むなという檄を飛ばします。
その後両者一進一退ですが、名城のパントの飛距離、名城オフェンスのゲインなども加味され、
少しずつフィールドポジションで名城が有利な位置に持っていかれているのが心配です。

名大守備陣も守備時間がかなり長いのと、
強敵相手の本日終盤であるので疲労から足が止まってきたのを感じます。
案の定フィールドポジションの悪さがピンチを招きます。

試合終了間際に中央付近の名城の攻撃からゴール前まで進められて、
祈りむなしく今年も勝ち越しのTDを#3に奪われます。
試合はそのまま10-17で終了。

今年も名城に惜敗し、悔しさにじむ結果となりました。
ライン戦においてもOもDもKもやはりまだ実力差はありました。

点差展開を見れば接戦ではありましたが、
そうした実力差からじわじわと名城有利なポジションに持っていかれましたのではないでしょうか。
その他時間の使い方など接戦を取る為に必要な要素を上手く使えずに、
後半相手のミスで同点に追いついたツキを生かすことができませんでした。

まだ優勝の可能性は残されており、残り二試合勝たねばいけないことは同じです。
次の相手も昨年悔しい思いをした強敵、南山大学です。
接戦になることは間違いないです。

ギリギリの展開をモノにし、てっぺんまでのぼりつめましょう!
次戦は10月16日(日)15:00~対南山大学
at 半田運動公園陸上競技場です!

上田さんありがとうございました!
次の南山戦に勝つことはGRAMPUSが優勝するため絶対条件となる試合です。
皆様、是非応援にお越し下さい!

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