観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 南山大学戦 平成26年10月5日 at名古屋大学グランド
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
開幕から危なげなく二連勝したグランパス。
今日は南山大学との試合が名大グランドで開催される。
南山は今春のシーズンでは二部所属の大学に負けているが、
毎年秋にはしっかりとしたチームに仕上げてくるので侮れない。
だが、今季、南山大は中京大と引き分けている。
グランパスはその中京大に27-7と勝利しているので、
単純に考えれば今日の試合は勝てるとは思うがどうだろうか。
確かにグランパスの方が戦力的には上回っているとは思われるが、
問題は今日の天候である。台風の影響で雨が降りしきり、コンディションは悪い。
グランパスのオフェンスはパス中心というほどではないが、
東海地区では一番パスを多様してくるチームなので、今日のこの雨は不利だと思われる。
試合開始セレモニーの様子
降りしきる雨の中、グランパスのキックで試合は始まった。
南山リターナーはキャッチしたボールをファンブルしたが、
自らおさえ、自陣10ヤードからの攻撃となる。
やはり、雨の影響でボールはすべるようだ。
南山の攻撃はあまり進まず、パントとなる。
これがナイスパントとなって、グランパスは自陣34ヤードからの攻撃開始。
RB#44成瀬君が6ヤードと5ヤード走ってフレッシュ獲得するも、
後が続かずパント。しかしパンターに入ったRB#22藤井君は、
蹴ると見せかけ、自ら走ってフレッシュ獲得。
パンターでも活躍したRB#22藤井達也
QB#12半田君からエースレシーバー、#1相武君への
ロングパスは決まらなかったが、WR#84堀口君への
15ヤードパスが決まる。ゴールまで25ヤードの位置まで来た。
続いて半田君からエンドゾーンへ高く投げられたボールは、
ぴたっと堀口君の胸に収まりタッチダウン(TD)!
トライフォーポイント(TFP)はスナップが悪く、失敗して6-0。
しかし、まずは幸先よいスタートだ。
南山は自陣30ヤードからの攻撃で、RBが50ヤード前後の
独走ランがあり大きく名大陣深く進むも、
4thダウンギャンブル失敗で、攻守交替となる。
さすがグランパス守備陣はこのピンチをよく防いだ。
第2Q開始。
南山は自陣30ヤードからの攻撃からランとパスで
じりじり名大陣深く進み、ゴール近くまで進むも
何とかグランパス守備陣は食い止め、
フィールドゴール(FG)の3点におさえる。6-3。
南山オフェンスを食い止めるディフェンス陣
グランパスは自陣30ヤード付近からの攻撃。
RB#26羽田君が8ヤード、成瀬(圭)君が15ヤードラン。
そして成瀬(圭)君が10ヤード走った後、タックルされるも、
南山タックラー二人を10ヤード近くひきずり、
20ヤード獲得。成瀬(圭)君はRBとしては上背も体重もあり、
そのパワーはかなりのものだ。RB#48桑野君へ9ヤードパスが
決まった後、相武君へロングパスが決まってTD!
TFPも決まって、13-3とリードを広げる。
タックルされながらも20ydsを獲得したRB#44成瀬圭汰
南山は自陣40ヤードからの攻撃だったが、DB#15岡田君が
パスインターセプトし、攻守交替となる。13-3で前半終了。
得点差をみれば、だいたい予想通りともいえるが
南山もそれなりに力があり、まだ余談は許さない。
とりわけ強く降る雨が気掛かりだ。
ボールファンブル等により、思わぬ展開にならなければよいがと思うが…。
後半開始。
南山は自陣34ヤードからの攻撃をランプレー中心に
フレッシュを重ね、ゴール近くまで進み、最後は簡単にTDを奪う。
2ポイント狙いは失敗し、13-9となる。
南山のランをいとも簡単に許してしまったシリーズだった。
グランパスDL陣とLB陣のコンビネーションが悪いのだろうか?心配だ。
リターナー相武君は走りに走って、南山陣28ヤード地点まで返す。
相武君のナイスランだった。ここは絶対TDを取りたいところだ。
半田君からTE#82大常君に15ヤードパス決まって、ゴール直前まで来る。
ロングリターンで魅せた#1相武将規
しかし次にTDパスを南山LBにパスインターセプトされてしまう!
前には誰もいない…。
南山LBは独走しエンドゾーンに走りこんでしまった。
「ええ、どういうこと??」私は訳がわからないが、
13-16と逆転されてしまったのだ。
ショックだが時間は十分あるので、冷静に戦って欲しい。
焦りが一番禁物だ。次第に弱気になってきている私だが、
グランパスの実力はこんなものではないはずだ。頑張ってほしい。
相武君が41ヤード地点までリターンし、攻撃開始だ。
南山にパスインタフェアがあり、南山陣38ヤード地点まで進む。
羽田君が10ヤードランの後、半田君から投げられたボールは、
エンドゾーンに走りこんでいる堀口君とぴったりついている
南山DBに近づく。堀口君はDBを振りきりボールをキャッチ!
TD!ナイスキャッチだ。TFPも決まって、20-16と何とかリードする。
今試合2つのTDを決めたWR#84堀口大和
南山の自陣20ヤードからの攻撃を難なく押さえ、
グランパスは南山陣40ヤードから攻撃開始。
ここで成瀬(圭)君がまたもや南山タックラーを振り切って
40ヤード走ってTD!素晴らしい走りでした。
これで26-16となり、私も一息つく。
一時は逆転されどうなることかと思ったが、
グランパスの波状攻撃により何とか10点差を
つけたのはさすがだ。次の南山の攻撃は、DL#99篠崎君の
ナイスタックルなどがあり、パントとさせる。
南山の攻撃を激しいタックルで防ぐDL#99篠崎陽
第4Q突入。
グランパスは自陣18ヤードからの攻撃だったが、
ボールをファンブルしこれを南山が押さえ、攻守交替となってしまった。
本当に悪いポジションでのターンオーバーだ。
これも雨の影響か…。
しかし、ここで岡田君が再度南山のパスをインターセプトし、
ピンチを救ってくれた。私はほっとするが、
グランパスは自陣3ヤードからと極めて苦しい位置からの攻撃だ。
なにせ雨が強く降っているので、ここでボールファンブルでも
したらと思うと不安だ。
2回目のインターセプト成功により、ピンチを救ったDB#15岡田銀河
しかし羽田君が30ヤード走って大きく進む。
続いて藤井君も25ヤード走り、再び羽田君が14ヤード走って
一気にゴールラインに近づく。
最後は藤井君が中央を走って、TD!TFPは失敗するもこれで、
32-16となり、勝負あった。
その後南山の攻撃を難なくおさえ、試合終了。
勝つには勝ったが、第3Qでは一時逆転をされてしまったので、
ひやひやの勝利だったと言ってもよいだろう。
しかし、逆転されてからの怒涛の攻撃はグランパスの
実力の高さを見せつけた。
これで3連勝となり、
次は岐阜大との試合となるが、実力差はあると思われるので、
最終の名城戦が全勝同士の争いとなる可能性が高まってきた。
否が応でもテンションは上がってくる!
ファイトオングランパス!