観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 岐阜大学戦 平成29年6月25日 at四日市ドーム
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
本日は、春のシリーズ最終戦が四日市ドームで開催される。
秋のレギュラーシーズンに向けての最後の試合をどのような内容で終えるのか、興味深いところである。
今日の対戦校は岐阜大学だ。昨秋、岐大は一部に所属していたが、
入れ替え戦で思わぬ敗戦を喫していまい、今年は二部に所属することになった。
しかし昨秋のグランパスとの試合は互角の戦いであったので、今日は油断はならぬ相手なのかもしれない。
しかし岐大には失礼だが、岐大は二部所属だし、グランパスの圧勝が予想されるので、
今日はグランパス下級生の活躍を期待したいところだ。
事実、試合前グランパス関係者から、今日は下級生をたくさん投入するとお聞きしている。
外は雨降る梅雨の中、グランパスのキックで試合は始まった。
岐大は自陣24ヤードからの攻撃を、RBのナイスランで続けてフレッシュを獲得するも、
後が続かずパントとなる。
グランパスは自陣27ヤードから攻撃開始。
今日の先発QBは成長著しいエース#1松原君ではなく、#88岸君である。
背番号からもわかるとおり、岸君は昨年までWRのポジションであった。
センターからのスナップが悪く大きく後退してしまい、このシリーズは簡単にパントとなってしまった。
QB#88岸
#8DB川尻君のナイスタックルで岐大は自陣31ヤードからの攻撃だったが、
あまりゲインできずパントとなる。
グランパスは自陣32ヤードからの攻撃で、
WR#83服部君、TE#89石井君へのパスが決まって進んだが、続かずパントとなった。
次のシリーズ、岐大はロングパスを通してゴールまで12ヤード地点まで進むも、
岐大QBはボールをファンブルし、これをグランパスLB#11野村君がリカバーして、15ヤード走る!
ターンオーバー(攻守交替)だ。0-0。
第2Q開始。
グランパスRB#29鈴木君が9ヤード走る。
その直後、QBの岸君がボールをファンブルしたが転げ落ちるボールを鈴木君が拾って20ヤード走る!
何ともラッキーだ。しかし4thダウンより43ヤードのFGを狙うも外して依然0-0のままである。
その後両者パントの後、岐大は中央付近からの攻撃でフリーになった岐大WRにロングパスが決まって、
先制TDを奪われる。0-7。
RB#29鈴木遼
グランパスは自陣36ヤードからの攻撃だったが、パント。
#10林君のナイスタックルがあって、岐大は自陣21ヤードからの攻撃開始。
ロングパスが決まって岐大は大きく進む。続いてRBが立て続けにフレッシュを獲得する走りを見せて、
ゴール直前まで進む。最後は簡単にTDパスを決めて0-14となる。
「うーん…、話が違うよなあ…」と私は呟く。本来ならこの得点は逆になっているはずだ。
不満の残るまま前半終了。前半をみれば、一言で言うと、岐大に「押されっぱなし」なのである。
確かにグランパスは下級生も多く出場しているかもしれないが、
それにしても、二部校相手とは思えない内容だ。
OL、DLは岐大にコントロールされていて、まったく受身となっている。
しかし、ここは一部上位校のグランパスなので、後半は怒涛の反撃をしてくれることと私は確信している。
後半開始。
グランパスは自陣17ヤードより攻撃開始。
しかしQBがボールをファンブルし、岐大選手がボールをリカバーして、
岐大はゴールまで5ヤードからの攻撃といきなりの大ピンチだ。
ここはグランパス守備陣がよく押さえて、FGの3点にとどめるが0-17と差は広がる。
グランパスは自陣31ヤードからの攻撃で、鈴木君が9ヤード走って、林君へのパスも決まり大きく進む。
しかし、グランパスにホールディングの反則があり、4thダウンで長いFGを狙うも外れて、
依然0-17とリードされている。その後両者決め手に欠けて、時間は過ぎる。
Deffense
第4Q開始。グランパスは自陣20ヤードからの攻撃だったが、ほとんど進めずパントとなる。
岐大守備陣の前でグランパスの攻撃は機能していない。
岐大はパスとランを続けて、じりじりと進む。
この岐大の攻撃もグランパスの守備陣は押さえることができない。
一体、今日のグランパスはどうなっているのだろうかと思う。
得点差と今日のグランパスを見れば、もう勝利はほとんどないので、
せめて1本TDを取って欲しいものだ、とレベルの低い考えに私は変わっていく。
QB#9滝川
何とか岐大の攻撃を止めてグランパスの攻撃だったが、
あっという間に岐大に押さえられて攻守交替となる。
岐大はまたしてもラン、パスと進んだが37ヤードのFGを外す。
グランパスは期待の二年生QB#9滝川君に代わっている。
WR#83服部君、TE#87大畑君へパスが決まって進む。
QBスクランブルも決まってフレッシュ獲得。
ゴールまで25ヤード地点まで来たところで、TDパスを投げる!
エンドゾーンでWRがキャッチ!と思ったが、決まらず、がっかり…。
その後決め手はなく、0-17の敗戦で試合終了となった。
試合前は大差で勝利と思っていたが、まさかこんな展開で敗戦となるとは思わなかった。
二部校相手での敗戦はショックだ。確かにグランパスは下級生が多く出場はしていたが、
残念ながら攻守とも内容にみるべきものがあまりなかったように思う。
こんなに押された試合は東海地区の大学相手では、私の記憶の限り、ここ10年はなかったことだ。
強豪の名城大学にもこんなに押された内容はなかったはずだ。
この敗戦、内容をどう判断すべきか難しいところだが、悪いところは全てだした?ので、
まあ、よい反省と捉えればよいのだろうか…。
ただ、春シーズンの今日以外の試合を見れば、内容は決して悪くはなかったので、
あまり悲観することもないのかもしれない…とやや複雑な気持ちで雨の中、四日市ドームを後にした。
秋のレギュラーシーズンには期待しています!!