観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 名古屋サイクロンズ戦 平成28年5月22日 at名古屋大学グラウンド
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
今日は新チームとなって初めての試合が、名大グラウンドで開催される。
昨秋も名城大学に負け、東海リーグ優勝は果たせなかった。
ここ数年、チーム力はついているとは思うが、単独優勝はできていない。
今年こそは…と毎年思っているが、
メンバーが変わった新しいグランパスはどの程度の力があるのか
大変興味深いところである。
四年生の卒業により入れ替わった主なポジションはまず、QBであるが、
昨年も控えのQB二人がそこそこ試合に出場していたので、
何とかなるような気もする。
それとフットボールはまず、ラインがしっかりしていないと話しにならないが、
OL、DL陣は卒業生が少なく安心だ。
DB陣もそこそこレギュラーが残ってはいるが、
LB陣はかなり替わったのが気がかりではある。
今日の新チーム初試合の相手は、社会人チームの名古屋サイクロンズだ。
社会人選手はほぼ全員が大学時代の経験者であり、
サイクロンズにもグランパス出身の方が数名在籍しているそうだ。
社会人になっても選手を続けるということは、
単純に考えればそれなりのお力のある方々であると推測できる。
ということは、かなり手ごわい相手なのかもしれない。
とあれこれ考えていると、キックオフとなった。
グランパスのキックで試合開始。
サイクロンズは自陣33ヤードからの攻撃スタートとなる。
ランプレーで簡単にフレッシュを獲得するも、
DT#99篠崎君のナイスタックルもありパントとさせる。
グランパスは自陣10ヤード付近からの攻撃だったがランプレーではあまり進まない。
二年生QB#1松原君がパスプレーにでて、
ドロップバックしたところに相手DEのサックを受けて、
それが自陣エンドゾーン内であったためセーフティを奪われてしまった。
グランパスがセーフティを奪われるのは私の記憶にないので、
本当に久しぶりだと思う。0-2となる。
サイクロンズは中央付近からの攻撃。連続してミドルパスが決まって大きく前進する。
ゴールまで15ヤード付近の位置から三回連続TD(タッチダウン)パスを試みるも、
グランパスLB、DB陣が踏ん張り、ここは4thダウンからの
FG(フィールドゴール)の3点に留める。0-5。
LB、DB陣
第2Q開始。
グランパスは自陣24ヤードからの攻撃だったが、
ランも進まず、パスも通らずパントとなる。
ここまでの内容をみると、攻守のライン戦では明らかに押されており、
相手にゲインを許しているし、攻撃はほとんど機能していない。
やはり社会人は強いのかなあ、と思う。
サイクロンズは自陣40ヤードからの攻撃で、
ランとパスを織り交ぜ、名大陣30ヤードまで進むも4thダウンとなる。
ここはFGを狙いにくるが、
45ヤード以上はあるのでこれは決まらない、と思っていたが
サイクロンズキッカーはゴールポストの真ん中を見事に通し、FG成功。
すばらしいキックでした。
0-8と差は広がる。
キックオフのボールをリターナーに入っている#26羽田君が
上手いカットバックで中央まで進む。
羽田君の相手をかわすカットバックは本当にすばらしい。
今年も相手チームにとっては脅威となることでしょう。
RET#26羽田
続いてグランパスのパスプレーで
サイクロンズのパスインターフェアの反則が発生し、大きく進む。
松原君のQBキープで11ヤード進みフレッシュが続く。
しかし、サイクロンズ陣20ヤード付近で4thダウンとなり、
FGを狙いにいったが、外して0-8で前半終了となった。
社会人のチーム力がどの程度なのか不明なので、
グランパス新チームの力量は測りにくいが、
前半は攻守ともかなり押されている印象を受けた。
しかし社会人の方々は多分毎日練習はされていない?と思われるので、
今日の夏のような暑さで、
後半はバテてくるのではないかと思うがどうであろうか。
後半開始。
グランパス自陣33ヤードから攻撃。
QBは三年生の#4村松君に替わる。
RB#6二年生の川村君が20ヤード走る。
彼は昨年は一年生ということもあり、あまり試合では見かけなかったが、
今年からレギュラーとなるようだ。
なかなかよい走りをしているように思う。
まだ二年生なので、今後が本当に楽しみだ。
RB#6川村
サイクロンズ陣内に入って、
グランパスはボールをファンブルしてしまい、
サイクロンズが抑えてターンオーバー(攻守交替)となってしまった。
しかしサイクロンズは攻撃が続かずパントとなり、
その後村松君のナイスランもあったが、グランパスもパントとなる。
サイクロンズは中央よりロングパスを決めて一気にゴールまで近づく。
篠崎君のナイスタックルもあったが、
最後はTDを奪われて、0-15となる。
差は広がっていく。グランパスは自陣39ヤードからの攻撃。
サイクロンズのオフサイドの反則で10ヤード進む。
第4Qに入る。
川村君が13ヤードと11ヤードを走って大きく前進。
WR#9キャプテン中島君への11ヤードパスが決まってゴール直前まで来た。
ここを川村君が8ヤード走ってTD!川村君のすばらしい走りでした。
トライフォーポイントは2ポイントを狙いにいき、村松君から
WR#28鈴木健太君へのパスがぴたっと決まって2点追加し、
8-15となった。
後半になって流れはグランパスにきている。
WR#28鈴木健太
サイクロンズは自陣35ヤードからの攻撃だったが、
進まずパントとなる。
やはり後半社会人の皆さんは疲れてきたのかな?と思う。
その後互いにパスインターセプトがあり、
サイクロンズは自陣30ヤード付近からの攻撃で18ヤードパス成功。
次にショートパスをWRに投げ、
グランパスDBのタックルが決まったかと思ったが、
これをかわすと、前には誰もおらず走られてTDを奪われてしまった。
8-22。一瞬のプレーだったが、残念だ。
グランパスは自陣30ヤードからの攻撃。
WR#84堀口君への25ヤードパスが決まった後、
川村君の力強いランで大きく進む。
サイクロンズ陣30ヤード付近から
WR#28鈴木君へ10ヤードパスが成功した後、
村松君からエンドゾーン内に走りこんでいる堀口君へ山なりのパスが投げられる。
待ち構える堀口君の胸へ見事にTDパスが決まる!15-22。
WR#84堀口大和
後半からは明らかにグランパスの攻撃は機能し始め、
攻撃のよいリズムを掴んでいる。
残り時間も少ないので、グランパスはオンサイドキックを試みるも、
サイクロンズにボールは取られて、万事休すとなった。
15-22で試合終了。
前半を見る限り、かなり力の差はあるのかなと思ったが、
後半グランパスは盛り返して、結果的には1本のTD差であった。
社会人チームとの試合はなかなか判断が難しいところだが、
グランパスの力量は次の大学との試合結果に委ねることにしたいと思う。