観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 岐阜大学戦 令和6年9月1日
at長良川球技メドウ
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
さあ、今日は いよいよ中京大学と
優勝を賭けた一戦が長良川メドウ球技場で行われる。
ここ数年中京大学には接戦で敗北していて、
今年こそは勝利し「優勝」に王手をかけたいところだ。
両チームの戦力を冷静に見ると、
まさに五分五分と思える(思いたい)が、
中京大学は手ごわいので、
簡単に勝てるとはとても思えない。
ここ2週間、自分なりに諸々考えてきたが
どうも気持ちがすっきりしない。
まずは先制点をあげて優位に
試合を進めてほしいものだ。
曇天の下、中京大学のキックで試合は始まった。
グランパスは自陣30ヤードからの攻撃開始だったが、
ランもパスも封印されパントを余儀なくされる。
「うーん、中京ディフェンス強いわ…」、
グランパスのセンターからスナップされたボールを
パンターが落とし、これを中京選手がカバーしてしまう。
な、なんと、中京大学はゴールまで17ヤードからの攻撃と
いきなりの大ピンチだ。
ミスが致命的になることも多々あるので、
これはまことに痛い。
「これかよ…」私の気分は一気に下がる。
しかし、グランパス守備陣は奮闘し、
4thダウンフィールドゴール(FG)まで追い込んだ。
短い距離のFGなので3点は覚悟したが、
これを中京キッカーは外してしまう。
これは大ラッキーだ!
中京大学選手にもプレッシャーがかかっているのかもしれない。
グランパスDB陣のナイスタックルが続いたが、
中京大学はあっという間にTDを奪い0-7とリードされる。
強敵相手に先制TDは誠に痛い。
このままずるずると行ってしまいそうな
嫌な予感が私の心をよぎる…。
グランパスは自陣18ヤードからの攻撃。
WR#11橋爪君に15ヤードパス成功。
RB#6池澤君が20ヤード走って中央まで進む。
第2Q開始。
RB#2牛田君、RB#17塚本君、QB#16村井君のランが次々決まり、
最後はTE#87眞下君がダイブしてTD!
PATも決まって7-7の同点となった。
ここに来て、グランパスの攻撃が面白い様に決まってきた。
中京大学守備陣は明らかに対応できていない。
とても良い展開になっており、
落ち込んでいた私も盛り上がり、
観客席もとても活気がある。
TE#87眞下
中京大学は自陣15ヤードからの攻撃を
#4百成君のブリッツが効いて、簡単に抑えて、
パントとさせる。
が、このパントボール処理をグランパス選手がてこずり、
中京大学選手がボールを奪ってエンドゾーンまで走る。
「うわっ、最悪TD…」と思った。
しかし中京大学選手に反則があり、
何とかグランパスの攻撃となった。
本当にグランパスにとってはラッキーとしか言いようがない。
グランパスは自陣25ヤードからの攻撃を
ランプレー中心にどんどん進んで敵陣16ヤードまで来る。
中京大学守備陣は全く対応できていない。
最後はRB#6池澤君が5ヤード走ってTD!
14-7とついにリードしたのだ!
しかも、攻撃がとてもよく、
これは勝てるかな?と私も思ったし、
応援席も思ったのではないか。
中京大学は自陣30ヤードからの攻撃。
LB#44田畑君のナイスパスカットがあったが、
中京大学のロングパスが通り、
敵陣深くまで進む。
中京大学は4thダウンでFGを狙いに来たが、
LB#4百成君がボールをブロック!素晴らしい!
ここにきてグランパスは完全に試合をリードしている。
14-7で前半終了。
第1Qは中京大学に全く歯が立たなかったが、
第2Qでは打って変わって中京大学を圧倒している。
全くもって良い感じだが、中京大学は後半どのように
アジャストしてくるのだろうか。
そうは簡単には引き下がらない相手だと思うので、
私も決して楽観はしていない。
後半開始。中京大学は自陣35ヤードから攻撃開始。
フレッシュが続いて、最後はRBが独走しTDを奪われる…。
さすが中京大学だ、あっという間にTDを取ってしまった。
やはり、甘くない。
しかし中京大学はPATを外してとりあえず14-13とリードしている。
グランパスは自陣18ヤードからの攻撃で何とかフレッシュを獲得したが、
中京大学守備陣に抑えられパントとなる。
中京大学は明らかにグランパスの攻撃にアジャストしてきているが、
さすがである。
第4Q突入。中京大学はギャンブルプレーを成功させ、
ランを続けてTDを奪う。
PATは失敗し、14-19とリードを奪われるが、
1本TDを取れば再逆転になる、頑張って欲しい!
しかし、次のグランパスの攻撃を抑えられ、攻守交替。
そして中京大学は一発のロングランであっという間に
TDを取って、14-26と差を広げられる。
残り時間は7分と少しあるので、何とか挽回してほしいが、
難しくなってきた。
グランパスは最後まで頑張ったが、残念ながら
14-26で試合終了…。
この虚しさは何だろう…。1年前から今日のこの日の勝利を信じていたが…。
今年のチームは真に強いと思ってきたが、
中京大学はそれを「遥かに」上回っていた。
冷静に試合を振り返れば、グランパス選手はとても奮闘し、
気力も最高に充実していたように思う。
事実多くのプレーで私はそれを実感し、感動させられた。
しかし、中京大学はグランパスの「頑張り・気力」だけで
勝てる相手ではなかった。
一体何をどうすれば中京大学に勝てるのだろうか。
表現は適格ではないが、中京大学はガラスの天井の上にいるように思える。
つまり、中京大学の背中はすぐそこに見えてはいるが、
そこには厚いガラスの壁があるように私には思えたのだ。
厳しい状況ではあるが、しかしまだ優勝の可能性は残されている。
それには次週の名城大学戦には必ず勝利しなければならない。
捲土重来、頑張れ!応援しています。
※これは個人の観戦記ですので、プレー・スタッツ等の間違いはご容赦下さい