観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 愛知学院大学戦 平成17年11月3日 at一宮光明寺球技場
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
本日はいよいよグランパスの最終戦が行なわれる。
対戦相手は二部入れ替え戦出場が決定している愛知学院大学だ。
現在のグランパスの力からすれば、大勝できる相手だと思う。
グランパスの優勝はなくなってしまったが、何とか大量得点して有終の美を飾ってほしいものだ。
曇天の肌寒い中、愛知学院大学のキックオフで試合開始。
グランパスは33ヤードまでリターンする。
#16QB4年生、本間君のコールで攻撃開始。
#17エースRB、4年生の兒島君のランで連続してロングゲイン。
兒島君は1年生からスターターで活躍しているし、
本間君も2年生からチームの大黒柱として頑張っている。
しかし、この試合が最後だと思うと、私も感慨無量である。
もう二度と彼らの緑のユニフォーム姿は見られないので、本当に寂しい…。
とセンチメンタルな気分に陥ってしまったが、
気付けば一年生#45野田君にTDパスが決まっている。
開始早々のTDだ。PATは外し6-0。
グランパスはキックオフ後の愛知学院の攻撃に対し、1stダウンを取らせず難なくパントとさせる。
次のシリーズは児島君のキャリーが多く、1stダウンを重ね最後は児島君のスイープにてTD。
試合が始まって5分足らずではやくも2TDを取って13-0となる。
今日は予想通り大差の試合となりそうだ。
しかしその後、パスインターセプトされたり、愛知学院のパントをグランパス・リターナーがファンブルし、
これを愛知学院が押さえターンオーバーされたりして中々点が入らない。
先週の岐阜大学戦のような爆発的な攻撃とまではいかない。
第2Qに入っても中々点は入らなかったが、
終了間際2本のTDパスが#12、1年生WR佐藤君に連続して決まり、
27-0となる。これでほぼ試合は決まったと思う。
後半には下級生が多く出場することだろう。
後半開始。
QBは本間君に代わり、2年生QB#9吉田君が出場する。
本間君の存在が大きすぎただけに、来年以降は何と言ってもQBが心配だ。
吉田君には頑張ってもらわないといけないと思う。
1年生も続々と出場するが、何とかそつなくこなしているように見える。
しかしこのクゥオーターは結局点が入らなかった。
第4Q開始早々、#21高木君のスイープによりTDが決まり34-0となる。
その後、再び4年生が出場してくるようになった。
WRの#20、4年生の浜本君が入っている。
彼は春以来体調不良で私も心配していたが、試合に出られるようになって本当によかったと思う。
愛知学院ゴールライン近くのプレーでQB本間君から浜本君に
TDパスが投げられたが、惜しくもインコンプリート。
私は次のプレーもまた浜本君へのTDパスだと思った。
やはりその通り、本間君からゴール内にパスは投げられたが、またもや不成功。
残念だがこれが最後の試合ということで、本間君から浜本君への
何か熱い友情のようなものを感じて、大変微笑ましいプレーだった。
大差の試合を期待したが、結局最後に愛知学院に1TDを取られ、
34-7で勝利し、試合終了した。
今シーズンは4勝2敗の同率3位で全試合は終わった。
優勝できなかったのは選手諸君にとって残念だったとは思うが、
昨シーズンは3勝3敗の4位だったので、第三者が見ればまあよかったのではないかと思う。
なんと言っても強豪、名城大学に圧勝したのはグランパスのハイライトであったと思う。
しかし、それに続く中京大学と南山大学には早々と多くのTDを取られてしまい、
試合にならなかったのが悔やまれる。
来シーズンの課題は、何と言っても本間君の抜けた後のQB育成だろう。
吉田君他、QB候補諸君には頑張って欲しいものである。
隣に座って観戦していたグランパスOBに、来年の展望を聞いてみた。
彼はここ数試合観戦に来ているが、何年ぶりかにグランパスを応援しに来ている人だ。
「WR、RB陣はとてもよいので、安心だ。QBの成長を期待しています。
来年は毎試合応援に来ます!」と、たのもしい返事がきた。
本間、兒島、浜本、中村、松沢、内田、小林、そしてキャプテンの熊谷君。
4年生の皆さん、本当にご苦労さまでした。
グランパスでの経験は必ず、君たちのこれからの人生に役立つことと思います。
今後のご活躍をお祈りします。
来シーズンこそ優勝を勝ち取って欲しいものだ。ファイト・オン、グランパス!!