観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 名城大学戦 平成18年9月23日 at四日市ドーム



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

秋の開幕第一戦は、四日市大学相手に薄氷の勝利をしたグランパス。
今日は強敵、名城大学との一戦が四日市ドームで行われる。

昨年、グランパスは名城大に圧勝している。
今年も昨年のように強敵を一蹴して欲しいところだが、どうだろうか。

名城大のキックオフで試合が始まった。
名大自陣24ヤードからグランパスの攻撃開始だ。
いきなりQB#6野田君キープにより、15ヤードゲインしてファーストダウン(1stダウン)。

次のプレーも同じく野田君キープでまたもや15ヤードゲインして連続1stダウン!
「おおっ、これはなかなか出足好調だ」と思う。
野田君の走りは素晴らしい。

ランナーとしてもかなり能力は高いと思う。

次のシリーズで1stダウンが取れずパント。
しかし、ここは名城大の攻撃を抑え、グランパスは再び中央付近からの攻撃再開だ。


またもやQBキープが決まり、じりじりと名城大ゴールへと近づく。

ゴール前6ヤードからRB#21高木君が走りぬけタッチダウン(TD)を取る!

「いいぞいいぞ、強敵相手に幸先がよい」
しかしポイント・アフター・タッチダウン(PAT)は外して6-0となる。

その後すぐ名城大もランとパスを重ねて、TDを取る。
PATも決められ6-7となる。

ここで第1Q終了。


第2Q入ってすぐ、名城大の31ヤードのパスをいとも簡単に決められTDを取られる。

名城大のWRは完全にフリーとなっていた。PATも決まり6-14。

「うーん・・・。」
その後グランパスのランはそこそこ決まるが、なかなかパスでゲインできない。


第2Q半ば名城大自陣30ヤードからの攻撃。

名城大QBがドロップバックする。

名城大のWR二人はグランパスDBを振り切っている。
一人のWRは完全にフリーとなっている。

「ああっ、やばい!」と思った瞬間名城大QBからそのWRに簡単に20ヤード位のパスが決まる。
その先ゴールまで、グランパスの選手は誰もいない。

名城大WRは楽々50ヤード走りぬけTD。
70ヤードのパスを決められてしまった。
PATは外したが6-20となってしまう。


「頑張れグランパス!!」


第2Qに入って、名城大のWRをフリーにさせてしまう場面が多々見られる。

ランプレーをしっかり抑えても、一発でロングパスを決められてしまう。

私にはよく分からないが、名城大ライン陣のパスディフェンスが堅いのか、
グランパスのLB、DB陣の連携が悪いのか、
個人的な能力の差なのか、
どうなんだろう?


もやもやしていると、名城大のキックオフのボールをリターナー#21高木君がキャッチし、

するするっとタックルを外し、右に左に巧みなカットバックを繰り返す。

「いいぞ、いいぞ!走れ走れ!」
ゴールまですぐそこだ!
やったあ!キックオフタッチダウンだ!

応援席は沸きかえっている。


「ううんっ??」

グラウンドにぽつんと嫌な黄色い布が見える。
「ええっ、反則??」グランパスのイリーガルブロックだ。

こういう独走ランの時は、並走しているブロッカーはよくやるんですよね、このファール。
でもファールはゴール前20ヤード付近で発生したので、これはチャンスだと気を取り直す。

最後はまたもやQBキープでTDを取る。
PATも決まり13-20と追い上げる。


「1本差だ、よしこれからが勝負だ」

と思ったらすぐ名城大のTEに50ヤードのパスを決められ、
またもやTDを取られる。

PATは外したが13-26とTD2本差となってしまった。


ここで前半終了。



やはり、昨年のように上手く試合は進まない。

「やっぱ、名城は強いなあ・・・。」
とため息をついた後、サンドウィッチを食べる。


後半開始。


グランパスはここでオンサイドキックを試みる。

コロコロと中央付近をボールは転がる。

しかしこれを名城大は難なくカバーし、名城大中央付近からの攻撃となる。
グランパスはこのプレーをよく抑え、

名大陣40ヤード付近から4thダウン・パントとさせる。
と思ったら、ここで、名城大はフィールドゴールを狙いに来た。

「えっ、50ヤード位あるよね、何を考えているんだろう名城は。
ここはNFLではないんだよ・・・。」と私は思う。
50ヤードのフィールドゴールなど決まるわけがない。

名城大のキッカーが蹴ったボールは高々と、しかも強く飛んでいる。
「えっ??」と思ったら、
な、なんとボールは二つのポールの真ん中を通り抜けた。
50ヤード(記録は49ヤード)のフィールドゴールなど実際見たことはない。


失礼しました名城のキッカーさん。あなたはすごいです。



13-29で名城大リード。じりじりと離されていく。

名城のキックオフをグランパスリターナーは中央付近まで返し、反撃開始だ。
これ以上離されてはだめだ、何とか一本欲しい。

ランプレーを重ね、名城大Gライン手前7ヤードまで前進した。
あともう少しでTDだ。


今日はパスが決まらないかわりに、スイープ、オフタックル、QBキープとランプレーは結構出ている。

オフェンスラインも負けていない気がする。


あと7ヤードを4thダウンギャンブルまで試み頑張ったが、結局TDは取れずに攻守交替となってしまった。

「あー、あと一歩だったのになあ・・・。」とため息しきり。
その後、第4Qに入っても名城大はパスを何度も通し、TDを重ねた。


結局、13-49で試合終了。

名城大学は強かった、としか言いようがない。
敢えて言うならば第3Q半ば、Gライン7ヤードまで攻めて4回の攻撃をしながらも
TDを取れなかったのが、試合のキーポイントだったかもしれない。

選手諸君、コーチの皆さんには失礼かもしれないが、
客観的に見て今日の試合は力負けだったような気がする。

次週からの試合に期待しよう。

ファイトオン!グランパス!

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