観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  静岡大学戦 平成22年4月25日 at名大グランド


GRAMPUS 後援会会長
門池 啓史 さん

 

さあ、今日はグランパス新チームになっての初戦が、名大グランドで行なわれる。


名古屋大学審判員

昨秋の東海一部リーグは名城大学が抜きん出ていて、
その後中京大学が続き、
客観的にみても他の4大学の力はほぼ横一線であったともいえる。

我がグランパスは、OL(オフェンスライン)はかなり入れ替わりがあったが、
DL(ディフェンスライン)の主力は一人だけ卒業し、他は残った。
フットボールはまず、両ラインがしっかりしなければ話にならない。

 

試合前練習中のグランパス陣

 

特に昨年はDLは強力であったので、今年もあまり失点は許さないのではないかと思う。
LB陣はキャプテン上田君を中心に大丈夫だろう。
ディープ陣も、一年春から試合に出場しているS(セイフティ)の若山君を中心に堅い。


2010グランパスを率いるキャプテン上田

オフェンスはやはりエースQBの友枝君が4年生になり、
残っているのがなんとも心強い。
彼は二年生の秋からWR兼任でQBをはじめたので、
昨年は経験を積み、今年こそ大活躍してくれるものと思う。

WR陣もほぼ全員が残り、RB陣も一人卒業しただけなので大半が残っている。

といろいろ考えると、贔屓目かもしれないが、
今年のグランパスは昨年以上の力があるのではないかと私は推定する。
本日の初戦でしっかりその戦いぶりを観察したいと思う。

今日の相手は、静岡大学である。
遠方なので、いろいろな面でハンディを背負うことになるが、
いつもご足労なことだと思う。

静岡は二部に所属しているので、冷静に判断すれば、
グランパスとはそれなりの力の差があると思ってよいだろう。

今日の試合で、強力なグランパスの守備陣から点を奪うことが出来るか否かが、
私には興味あるところだ。

ランプレーはなかなか通らないだろうから、
静岡はパス主体で来るのかな?と思うがどうか。

四月も下旬になったが、どことなく肌寒い日。
しかし空は雲ひとつない快晴でなんとも気持ちがよい。


試合に駆けつけてきたグランパス会の方々

グランパスのキックで試合開始。

青空の中、高くボールは飛んでいく。
静岡は自陣30ヤード付近からの攻撃開始。

しかし最初のシリーズを難なくグランパスは止め、
パントとさせ、中央付近からの攻撃となる。

RB#17溝口君のナイスランでフレッシュを取る。
彼は昨年ほぼ一年、負傷で出場できなかったので今年は大いに頑張ってほしいものだ。


RB#17溝口のラン

フレッシュを続け、エンドゾーンまで10ヤードとなってところで、
4thダウンギャンブルを試み成功。
最後は再び溝口君が走りTD!

ポイントアフタータッチダウン(PAT)となるが、
どうもグランパスはこのキックが苦手という伝統?があるような気がしてならない。
半分とは言わないが、かなりの確率で不成功だと思う。

キックを試みるが、ボールは静岡の選手のブロックにあい、
ころころとグランドにころがる。

これをグランパス選手が拾い、持って走ってゴールを走り抜ける!
結果的には2ポイントコンバージョン成功ような形になってしまったが、
あまり見かけないプレーだった。

とにかく、8-0となる。

キックオフの後、静岡は自陣40ヤードからの攻撃となる。
やはり静岡は、ランは通らないとみてパスを多投してくる。
しかしQBからあまりビシッとしたボールは多く投げられない(ごめんなさい!)。

グランパスのDL陣のプレッシャーからだろうか。
案の定、中央付近でグランパスのLBにパスをインターセプトされ、ターンオーバーとなる。


グランパスDL陣

グランパスはドロープレー(パスと見せかけてラン)を多用し、
これが良く決まりゴール近くまで進む。

最後は溝口君が11ヤード走りTD!
PATも決まり早くも15-0と差がつく。

第2Qに入る。

グランパス自陣15ヤードからの攻撃。
ここで溝口君が走って走ってエンドゾーン手前でタックルされる。

約80ヤードランだ!
「おお、すごーい!」観客席は騒いでいる。
しかし、グランドには黄色い布切れがある。
反則だ。

通常このような状況でのイエローは、
だいたい攻撃側のホールディングの反則と決まっている(場合が多い)。
やはりグランパスのホールディングで幻の80ヤードランとなってしまった。
溝口様お疲れ様でした…。

しかし、その後QB→WR#22安田君への50ヤード前後のロングパスが決まる。
そして、ゴール近くからまたしても安田君へのTDパスが成功する。

PATも決まり、22-0となる。

その後両チーム決め手がなく前半終了。
22-0。

グランパスは、OLもDLもそこそこ上手く機能していると思う。
まずは一安心だ。


グランパスを応援する新入生

勝敗は見えているので、後半はどんな戦法をグランパスは用いるのか興味深い。

後半開始。

グランパスは自陣40ヤード付近からの攻撃開始。
QBは#29二年生の梶原君に代わっている。
彼は前半、RBをやっていた。

QBは一人だけだと、怪我をした場合、
試合が成立しなくなる可能性があり、リザーブは必ずほしい。

過去数年、QB一人にもかかわらず怪我による欠場で、
グランパスはたいへん苦労してきた経験がある。

数プレー後、センターとQBとの連携が悪く、
QBはボールをファンブルしこれを静岡がリカバーしてターンオーバーとなってしまった。

しかし次の静岡のシリーズで、
静岡のパスをS#31若山君がインターセプトして攻守交替となる。

じりじりと静岡のゴールに近づき、またしても溝口君のランでTDを奪う。

PATも決まり、29-0となる。


グランパスのキックオフ

ふと見ればQBの他、二年生の出場が目に付く。
みな良い経験になることとでしょう。

第4Qに入り、QB梶原君のキープでTDを上げ、35-0となる。

試合終了近く、静岡はロングパスが決まり、
グランパスゴール近くまで進み、残り時間3秒のところで、TDパスを決め何とか得点を奪った。

35-6で試合終了。

完封はできなかったが、後半は下級生が多く出場したため、
それも致し方ないところだろう。


後半から大活躍の2回生#29梶原

第一戦はよい内容だったのではないかと思う。
とりわけ今年もDL陣の強さが目に付き、心強いばかりだ。

今後、春のシーズンは大阪大学、京都大学と強豪相手が続く。

とりわけあの京都大学との試合が決まったのは、嬉しい限りだ。

何とか強豪相手に善戦を期待しています!

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