観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載いたします。

観戦記  南山大学戦 平成25年9月1日 at四日市ドーム



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

さぁ、今日から秋のレギュラーシーズンが始まる。
選手・スタッフは酷暑だった夏を乗り切り、
どのくらい成長したのか楽しみだ。

今年の東海リーグは、やはり名城が強いと言われているが、
中京大学と我名大グランパスがどの程度優勝戦線に絡んでくるかが注目される、
といってよいだろう。
私は1999年からグランパスのほとんどの試合を見ているが、
今年のチームは正直いって、一番強いかもしれない。
今年こそ単独優勝を勝ち取り、全国大会へと進んでいってほしいものだ。

今日の相手は南山大学である。
最近の南山は年によって目まぐるしく力の差が上下しているような気がする。
今春、グランパスは南山と試合して、28-0とほぼ完勝している。
ただ、南山は毎年春の試合はいろいろ試しているのか、あまり強くはなく、
秋に力を発揮してくるように思う。
春には完勝しているとはいえ、決して油断は禁物だが、
普通に試合すれば負けることはないと思われるがどうであろうか。

9月に入っても酷暑の余韻が残り、今日も蒸し暑い日だ。
南山大学のキックで試合は始まった。
ドームの高い空間を、ボールが放物線を描く。
グランパスは自陣13ヤードと苦しい位置からの攻撃開始となる。
ランプレーを南山のディフェンスに完璧に押さえられパント。
今日の先発QBは#16杉本君である。
南山は自陣30ヤードからの攻撃開始となったが、
同じくグランパスのディフェンスに完全に押さえられパント。
その後も互いに攻撃が全く続かず、パントを繰り返す。
グランパスは、いつも試合の序盤はもたつくことが多い。

第2Qに入る。

グランパスは自陣20ヤード付近からの攻撃で、
ランが決まってやっと初めてのフレッシュを奪う。

ほっとしたのもつかの間、攻撃は続かずパントとなってしまう。
グランパスパンターがボールを蹴ろうとすると、
正面から南山選手がパンターに覆いかぶさるように突進してくる!
パンターが蹴ったボールは南山選手に当たって、
ボールはころがり、これを南山が押さえる。
な、なんとエンドゾーンまで12ヤードの位置から南山の攻撃となってしまった。
これは大ピンチだ。

しかし、強力グランパス守備陣は何とかフレッシュを取らせず、
4thダウンフィールドゴール(FG)とさせる。
35ヤード前後のFGなので、決まるのかな?と思ったが、
南山キッカーは見事にボールをポストの真ん中に決めてまずは南山が3点を先取。
0-3。
なんか、幸先が悪いので不安な気持ちになる。

南山キッカーはボールを蹴る。
高く舞い上がったボールをリターナー#6石川君が自陣10ヤード付近でキャッチ。
南山選手数人が石川君に襲いかかるが、石川君が上手いカットバックでこれをかわす。
20ヤードくらい走ったところで、タックルされそうになるが、これも上手く外す。
そうすると、前方横に南山選手が一人しかいない!
石川君との勝負になったが、彼はこれもかわして、独走となる!

「走れ、走れ!!」

石川君は足がとても速く、南山選手の追従を許さずエンドゾーンに駆け込みタッチダウン(TD)!

いやいや、石川君の能力の高さを示す良いランでした。


見事なリターンTDを決めたWR#6石川達也

トライフォーポイント(TFP)も決まって、7-3とする。
さあ、これから怒濤の攻撃を見せて欲しい。

グランパスのキックを南山リターナーは
これまたグランパスの選手をうまくかわして、ゴール直前まで走る。
なにか数分前と全く同じようなプレーを見せられてしまった。
しかし、ここは南山のホールディングの反則などがあり、
何とか得点を防ぐことができた。

その後互いにパントをし、南山は自陣10ヤード付近からの攻撃となる。
南山QBがパスを投げた直後、DL#60岸本君がボールをインターセプト!
あまりプレーが速すぎて何が何だかわからなかったが、
とにかくゴール直前の絶好の位置でのインターセプトとなった。


絶好の位置でインターセプトを決めたDL#60岸本勇介

QB#4安田君はドロップバックして、パスを投げる。
ゆらりと放射線を描き、ボールはエンドゾーン右端を走っているWR#1相武君の手にすぽっと入る!
見事なフェイドパスが成功し、TD!
TFPも成功し、14-3となる。

14-3で前半終了。
第1Qは全く攻撃を抑えられ、どうなることかと思ったが、
石川君の見事なキックオフTDで、流れが変わったようだ。
後半はTDを重ねてくれることと思う。

後半開始。

南山の攻撃を難なく抑え、グランパスは自陣30ヤード付近からの攻撃開始。
RB#22藤井君が30ヤードの長い距離を走った後、エースRB#24松谷君が7ヤード走る。
続いて、藤井君が10ヤード走って、ゴールまで2ヤードと迫る。
最後はまたしても藤井君がブラストを抜けてTD!
TFPも決まって21-3とする。
グランパスのDL、LB陣は安定しているので、
この差であればほぼ勝負は決まったといってよいかもしれない。

第4Q開始。

南山自陣18ヤードからの攻撃中、LB#32石丸君が南山のパスをインターセプトし攻守交替。
グランパスは4thダウンでFGを狙うも外してしまう。
残り時間が少なくなってきているので、南山は必然的にパスが多くなっている。
続いて、南山は自陣20ヤードからの攻撃で、
LB#55伊藤君がパスを横っ飛びにインターセプト!
ゴールまで19ヤードの位置からグランパスの1stダウンとなる。
やったぜ豊(伊藤)さん!


見事インターセプトを決めたLB#55伊藤豊大

松谷君が8ヤード走った後、相武君へ11ヤードのTDパス成功。
28-3となり完全に勝負は決まった。
その後南山に1本TDとられた後、
グランパス自陣40ヤード付近から、2年生QBの#12半田君から相武君へのパスが投げられる。
南山CBはぴったり相武君についており、苦しいパスとなったかに思われた。
しかし、相武君はぎりぎりのところで、CBをかわしつつ、疾走しながらもうまくパスをキャッチ!
前には誰もいない。
相武君は60ヤード前後走りに走ってTD!
これは相武君の見事な個人技だった。
素晴らしい。
こんな凄いプレーはめったに見られるものではないです。
35-9。


素晴らしいプレーを見せたWR#1相武将規

結局35-9でグランパスの勝利となった。

第1Qでは、一時はどうなることかとも思ったが、そこには実力に勝るグランパス。
その後はTDを重ねて南山を寄せ付けなかった。
シーズンの初戦は、えてして番狂わせがあるものだが、
まぁ、グランパスは無難に戦ったと思う。
次戦は三重大。その次の強敵中京大との試合がある。
いずれも勝利して10月12日の名城戦を迎えてほしい。

次戦は
9月15日(日)13:00Kick Off
三重大学戦 at名古屋大学グラウンドです!
応援よろしくお願いいたします!

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