観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載いたします。

観戦記 名古屋商科大学戦 平成25年10月27日 at名古屋市港サッカー場



GRAMPUS後援会会長 門池啓史さん

二週間前、優勝を賭けた名城大学との大一番に敗北してしまったグランパス。
本日は名古屋商科大学との最終戦が港サッカー場で行なわれる。

選手スタッフ諸君の気持ちはどうなのか心配だ。
というのは昨秋、名城との試合に負けてしまい、すっかりテンションが下がってしまったのか、
続く名商大との試合は勝つには勝ったが、誠に危ない内容だったことが記憶に新しいからだ。
名商大はグランパスとはかなり力の差があったはずなのに、大接戦だった。
今日も全く同じような流れなので、気を引き締めていかないと足元をすくわれることも考えられる。
まあしかし、今シーズンのグランパスの力から判断して負ける相手ではないと思う。
今日は早めにTDを重ねて、下級生たちの活躍を見たいものだ。

グランドには両チームの選手・スタッフがずらっと並んでいる。
我グランパスの選手は70人前後いて、スタッフも40人前後はいるだろうか。
何とも凄い数だ。中部地区ではダントツの人数である。

秋晴れの下整列するGRAMPUSの選手・スタッフ

秋の快晴の下、名商大のキックで試合は始まった。
グランパスは自陣18ヤードからの攻撃開始となる。
いきなりRB#24松谷君の12ヤードランでフレッシュ獲得。
引き続き松谷君は18ヤード走ってフレッシュ。
RB#44成瀬君が5ヤード走った後、再び松谷君が15ヤードゲイン。
最後は成瀬君が中央を走りぬけ、TD。TFPも決まり、まずは7-0とリードする。

試合開始から確実にゲインを重ねるRB#24松谷

「なんか気が抜けるよね…」と思う。
グランパスのRBは自由に走ってあっという間にTDを奪ってしまった。
名商大のラインはまったく押されていて、いいように走られてしまっている。
名商大は自陣35ヤードからの攻撃開始。まずはQBキープでフレッシュを得る。
続いてQBからRBへのピッチで一気に30ヤードゲイン。
ここで、一年生先発の、DL#99篠崎君が名商大RBをナイスタックルして、ロスさせる。
名商大は4thダウンFGの体制から、WRへTDパスを試みるも失敗。

ナイスタックルを決めた一年生のDL#99篠崎

グランパスは自陣26ヤードからの攻撃となる。
松谷君と成瀬君のロングゲインであっという間に、ゴール直前まできて、
最後は松谷君のショートランでTD。14-0。
私はますます気が抜けてきた…。
明らかにライン戦ではグランパスが上回り、ランプレーはどんどん進む。
もう少し名商大に頑張ってもらわないと、ゲームとして面白味に欠ける。
なんて、これは贅沢な悩みかもしれない。
しかし、後は下級生がどんどん出場するだろうし、彼らを見ることができるからまあいいかと思う。

4thダウンとなり名商大はFG体制をとる。
しかしゴールポストまでは46ヤード前後ある。
確かに強風の追い風にはなっているが、ちょっとこれは入らないよね、と思う。
またフェイクプレーでもするのかな、と思ううちに名商大キッカーはボールを蹴り、
ボールはライナーで両ポストの間を抜け、見事にFG成功となった。
いやいや、名商大のキッカーさんは凄いです。かなりのキック力があると思う。
14-3となる。

グランパスは自陣20ヤードからの攻撃だったが、続かずパント。
名商大も攻撃が続かず、グランパスは再び名商大陣40ヤードからの攻撃開始。
QBは二年生の#12半田君へ替わっている。
ここで半田君は、同じく二年生TE#25の小松君へロングパスを投げる。
小松君はエンドゾーンへ向かってひた走る!名商大SFもぴったりついているが、
ほぼゴールライン上で小松君はボールをキャッチ!TDだ。
二年生コンビのナイスプレーだった。21-3となって、ほぼ勝敗は決まったと思う。
これから下級生はどんどん出てくると思うので頑張って欲しい。
その後、両チーム決め手に欠けて、21-3で前半終了。

QB#12半田とTDを決めたTE#25小松の二年生コンビ

名城大学戦に比べると、本当に今日はリラックスして見ていられる。
万一負けても、来年は瑞穂競技場で最終戦を名城と戦えるのだ。

後半開始。
名商大は自陣25ヤードからの攻撃だったが、パントとなる。
グランパスQBは、引き続き二年生の半田君が出場する。
RB一年生の#26羽田君が12ヤード走る。
続いて、同じく一年生RB#20鎌田君が8ヤード走る。
鎌田君は神奈川県下の高校のフットボール経験者ということだ。
最近、グランパスには高校経験者もちらほら入部してきている。

一年生のRB#26羽田とRB#20鎌田

二年生のTE#25小松君が8ヤードパスキャッチ。
そして、四年生WR#27塚本君へ10ヤードパスが成功。
最後は二年生WR#13西井君へTDパスが成功して、27-3となる。下級生たちの活躍だ。
名商大は自陣25ヤードからの攻撃で、RBがグランパスのタックルを
次から次へとはねのけ、75ヤード走ってTDを挙げる。
なかなか素晴らしい走りでした。27-10。
第3Q終了間際、半田君から鎌田君へ5ヤードTDパスが決まって、34-10となる。
第4Qに入り、名商大に一本TDを奪われて、
34-17で試合終了。

第1Q開始早々のグランパス怒涛の攻撃をみたら、
これは50-0位の一方的な試合になるかもしれないと思っていたが、
グランパスは下級生が多く出場したことや、
名商大の頑張りで思ったような点差とはならなかった。
しかし下級生にはよい経験になったことと思う。

これで今年度の試合はすべて終了し、四年生には最後の試合となった。
私は全国大会の日程を自分のノートに書き込んだのが、今となっては空しいが、
名城大学は予想以上に強かったので、致し方のないことだと思う。
来年こそは単独優勝を勝ち取って欲しい。
幸い、部員はたくさんいるので来年も現状以上のチームになってくれることと期待しております。

四年生の選手・スタッフの皆さんは本当にお疲れ様でした。
フットボールに時間を取られて、いろいろ犠牲になったことも多かったと思いますが、
このグランパスでの経験は絶対皆さんの人生の宝になります。
グランパスでの思い出を胸に、今後の新しい人生を歩んでいってほしいと思います。

また、監督・コーチ陣・トレーナー他ご関係者の皆様にも感謝申し上げます。
ありがとうございました。

本試合で秋シーズンの試合は全て終了しました!応援ありがとうございました。

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