観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 岐阜大学戦 平成17年10月23日 at鶴舞公園陸上競技場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん


先々週、優勝のかかった南山大学戦に完敗してしまったグランパス。

もう優勝の可能性はほとんどない。

心配なのは優勝を目指して頑張ってきた選手諸君、とりわけ四年生たちが
気を落としてはいないか、ということである。

今日は鶴舞競技場で岐阜大学との試合が行われる。
現在のグランパスの実力からすれば負ける相手ではないと思うが、心配なのは上級生たちのやる気がどこまであるかである。

足元をすくわれなければよいと思う。

しかしマネージャーさんからの情報によると、今日の試合は11TD取って勝つ予定とのこと。

名城、中京、南山と強豪相手の試合が3試合連続したので、
今日は大差の試合で楽な観戦をしたいものだと思う。



岐阜大学のキックオフで試合開始。
#45一年生の野田君が中央付近までリターンする。
彼は一年生だが、もう、グランパスの立派な主力選手として大活躍している。

#17エースRB兒島君のランで1stダウン、
続いてまたもや兒島君のランが決まり1stダウン。

次のプレーで27ヤードのパスが野田君に決まりいきなりTD!
PATも決まり7-0となる。



キックオフ後の岐阜大学の攻撃を簡単に抑え、パントとさせ、岐阜陣40ヤードからグランパスの攻撃だ。
と思う間もなく、次のプレーで40ヤードのTDパスがまたもや野田君に決まる。
PATも決め早くも14-0とリード。


第2Qに入ってもグランパスの怒涛の攻撃は続く。
1分過ぎ、岐阜大学の攻撃をいとも簡単に抑えグランパスの攻撃開始。

直後、#23中村君のランでTD。
気がついたらもう21-0となっている。

どうやら南山大学戦の敗戦のショックはないようである。
ほっと私は一安心する。
もう3本差なので勝負ありか、などと早くも私は思い込んでしまう。


数分後、#28一年生DE滝下君が岐阜大学のパスをインターセプトした。
聞くところによると、彼は今日の試合が初出場だそうだ。
さぞや嬉しいことだろう。よくやりました、滝下君!



この第2Qは、児島君のランで2本連続TDを取ったかと思うと、中村君への30ヤードと75ヤード!
のパスやランで3本TDを取り、一年生WR佐藤君へのTDパスも決まり、

57-0となってしまった。

結局、このクォーターだけでな、なんと6本ものTDを奪ってしまったのだ。
私もいろいろなFBの試合を見ているが、1Qで6本もTDを取ったチームは記憶にない。

ランもパスも次々に決まり、とにかくグランパスの攻撃は凄かったとしか言いようがない。



それにしても、QB本間君は肩が強いし、パスコントロールは正確だ。
パス能力なら文句なしに東海地区でNo.1だろう。
いや総合力でもQBで一番かもしれない。

もちろん、彼のパスを守るラインの選手諸君たちの力量もすばらしいことも付け加えなければならない。
一年生WRたちが大活躍している訳はそんな素晴らしいQB、ライン諸君がいるからだと思う。

前半は57-0で終わる。



この大差を見るに及んで、失礼かもしれないが、岐阜大学を応援に来ている方々に同情してしまった。
とりわけ、ずーっと笑顔で「ファイト!」と叫んでいる、
岐阜大学の たくさんのチアーリーダーさんたちはどんな気持ちなんだろう、などと思う。

強豪3チームとの連戦が続いただけに、
今日のこの大差がついた試合は、私も余裕の観戦である。



後半に入ると、4年生はほとんど登場して来なくなった。
勝負はもうあったので、来年以降を見越して下級生に経験を積ませているのだろう。
QBは二年生吉田君に代わった。

さすがに、前半のような怒涛の攻撃はなくなったが、
それでも第3Qと第4Qに1本づつTDをあげ、岐阜大学の攻撃も1TDに抑えることができた。



終わってみれば72-7の大差がついた。
グランパスがこんなに多くの得点をあげた試合は私の記憶にない。
前半のメンバーで後半も試合に出たとしたら、100点以上入っていたかもしれない。


春のプレシーズン試合では同じく岐阜大学と対戦したが、33-10とこれほどの大差はつかなかった。
私は選手諸君が優勝を逃して虚無感をもってはいないかと、
かってに心配してしまったが、それは取り越し苦労だった。

さあ、今シーズンも後一試合だけになってしまった。
四年生にとっては最後の試合である。
今日の試合のように大差の勝利で、優秀の美を飾って欲しいものである。

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