観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 日本福祉大学戦 at小牧運動場
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
今日は日本福祉大学との試合が小牧運動場で開かれる。
車の温度計を見ると30度である。選手諸君は暑くてたいへんだと思う。
グランパスはこの春、四日市大、岐阜大、大阪大と3連勝している。
初戦の四日市大戦以外、内容はともかく、結果を見れば楽勝が続いている。
日福大は現在二部に所属しているチームであり、昨秋はBブロックで二位だった。
日福大のご関係者には失礼だが、今日も楽勝だと思う。
グランパスのキックオフで試合開始。
日福大攻撃、最初のプレーでタイトエンドへの9ヤードパスが決まるが、あとのプレーをきちっと押さえパントとさせ、攻守交替。
グランパスの攻撃はランが続き、簡単にファーストダウンを取る。
やはりライン戦では完全に勝っているようだ。
次のプレーでWR#8中村君は相手CBを振り切り、
QB#16本間君からのロングパスをキャッチ!と思ったら手からボールがこぼれ落ちてしまった。
数プレー後、再び本間君から中村君への40ヤード近いロングパスだ!
CBはまたしても振り切られている。
「今度は取ってよ中村君!」と願いが通じたのか、パスコンプリート。
ゴールまであと1ヤードだ。
しかし、相手CBはどうしたんでしょう、簡単に振り切られている。
これが一部上位のチームであれば、あんな簡単にはフリーにさせてくれません。
そしてエースランニングバックの児島君が簡単に1ヤード走ってタッチダウン。
PATも決まって7-0とリード。
「これは今日も楽勝だよね、なんかつまんないなあ・・・。」
と私はかってなことを考える。
第1Q後半に入ってもグランパスは優勢に試合を運び、相変わらずロングパスが良く決まる。
そしてタッチダウンパスを決め、14-0となる。
それにしても、QB本間君は今年に入ってますますパスの能力は上がっている気がする。
パスは低く速く、かつコントロールは正確さを増しているようだ。
彼が入部した一年生の春、私はグラウンドで彼がパスを投げているのを見て、
その肩の強さに驚かされたが本当に運動能力は高いと思う。
彼は4年生だが卒業してもぜひFBは続けて欲しいものだ、と余計なことを考えてしまった。
第2Qに入ってもグランパスディフェンスは日福大のプレーを止めるが、
グランパスも反則を連発し、一進一退が続く。
一年生が入っているためなのかホールディングの反則がひじょうに多い。
前半終了近く、何とかグランパスはゴールライン付近まで攻める。
次のプレー、タッチダウンか!というランでRBが大きくボールをファンブルしてしまい、ターンオーバー。
暫くして前半終了。14-0でもちろんグランパス優勢である。
しかし、もう2本くらいのタッチダウンは取れていてもおかしくないな、と私は思った。
ハーフタイムで恒例の?(すみません)ヘッドコーチからの厳しい檄が飛び、選手の表情は厳しい。
そのためか、後半に入り選手の動きがよくなってきたような気がした。
そして、一年生が多く投入され始めグラウドに真っ白なユニフォームが目立つようになる。
しかし、新入生ってルールを知っているのかな?
と若干心配するが、まあこれもよい経験でしょうと思う。
ランプレーが次々に決まり、最後はお決まりの兒島君のランでタッチダウン。
PATも決まり21-0となる。
ますます一年生の出番が増えてきた。
QBも本間君に代わって、一、二年生がプレーすることが多くなってきた。
そのためか、オフェンスはフレッシュが続かない。
第4Qに入り日福大はランプレーでタッチダウンを決め21-7となる。
まあ、新入生が多く入っているので、1タッチダウンくらい差しあげても仕方ないでしょう。
その後のプレーで珍しいシーンがあった。
日福大のパスプレーでWRが広いグラウンドでぽつんと一人になって、簡単にパスが通ってしまったのだ。
そこにはグランパスのCBとSの姿がまったく見えない。
なかなかこういうプレーも見る機会はない。
私は瞬間、「あれっ、CBとSのダブルブリッツ??」と思ってしまった。
でもまさかそんなプレーなんかある訳ないと思うがどうしたのでしょう?
ロングゲインはされたにもかかわらず何とかタックルしたので大事に至らなかったが、まあ不思議なプレーでした。
日福大のWRもさぞやびっくりしたことだろうと推測します。
試合終了前、1タッチダウンを取り(PAT失敗)結局27-7で試合終了となる。
本来なら、50-0くらいでグランパスが勝てるとは思ったが、
後半一年生が多数入ったので、まあこんなもんでしょうというのが本音である。
次の試合は福井大戦。
強豪チームとも聞いているし、昨春、福井県立大学に完敗しているので、けっこう白熱した試合になるかもしれない。期待しよう。