観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 大阪大学戦 at大阪大学豊中グラウンド
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
今日は伝統の名阪戦が大阪大学のグラウンドで行われる。
グランパスは阪大にはここ数年連勝している。
阪大は昨年から関西リーグ三部に降格してしまい、チーム力は低下しているようだ。
多 分、今日の試合はグランパスがある程度の点差で勝利するだろう、と思う。
試合直前、大勢の阪大の応援団員が元気よく校歌を歌っている。
チアリーダーも多く、最近の名大の応援団と比べるとずいぶん威勢がよいものだと思う。
ちなみに、現在名大応援団員は一年生を除くとたったの2人しかいないそうだ。
快晴だが気温は30度近くあり蒸し暑く、選手にとっては厳しい条件だ。
14時にキックオフ。
阪大の最初の攻撃を難なく抑え、パントとなる。蹴られたボールが初夏の青空に高く飛ぶ。
これを#17番児島君がキャッチ。
右へ左へとカットバックし阪大ディフェンス陣を振り回す。
走って走って70ヤードのタッチダウンとなった!
さすが、エースランニングバック!
選手たちはいきなりのビッグプレーに大騒ぎだ。
マネージャーさんたちは手と手を取り合って小躍りしている。
やった! ・・・んっ???
グラウンド上に黄色い布がぽつんと見える。
嫌な感じである。イエローフラッグだ。
なんと、名大側のホールディングによる反則でタッチダウンは取り消しである。
「あーあ、いいプレーだったのに・・・・。」
残念、気が抜ける。
その後両チーム共ファーストダウンが取れずに、グラウンド中央付近での一進一退が続く。
しばらくして、#8中村君が20ヤードのパスをキャッチし、
続けて#4広田君が10ヤードのパスを取り敵陣ゴールラインに迫る。
最後は中村君への10ヤードパスが決まりタッチダウン!
PATは失敗し、6-0となる。
両チームとも目立ったプレーはなく前半終了。
第3Qに入っても、一進一退が続くが残り4分頃、名大自陣40ヤード地点で阪大は4thダウンギャンブルを試みるも、
グランパス強力ディフェンス陣に抑えられ攻守交替となる。
相変わらずディフェンスは強い。
見ていても安心感がある。
次のプレーでQB本間君から#8にロングパスが投げられた。
ピタッと決まった、前には誰もいない。
タッチダウンか!
と思った瞬間、手からボールがこぼれ落ちパス・インコンプリート。
「あーあ」とため息が聞こえる。
通ればタッチダウンだったのに・・・。まあ仕方ないか。
後半に入れば地力に勝るグランパスの優位な展開となると予想されたが、そうでもない。
何かおかしい。
第4Qも後半になって、名大自陣深く、
QB本間君よりRBにピッチした(つもりの)ボールを阪大LBがインターセプト。
そのままゴールに走りタッチダウン。
ええっ??どうなってんの、今日は負けちゃうのかな?
と不安がよぎる。
しかし阪大はPATを外し6-6の同点で試合終盤へと向かう。
試合終了数分前、#17番児島君のランにより何とかタッチダウンを奪い、12-6となる。
PATは2ポイントを狙うも失敗。
そして試合終了直前、#10成田君へのタッチダウンパスが決まり、
18-6でなんとかグランパスの勝利で試合終了となった。
グランパスの終盤の攻撃は、さすが実力発揮といったところか。
しかし正確なことはよく分からないが、オフェンスのセンターが試合早々負傷し、
変わりに入った選手も負傷退場し、センター付近のランプレーが思うようにならなかったのが苦戦した大きな原因なのかもしれない。
正直言って、一観客としてはあまりエキサイトできる試合ではなかったように思う。
もちろん選手諸君は、観客受けを狙ったプレーなどするわけもないのだが。
次回の日本福祉大学戦は大量得点を期待しよう。