観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 三重大学戦 平成18年5月7日 at鶴舞グラウンド
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
今日は三重大学戦が鶴舞競技場で行われる。
朝から大雨、強風、と最悪のコンディションだ。
グラウンドに到着すると、いたる所がぬかるんでいて、選手諸君もシャワーを浴びたような状態である。
マネージャーさんたちの足元は泥でかなり汚れており、これは大変だなと思う。
こういう悪天候の時は、試合はロースコアになる場合が多い。
三重大学は二部に所属しているが、毎年のように一部との入れ替え戦に出場している。
二部相手とはいえ決して油断はならない。
順当に行けばグランパスの勝利が予想されるが、この悪天候が気掛かりではある。
私は大雨のため、雨が入り込みにくいメインスタンド下の通路から試合観戦した。
しかし、水平の位置からしか試合を見られないため、細かいプレーが見にくい。
グランパスのキックで試合開始。
雨の影響のためか、ボールはあまり飛ばない。
三重大は自陣40ヤード付近から攻撃開始となった。
しかしグランパスは難なくパントに追い込み、攻守交替となる。
グランパスの攻撃は始まり、じりじりと三重大陣深く進み、
気付けばゴールライン前5ヤードから1stダウンとなっている。
#33RB稲垣君が走りこみタッチダウン(TD)!
ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)はスナップが悪く外れて、6-0となる。
第2Qに入りグランパスの攻撃は大雨、強風のためか
主にランプレーを中心にして進んでいる。
9分過ぎ、ゴールライン、インチから再びRB稲垣君がダイブしてTDを取る。
PATは成功して13-0。
三重大学のオフェンスは完全にグランパスのライン陣とLB陣に押さえ込まれて、
ほとんどゲインできない状態だ。
両チームの力の差は歴然としているが、
この大雨のせいか、それほど点差は広がらない。
先回の四日市大学戦でよく決まったロングパスも、
この条件ではなかなか厳しいだろう。
激しい雨と強風の治まらない天候で前半は終了した。
私は三年半前、グランパスがまだ二部に所属していた頃の、
三重大戦を思い出していた。一部入れ替えを目指し頑張ってきたが、
最後に三重大学に破れ、グランパスは涙した。
あの頃に比べると本当に強くなったものだと思う・・・。
ふと気付けば、昨年までマネージャーを一生懸命務めた二人の卒業生が来たので、私は彼女たちと雑談を交わした。
この悪天候の中、応援に来てくれるとは嬉しい。
また、スタンドでは毎回関東から、応援とコーチングのためお越しになっている
OBも盛んに声援を飛ばしていらっしゃる。
遠路はるばる、本当にご足労なことと思う。
彼の言葉のはしはしから、グランパスへの愛情と情熱が感じられる。
やはり、現役選手諸君の活躍には、影から支える
このような素晴らしい方々のサポートがあるのだなと今更ながら頭が下がる。
悪天候の中、後半開始となる。
2分過ぎ、#21RB高木君のカウンタープレーによりTD。
PATは外して19-0。大雨と強風のためかキックもなかなか難しいようだ。
10分過ぎ#9QB吉田君のキープによりTDを取り、
26-0となり完全に勝負あったと思う。
第4Qに入っても、グランパスの攻撃は緩むことなく、ランプレーで二つTDをあげて、39-0となる。
三重大はオフェンスでほとんどゲインできていないので、おそらく点は取れないだろう・・・。
と思っていたら、グランパスのオフェンスで、
自陣10ヤード付近からQBからRBへのピッチが悪く、RBはファンブルした。これを三重大LBが押さえピンチとなる。
点は絶対取られないと思ったが、
数プレー後、三重大はランプレーであっさりTDをあげてしまった。
「あーあ、点取られるのかあ・・・。」と私はやや落胆する。
39-7。
この大雨でボールコントロールは難しいのでしょう。
まあ、仕方ないかと思う。
しかし、グランパスは試合終了近く#45WR野田君への30ヤードのパスで
TDを取り、46-7で試合終了となった。
この悪天候の中、TDを7本も取ったのだから、よくやったのではないかと思う。
総獲得距離数は、396ヤード対4ヤードとグランパスが圧倒した。
けが人もでなかったのも幸いだった。
しかしこんな悪天候の中、見る方としても辛かったです。
私は横殴りの雨の中、競技場を後にした。