観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 四日市大学戦 平成18年9月2日 at四日市中央緑地



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

9月に入るとさすがにどことなく秋めいてきた。
気温は30度位あるが、からっとしていて、気持ちが良い。
青空高く雲が流れていくのを見ると、今年の夏も過ぎていったのだと思う。



さあ、今日は待ちに待ったグランパス、秋のレギュラーシーズンの開幕戦が四日市緑地公園競技場で行なわれる。

グランパスにとっては一部復帰後三年目であるし、そろそろ優勝を実現してほしいものだと思う。
一昨年は3勝3敗、昨年は4勝2敗と一部でも善戦している。

それまで一部では南山大、名城大、中京大のいわゆる三強時代が長く続いたが、
我がグランパスもこれに加わり、4強とも呼ばれるようになった。

今秋はいよいよグランパスの真価が問われると思う。
夏の厳しい練習を経て、選手諸君はどのくらい成長したのか、大変興味深いところである。

↑合宿中のメージ              ↑2006年春の四日市戦

今日は、グランパスがここ数年接戦を演じながらも全て勝利している四日市大学との一戦が行なわれる。
実力は拮抗しているようには思えるが、四日市大学には目下6連勝中である。
春のプレシーズンゲームでは四日市大学に34-5と圧勝している。
今日も完勝と行きたいところである。


グランパスのキックオフで試合開始。
青空高く舞い上がったボールを四日市大リターナーは大きく返し、名大陣40ヤードより攻撃開始となる。

最初の攻撃をグランパス・ディフェンスは難なく押さえパントに追い込む。
しかし、グランパスの攻撃も進まず、パントとなる。
その後互いに1stダウンが取れず一振一退が続く。

互角の戦いだ。

その後、#11S、成田君が四日市大のパスをインターセプトしたり、
グランパスRBがボールをファンブルしてターンオーバー許すなどしたりしたが、
互いに得点まで至らず、第1Qは終了。0-0だ。

四日市大は春よりもかなりチーム力を上げてきているように思われる。
特に、攻守ともラインはかなり強力になっているような気がする。

第2Qに入っても両チーム決め手がなく、一新一退が続く。

前半残り4分というところで、四日市大は自陣15ヤードからのパントをこころみる。
しかしスナップが悪く、パンターがゴール内でファンブル、これを#56DL加藤君が抑えてタッチダウン(TD)!
「やったあ!ラッキー!」やっとTDが取れた。

ここでふーっと一息をつく。
PATも決まり、7-0。
まあ、これで、どんどんTDを重ねてくれることでしょう。

グランパスのキックオフで試合再開。
四日市大リターナーが15ヤード付近でキャッチ。
グランパス選手のタックルを外し、カットバックを繰り返し、中央付近まで来た。

「あれあれ・・・?」と思ったら、
リターナーの前にはグランパス選手はいなくなってしまった!
独走。

キックオフ・リターンTDだ。
「え、ええっ?」私は目の前の事実をなかなか飲み込めない。
「あーあ、せっかくTD取ったのに、すぐ同点かよ・・・。」
PATも決まり7-7。

「まあ、いいか、すぐ取り返すに決まってる」と自分を慰めながら、ドリンクを飲む。
このまま前半は7-7で終了。
予想外の同点だ。

昨秋の試合も接戦だったが後半グランパスが地力を発揮し勝利したので、
今日も後半はやってくれるだろうと期待する。

ハーフタイム。
なんか今日は静かだなと思ったら、両チームとも、応援団の皆さんが来ていない。
ちと、寂しいです。

四日市大のキックオフで後半開始。
しかし、四日市大のディフェンスの前になかなかゲインが取れず、パントが続く。
四日市大はトリプルオプションを主に攻めるが、グランパス強力ディフェンスに押され、これまたなかなか進まない。

「これは、接戦で勝敗はどうなるか、わからないかも・・・。」
と次第に私は思うようになる。
やはり春とは違い、四日市大はかなり戦力アップしてきたようだ。

第3Q8分過ぎ、#21RB高木君のオフタックル・ランによりやっとTDを取る。
PATの時、「接戦だから、絶対外すな!」と願った。
しかし難なく成功し14-7となる。

第4Qに入っても両チームともなかなかロングゲインがでないし、決め手がない。
6分過ぎ頃、四日市大のパスを#11S、成田君がインターセプト!

いいぞ!と思ったら、次のプレーでグランパスRBがボールをファンブルし、
またもやターンオーバー。まさに、一喜一憂である。

次のシリーズで四日市大はじりじりとゲインを重ね、最後はQBがキープで20ヤード走りTDを奪われる。
「やばい、同点かよー」
しかし、しかし、PATを四日市大は外し、14-13となった。

このまま終われば勝利する。ラッキーだ。
終盤はまさに、緊張の連続だったが、グランパス・ディフェンスは何とか踏ん張り、ゲームオーバー。
14-13でグランパスの勝利だ。

しかし、まさに薄氷の勝利といってもよいであろう。
何とか勝たせてもらったという印象が強い。
まあ、これは開幕戦だから、今後は良い試合をしてくれるとだろうと期待する。

さあ次は、名城大戦だ。
今日のような内容では大苦戦は必至である。
グランパスの奮起を祈ります。


↑昨年の名城大学戦

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