観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 四日市大学戦 平成19年5月4日 at名大グラウンド
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
今日はグランパスのシーズン開幕戦、四日市大学との試合が名大グラウンドで行なわれる。
新チームとなって初めての公式戦だ。
昨年と比べるとライン陣がやや入れ替わったが、
QB他主力選手は残っているので、大いに期待できると思う。
グランパスは四日市大学とはとにかく相性がよく、
ここ数年、毎年対戦して接戦を強いられてはいるが7、8連勝中ではないかと思う。
昨秋は14-13と勝利しているが、内容は互角であった。
四日市大学はここ数年安定して一部で活躍していたが、
昨秋の入れ替え戦で負けてしまい、二部に所属することになってしまった。
今日はゴールデンウィーク真っ最中、晴れの気温26度、快適な気候である。
四日市大学のキックオフで試合開始。
グランパス自陣35ヤードからのオフェンスとなる。
RB#21高木君のランで簡単にファーストダウン(1stダウン)を取った後のプレー。
#21高木のラン
QB#9吉田君がドロップバックすると、ロングパスを投げる。
ダウンフィールドを見れば、#6エースWR野田君と四日市大のDB二人が走っているのが見える。
青空をボールが飛んでいく。
野田君は二人を振り抜いたかたと思うと、両手にすぽっとボールが納まった。
走る、走る!
走ってゴールラインを抜けた!早くもタッチダウン(TD)だ!
絵に描いたような50ヤードのパスプレーが決まった。
「ウン、今年もこのコンビでTDをたくさん取れそうだ・・・」と私は思った。
ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)は外して6-0となる。
グランパスのキックオフで四日市大は自陣40ヤードからのオフェンス開始だ。
3rdダウンロングで、四日市大QBはロングパスを投げる。
「あっ、これは決まっちゃう!」と私が思った瞬間、
#5DB大嶋君が横からカット!
四日市大WRがボールをキャッチする寸前でカットした。
#5大嶋のディフェンス
このプレーで私は思わず昨秋の南山大学戦を思い出した。
第4Q試合終了間際、逆転TDを取られたか!
と思われた南山大のパスを、大嶋君が捨て身のカットをして、グランパスに勝利をもたらせたあのプレーだ。
まさにDBの最高の見せ場である。よくやりました大嶋君。
敵に向かい走るLB #27小林・#28滝下
その後両チームの一進一退が続き、第2Qに突入する。
第2Qに入っても互いに決め手がなく、攻守交替が続く。
しかしグランパスは11分過ぎ、地道にゲインを重ねて
最後は#35RB奥村君が3ヤードを走りぬけTDをあげる。
激しい攻防の中走る#35奥村
PATも決まり、13-0となった。
前半を見る限りグランパスの優位は動かないが、
四日市大も時々ナイスプレーがあり、後半が注目されるところだ。
後半開始。
四日市大学は最初のシリーズで、いきなり65ヤードのパスを成功させる。
四日市大のWRは、完全にグランパスのDB陣を振りきったプレーだった。
攻撃を抑えるディフェンス陣
しかしその後グランパスディフェンスは、四日市大の攻撃を良く抑え得点を与えない。
次のグランパスのオフェンスシリーズで、
自陣30ヤード付近から#29TE石原君へのミドルパスが決まった。
#29石原のパスキャッチ直前
その次のプレー。
中央付近よりRB高木君がダイブプレーから、するするっと走りぬけ、
カットバックでLBのタックルを外したかと思うと、独走となる!
55ヤード走ってTDとなった。
PATは外し、19-0となる。
「まあ、これで勝負ありだな」と私は思う。
後半に入り疲れからか、四日市大のディフェンスは序々にグランパスの攻撃を止められなくなっている。
コールとともに飛び出す#71安達
9分過ぎ、四日市大は自陣15ヤード付近からの4thダウンパント時のスナップが悪く、
セイフティ2点を追加する。
21-0。
第4Qに入ると、ますますグランパスの攻勢は強まり、
TE石原君へのTDパスが決まり28-0となった。
試合終了間際も四日市大ゴール近くまで攻めたが、試合終了となる。
結果を見ても内容を見ても、四日市大学相手にここ数年では最も楽な試合だったと思う。
四日市大学は元々地力のあるチームなので、
秋にはもっと強いチームとなるような気がする。
グランパス、新チームとなっての初試合としては、悪くない内容だったと私は思った。
ついこの間は桜が満開だった名大キャンパスを、私は足早に歩き帰路に着いた。