観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 大阪大学戦 平成19年6月17日 at名大グラウンド



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

新チームとなって、四日市大学、三重大学と圧勝したグランパス。
今日は大阪大学との定期戦が名大グランドで開催される。
阪大にはここ数年連勝中で、5、6連勝中ではないかと思われる。

しかし、阪大のここ最近の試合結果を見ると、なかなか手ごわいと思うがどうであろうか。
気温は30度近いが、木陰にいると木漏れ日の中、爽やかな風が吹いてくる。
梅雨に入ったとは思えない快適な天候だ。


アップ中の選手たち

グランパスのキックオフで試合開始。

最初の阪大の攻撃を難なく抑え、パントとさせ、グランパス中央付近からの攻撃開始だ。
しかし、4thダウン、インチとなってしまった。ここはギャンブルの体制をとる。
ランプレーでファーストダウン(1stダウン)を取れるよね」と思う。

と思ったら、QB#9吉田君はドロップバックした。
オープンフィールドを見ると、WR#6野田君が相手CBと競って走っているのが見える。
吉田君からのパスを野田君はぎりぎりのところでキャッチ!
30ヤードのパスが通った。


#9吉田と#6野田のゴールデンコンビ

観客からは驚きの声が聞こえる。
そう、4thダウンインチであれば、間違いなく、ランプレーなどを選択するのがセオリーだろう。
しかし、敢えてここはロングパスを選んだところに、グランパスの志の高さを見たような気がした。

「はじめっから、やりますねえ・・・」と私は隣にいらしたOBに叫ぶ。
しかし、次のシリーズは阪大ディフェンスに抑えられ、
タッチダウン(TD)を取ることはできなかった。

10分過ぎ、阪大のパントを名大陣40ヤード付近で、RB#21高木君がキャッチ。
一直線で走る。ずいぶん早い走りだ。
阪大のディフェンスを全てかわし、あとは独走となってTDを奪った


#21高木のラン

電光石火とはこの走りのためにある言葉のようだ。びっくりしました。
ポイント・アフター・タッチダイン(PAT)は外して、6-0とリード。

第2Qに入ると、しばらく一進一退が続く。

10分過ぎ、阪大の攻撃自陣40ヤード付近。
4thダウン4ヤードから、阪大パンターがボールを持って走ってギャンブルを成功させ、
4thダウン2ヤードからまたもやパンターが蹴ると見せかけ、
ボールを持って40ヤード走ってグランパスゴール付近までくる。

二度も同じようなギャンブルを成功させてしまった。
そして、最後は11ヤードのTDパスを決められ、6-7とリードを奪われる。
前半終了。


サイドラインに並ぶフレッシュマン コーチと話すAS永田

阪大はオプションプレーを多用しているが、ライン戦ではグランパスが勝っているので、

印象としてはグランパスが優位ではないかと思う。
前半はリードを許してしまったが、後半はやってくれるでしょう、と思う。

後半開始。


セットをするディフェンス陣

センター付近で、両チーム共ボールファンブルが続き、
ターンオーバーが繰り返され、一喜一憂させられる。

2分が過ぎたところで、阪大のドロープレーにグランパスディフェンスは完全にひっかかり、
50ヤード走られTDを奪われる。
阪大、2ポイントコンバージョンは外すも6-13と
「なんか、展開が悪いよねー」と私は心配。

なんとなく不安になっているところで、阪大のキックオフ。
高木君が自陣10ヤード付近でボールをキャッチ。
するするっと阪大ディフェンスを外す。
あれよあれよという間に、一気に90ヤード近く走ってTD!
すぐ取り返した。


#21高木と#74竹腰によるハイタッチ

PATは2ポイントを狙いに行き、QB吉田君からWR野田君へのパスがぴたっ、と決まって2点をゲットする。
この二人のゴールデンコンビは強力だ。

他チームにとっては脅威ではないか。
14-13と、ここでリードを奪う。

しかし、後半に入ると阪大オフェンスも実力を出してきて、ランもそこそ出るようになっている。
緊迫としたゲーム展開となってきた。

そんな、緊張ムードで第3Q終了。

第4Qに入っても、一進一退が続いたが、グランパスはじりじりと攻め、
またもや高木君のランでTDを奪い、20-13となる。

7分過ぎには、野田君へのリバースプレーがまんまと成功し、
55ヤード走ってTDを取る。

しかし、毎度の事ながら野田君の走りは本当に素晴らしいというか、
運動センスが抜群ではないかと思う。
WRでは東海リーグ内で間違いなく一番でしょう。

27-13となって、ほぼグランパスの勝利が確定する。

試合終了直前にも野田君への20ヤードパスが決まり、34-13となってゲームセットとなった。
得点だけ見れば、グランパスの楽勝のようにも見えるが、
第3Qまではどうなるか予想がつかない展開だった。

予想通り阪大は強かったが、最後に突き放したのはグランパスの実力といったところかもしれない。

インターセプトを決めた、#5大嶋・#13奥村

さあ次週、春の最終戦は強敵、甲南大学が相手となる。
グランパスの実力を試すには絶好の機会である。
難敵ではあるが、現在のグランパスの力からすれば、絶対勝てない相手ではないと私は判断するが、どうであろうか・・・。

頑張れグランパス!!

32代が作成したペナント

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