観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  愛知学院大学戦 平成20年9月21日 at名大グラウンド




GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

開幕戦の中京大学との試合に惜敗してしまったグランパス。
優勝を目指すチームにとっては、もう絶対に一敗もできない。

今日は名大グラウンドにて、愛知学院大学との一戦が行なわれる。
グランパスはここ数年愛学には難なく勝利しているが、
愛学は昨年からチーム力を上げていて、大変不気味な存在である。
事実、先週の南山との試合にも勝利している。

本日は朝から降雨が激しく、空は大変暗く、観戦しづらい日である。
しかし試合開始直前、幸運にも何とか雨はあがり、
その中を名古屋大学のキックオフで試合開始となった。


名大のKick Offにより試合開始です!!

愛学26ヤードからの攻撃開始。
最初の攻撃をグランパスディフェンスは難なく押さえ、パントとさせる。
グランパスは自陣30ヤード付近からの攻撃だ。

2ndダウンで、QB#2伊藤君の投げたパスが、いきなり愛学LBにインターセプトされる。
「うん…??」
試合開始早々のターンオーバーに私は状況を即座に飲み込めない。

ぼやっとしている間に、愛学は中央付近からRBが独走TDをあげてしまった。
「えっ…??」
またしても、私は状況にはいっていけない。

ぼけっとしている間に、キックオフ後のグランパスの攻撃はあっという間に終了し、
愛学の攻撃に変わっている。
愛学は1stダウンを二つ重ねたところで、40ヤード近いパスを通し、またしてもTDを奪う。

「……?」
余りにも簡単に二つのTDを奪われてしまったため、
私は驚きや疑問の前に事実を飲み込めない。

グランパスがこんな簡単にTDを連続して奪われたのは何年ぶりだろうか…。
開幕戦を見る限り、グランパスのオフェンスに一抹の不安があるだけに、
勢いのあるチームに先制の二つのTDはかなり痛い。
しかしまだ試合は始まったばかりだから何とかしてくれるでしょう、と思う。

第1Q終了近く、グランパスはゴールまであとわずかながら、
4thダウンとなってしまいここでフィールドゴールを狙いに行く。
短い距離なので、これは大丈夫と思ったが、外してしまった。

0-14で第1Q終了。
なにか嫌な流れになってきている。

第2Qに入り、互いにパントをした後、グランパスは地道なランプレーを重ね、
最後はRB#24西垣君がTDを上げる。


↑#24の力強いラン★      TD獲得!!↑

ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)も決めて7-14。
これでいってくれるでしょう、と私は少し安心した。
その後両チーム共決め手に欠け、前半終了。

グランパスはやはりオフェンスに爆発力がないのが気になるし、
愛学はかなりスカウティングをしてきており、
グランパスの攻守に上手く対応しているのが分かる。
これは後半もかなり厳しい戦いとなることが予想される。

暗い空の下、後半開始。

愛学のキックをリターナー#12佐藤君は巧妙なカットバックで右に左にと走り、
中央付近からの攻撃となる。
鋭い佐藤君の走りに見惚れてしまった。


#12のリターン★

1stダウンを重ね、最後はRB#17溝口君のカウンタプレーでTDを上げる。
PATも決まり14-14の同点となった。


7点獲得★追い上げます!!

「よし、これでいけるでしょう!」
喜んだのもつかの間、愛学はロールアウトからのロングパスを決め、
最後はRBの短いランでまたしてもTDをあげる。
PATは外し、14-20となる。

10分過ぎ、グランパスは愛学陣35ヤード付近まで進んだ。
空はかなり暗いが、ここで雷の音が聞こえた。

ルールによると、雷が鳴ったら30分は強制的に試合を中断しなければならないそうだ。
水を差されてしまったが、自然相手にはなすすべもない。
グラウンドではグランパスの選手たちが座って休んでいるが、
元気がないように見える。皆、下を向いている。

ある程度の苦戦は覚悟していたが、ひょっとしたら楽勝もあるかな?
などと勝手に思っていた自分が切なくなってきた。

中断の後、試合は再開された。


30分の練習後、試合再開です!!

14-20のビハインドを背負って、4thダウンに突入。
2分過ぎグランパスは再び溝口君のランでTDをあげる。
しかしPATは外し20-20の同点だ。

試合終了まで刻々と時間は過ぎていく。このまま同点で終わってしまうのか。
残り2分をきって、グランパスは4thダウンギャンブルを決められず、
攻守交替となってしまった。

残り時間からみると、もうグランパスの勝利はないと思った方がよい。
まさかと思っている間に、試合終了1分もない段階で、
またもや愛学にTDを奪われ20-26となってしまった。

グランパスは自陣30ヤード付近から最後の攻撃をするが、
残り時間がないのでパスを連発する。
が、愛学DB陣はロングパスだけ許さない体型をとっているため、万事休すとなった。

残り10秒より愛学サイドラインからカウントダウンが始まり、皆大喜びしている。
これで、開幕2連敗となってしまった。

今日の敗因はいろいろあるだろうが、愛学はOに対して、
グランパス3回のターンオーバーが痛かった。
また、全体として愛学はしっかりグランパスをスカウティングし、試合中きっちり対応していたのが印象的だった。

選手諸君はひきずっていても仕方ないので、
気持ちを入れ替え次の南山大学戦にのぞんで欲しいものだ。

我々は君たちを最後まで応援します!!!


ご観戦ありがとうございました!!

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