観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  南山大学戦 平成20年10月4日 at愛知学院大学グラウンド



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

初戦、第二戦と思わぬ連敗をしてしまったグランパス。
優勝の望みはほとんど消えてしまったが、モティベーションを落とさず、
何とか残り3試合を勝利してほしいものだ。


青空の下でのハドル

本日は、南山大学との試合が愛知学院大学グランドで開催される。
南山は長い間東海リーグ一部の上位に位置している強豪チームであるが、
今年は開幕からグランパス同様、思わぬ2連敗を喫してしまっている。

リーグ戦開幕前、まさか名大、南山が2連敗するとは
誰も予想していなかったことではないだろうか。

秋の陽光の中、青空に向かってグランパスのキッカーはボールを蹴る。
南山は最初のシリーズで1stダウンを取ったが、次のシリーズで1stダウンが取れず、パント。
グランパスは自陣10ヤード付近からの攻撃となった。


セットする名大オフェンス陣

ランとパスで南山大学陣までじりじりと攻め込み、
30ヤード付近まで進んだが4thダウンパントとなってしまった。
先制のTDを奪うチャンスだっただけに残念だ。

しかし、ランプレーでは平均5ヤード位は取っているので、
これはいけるのでは?と私は思う。
その後両チーム共決め手がなく、第1Q終了。

第2Qに入るとグランパスは中央付近からの攻撃を、
QB#2伊藤君からWR#12佐藤君へのミドルパスを決め、
ランも進み、最後はRB#33稲垣君が4ヤード走りTDを奪う。

PAT(ポイント・アフター・タッチダウン)も決まり、まずは7-0とリードする。


GRAMPUS先制!RB#33稲垣(左) WR#12佐藤(右)

その後、南山は自陣30ヤードからパスを何度も通し、名大陣15ヤードまで進む。
南山のランは強力なグランパスDL、LB陣に止められ、
あまり進まないので、パスしかゲインできないようだ。

ゴールまで15ヤードだが、多分TDパスを投げてくるだろうと思うと、予想通り投げてきた。
しかし、ここでLB#43上田君がパスをインターセプト!
このインターセプトは本当に大きい。

これは試合の結果に大きく影響するかもしれないと私は思った。
ここで前半終了。7-0。


チームを支えるアナライジングスタッフ

グランパスはオフェンスでランがかなりでているし、ディフェンスでは南山のランを押さえ込んでいる。
南山はパスでしかゲインすることができないことが多い。
後半、南山はパスを多投してくるに違いないが、
これはかえってディフェンスは守り易いと思われるので、後半はグランパス優位と私はみた。


南山オフェンスを押さえる名大ディフェンス

後半開始。

南山のパントの後、グランパスは自陣20ヤードからオフェンスとなる。
ここでRB#17溝口君が一気に50ヤード走り、南山陣深く入る。
次に稲垣君が20ヤード近く走りTD!PATも決まり14-0となった。

その後両チームとも一進一退で、第3Q終了。
第4Qに入る。

ふと気づけば、QBに二年生の#88友枝君が入っている。
本来はWRだが、初めてQBとしての彼を見る。

隣に座っていらっしゃるグランパスOB幹部の方に話を聞くと、
友枝君はQBとしての素質が高いとのこと。
ランプレーもパスプレーもそれなりにこなしているので、かなりQBとして練習をしてきたのだろうか…。


2人の2年生QB #88友枝(右) #2伊藤(左)

3分過ぎ、WR佐藤君への25ヤードパスが決まって、TD。
PATも決めて21-0となる。

やはり、佐藤君は一年生から活躍しているのでここ一番のパスには信頼がある。
余談だが、一週間前私は佐藤君の故郷、北海道帯広に行ってきた。
本当に広々とした素晴らしく美しい所だ。

21-0となったので、残り時間からいってもうグランパスの勝利は間違いない。
私は余裕で試合を観戦する。

試合終了直前にも、新QB友枝君から佐藤君へのTDパスが決まって
28-0となり試合終了。

友枝君には思い出のTDパスとなったことでしょう。
結果を見れば予想以上に差のついた試合だった。

勝因はいろいろあると思うが、まずDL、LB陣がしっかりしていたことが挙げられる。
それと、今日はDB陣も安定した守備をしていたように思う。


インターセプトを決める#3大嶋

内容の良い試合だったのではないかと私は思った。
残りは二試合となったが、今日の内容をみれば最終戦の名城大学とも良い試合をするような気がする。
なんとか2連勝をして欲しいものである。

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