観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 名城大学戦 平成20年11月9日 at瑞穂ラグビー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

本日はグランパスの最終戦が瑞穂競技場で行なわれる。 開幕戦より二連敗してしまったグランパスだが、 その後は二連勝して、二勝二敗の五分としている。

今日敗戦すれば、二部チームとの入れ替え戦に出なければならない可能性もある。 名城大学は他のチームとはやや力の差があり、今日勝てば全勝で優勝となる。

しかし我グランパスは、エースQBの野田君が負傷も癒え、 先発出場できるということなので、決して勝てない相手ではないと思う。 私は所用があり、第2Q半ばからの観戦となった。

肌寒い曇り空の中、競技場に着くとグランパス応援席にはたいへん多くの方がいらっしゃっている。 過去最高ではないかと思われる。 これは嬉しい限りだ。


今シーズン最多の観客動員数でした!

早速スコアボードに目を移すと「0-0」との表示。 しかしグランドを見ると、名城の選手がゴールラインを走り抜けていた。 TDを取られてしまったようだ。 強敵相手に先制のTDを奪われるのは辛いなあと思う。

しかし、ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)は外し、0-6となる。

キックオフの後、自陣30ヤード付近からグランパスの攻撃開始だ。 QBは?と思いグランドを注目すると、やはり#1野田君が輪の中にいた。 私はほっとする。


QB野田率いるオフェンス陣

何せ今シーズンの開幕直前、野田君の負傷を聞いた時私は凍ってしまった…。 運動能力抜群で一年生から大活躍し、 しかも今シーズンはチームの司令塔であるQBを担う野田君が出場できないようでは、 一体どうなるの??と私は心配した。

案の定思わぬ開幕二連敗を喫してしまったわけだが、 エースの欠場では何ともならないのである。 ともかく、今日は最強相手に野田君はどのようなプレーをしてくれるか興味は尽きない。

攻撃は3rdダウン12ヤードとなってしまったが、 ここは野田君から4年生WR#12佐藤君へ、ぴたっとパスが決まり1stダウンを取る。

佐藤君も野田君同様一年生から大活躍しているが、 彼のプレーを見ることができるのも今日が最後かと思うと、やや切なかった。


TDを決めたWR佐藤

その後は野田君のQBキープも名城の強力DLに押され、ゲインがあまりできない。 名城のDL陣は東海リーグでは#1であることは間違いないだろう。 やはり、フットボールはラインが基本であると思わざるをえない。

前半は0-6で終了。

1本差なので、後半頑張れば勝てないことはないと思う。 しかし、オフェンスがあまり出ていないようなので、後半も決して楽な展開とはならないと思われる。


後半の逆転を狙うGRAMPUS

後半開始。

グランパス最初の攻撃は4thダウンパントで攻守交替。 名城は自陣30ヤード付近からの攻撃となる。

3rdダウンで、名城はQBからRBへスクリーンパスを決める。 RBの前にはグランパス・ディフェンスの選手が見当たらない。 ええっ?と思う間もなく名城RBは独走しゴールに向かって走る。

グランパスのDBが必死にタックルしようとするが、届かずTDを奪われる。 PATも成功し、0-13。 「… …。」強豪相手に、二本差はきつい。

グランパスは自陣25ヤードからの攻撃となり、4thダウンギャンブルを決めて中央付近まで進む。 ここで、QB野田君はオプションプレーから、自らQBキープで走る。 今日多様しているプレーだ。

名城DLのタックルは振り切ったがLB陣が待ち構えている。 しかし野田君は右、左と巧みなカットバックでタックルをかわす。

「おおっ、ロングゲインだ!」 思わず私は叫ぶ。 LBをかわした後、DBのタックルもうまくかわす。 「いけ、いけ!」 ゴールを走りぬけ、TD!!

「すごいよねー」と思う。


TDを決めたQB野田 QBを守るOL

確かにブロックも上手く機能していたが、 野田君の個人技で50ヤード近くカットバックを繰り返してTDを奪ったのだ。 彼にしかできないかもしれないな、と私は思った。

野田君は今シーズン負傷欠場のストレスを、このTDで少しは解消できたかもしれない。 本当によかったです。 これでTD一本差となったので、逆転もあり得ると思う。

と期待していたが、次のシリーズで名城はジリジリと進み またしてもTDを奪われてしまった。6-20。

第4Qに入る。

グランパスは思うようにオフェンスが進まず、パントを繰り返す。 残り時間が少なくなってきてしまった。 2本差を考えると勝負ありかと思う。

名城はFGを無難に決めて、6-23となったところで完全に勝負あった。 結局グランパスの今シーズンは2勝3敗となって終了した。


GRAMPUSディフェンス陣

シーズン前は優勝候補とも考えられたが、主力の負傷等もあり不運な結果となったと思う。 しかし、二年生QBは将来有望と思われるし、 下級生に有力な選手がたくさんいるので来年こそ「優勝」を勝ち取ってほしいものである。 竹腰キャプテン始め4年生の選手は本当にお疲れさまでした。


キャプテンを務めた竹腰

またチームを支えてくれた4年生スタッフの皆さんも本当にお疲れ様でした。 貴方達がいなければグランパスはありえませんでした。

グランパスでの貴重な経験は、将来必ずや皆さんの役に立つことと思います。

最後に、競技場に出向いてこられ応援してくださった後援会・父母会の皆さま、 陰ながら選手・スタッフを支えてこられたご家族の皆様には、

この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。


応援ありがとうございました。

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