観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記  広島大学戦 平成21年6月14日 at名大グランド



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

本日は、広島大学との一戦が名古屋大学グランドで行なわれる。
5月の愛知学院大戦では思わぬ大敗を喫してしまった我がグランパスだが、
先回、苦戦が予想された大阪大学戦ではよい内容で勝利することができた。

しかし、どうもまだグランパスの真の力がよくわからない。
春のシーズンということで私には切迫感はないが、
やや不安を残している。

本日の相手広島大学とは、過去対戦したことがあるのだろうか。
少なくとも私が観戦し始めた1999年から対戦はない。

インターネットで確認すると、
広島大学は一昨年、昨年と中国・四国リーグで優勝している。
中国・四国リーグとは一体どのくらいのレベルなのか不明だが、
強豪大阪大学に勝利したグランパスが、未知数の相手にどんな試合を見せてくれるか興味は沸く。

今日は梅雨合間の晴れの天気であるが、
けっこう蒸し暑いので選手はたいへんだと思う。


試合前セレモニー
左から主審23代岩城さん、主将#45、副将#7、#58

日差しが強い中、広大のキックオフで試合開始。
グランパス自陣35ヤードからの攻撃だったが、フレッシュを取れず、パント。
続く広大の攻撃も1回フレッシュしたものの、パント。
互いにパントを繰り返した後の7分過ぎ、グランパス自陣10ヤードからの攻撃で、
RB#23坂田君が60ヤードのロングゲインを獲得し、
広大陣深く入る。

数プレーの後、坂田君のダイブプレーによりタッチダウン(TD)!
ポイントアフタータッチダウンも決まり、まずは7-0とした。

未知数相手だけに、選手・コーチもまずはほっとしたところか。

その後互いに決め手に欠けパントを繰り返して、第1Q終了。
7-0。

第2Qに入って早々、広大はグランパス陣内深く入るが、
TDを奪えずここはきっちりフィールドゴール(FG)を決めて、
3点を取る。

その後広大にTDのチャンスはあったが、
広大はつまらない反則の連続でTDが奪えず前半終了。

7-3とグランパスがリードして前半を終了する。
前半は正直言って、やや広大に押されている印象を受ける。

特に、DLが負けている?ような感じがするがどうであろうか。
広大がつまらない反則をしなかったら、1本TDは奪われていたかもしれない。


グランパスDL陣

両者に力の差はあまりないような気がする。

それと今春ずっと思っているが、パスが全く決まらないことが気になってしようがない。
やはりランだけでは攻撃が単調となるのでたまにはパスを決めて欲しいものだ。

グランパスのキックオフで後半開始。


サイドラインから見守る新入生

広大リターナーは中央付近まで走る。
これもやや気になるが、今春、グランパスはキッキングゲームでロングゲインを多く許していると思う。
たまたまなのか、そうではないのか気掛かりではある。
広大はパントとなり攻守交替。

グランパスは自陣30ヤードから攻撃開始しとなった。
しかしここでRBがボールをファンブルし、これを広大が抑えてターンオーバー(攻守交替)となってしまった。
全く悪いポジションでのターンオ-バーだ。

しかし、広大にとっては絶好のTDチャンスを、またしてもフォルススタート他のつまらないファールで逃す。
グランパスは明らかに広大のファールで助けられている。

グランパスは自陣20ヤードからの攻撃となるが、
ここでまたしてもRBがボールをファンブルし広大がゴール前10ヤード地点で抑える。
また攻守交替だ。
それもゴール直前なので、私はもうTDを覚悟する。

「これで、1本取られるから7-10の逆転か…」
と自分自身で決めつける。
どうも私はフットボールに関しては、マイナス思考というか楽天的にはならないのだ。

TDを奪われるのを覚悟した直後。
広大QBがRBへのピッチをミスし、LB#43上田君がボールをうまく拾った!
前には誰もいない!これはTDか!

LBは走る!走る!

でもちょっと足が遅いというか、だんだんスピードが落ちていく。
広大の選手が追いついてきた!
ゴール寸前で、追ってきた広大WRにタックルされてしまった。
まあ、走る専門家ではないLBだから仕方ないでしょう。
80ヤードの力走でした。

#31若山と#43上田

ゴール直前のグランパスの攻撃を広大ディフェンスはよく抑えるが、
何とかグランパスはFGを決めて、
10-3とする。その後ドロープレー(パスと見せかけ、ランをするフェイクプレー)が決まり、
坂田君がロングランをして広大ゴール前まで行くが、
4thダウンからのTDパスが決まらず、第3Q終了。


RB#23坂田のラン

第4Qに入る。

中央付近から広大のパスを、S#31若山君がぴたっとインターセプトし、
広大陣30ヤードからの攻撃となる。
セイフティ冥利につきるプレーだ!

しかしこのチャンスを生かせずパントとなる。
広大は試合終了近く、ジリジリと攻めグランパス陣30ヤードまで入るが決め手に欠け、
試合終了となった。

10-3で何とか勝利した。


グランパスを応援する観客

情報が少ない相手に何とか勝利できたのは、まずはよかった。
冷静にみれば両者に力の差は余りなかったように思う。

まあ、グランパスは自分のグランドで戦ったのだから、地の利もあったのかもしれない。
しかし、この試合もパスが1回しか決まらなかったのが、気掛かりではある。

次戦、
春の最終戦は社会人チーム、
サイクロンズとの一戦だ。
社会人は経験豊富でかなり手ごわいと聞いている。
頑張ってください!

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