観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 愛知大学戦 平成24年9月2日 at四日市ドーム
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
いよいよ今日から秋のレギュラーシーズンが始まる。
昨秋は優勝したとはいえ、グランパスにとっては三校同率優勝という
何とも微妙なものであったと私は思う。
今年こそは念願の「単独優勝」を勝ち取ってほしい。
春のシーズンを見る限り、我名大グランパスは優勝候補だと思うが、どうであろうか。
他の強豪校は例年通り、名城大学と中京大学か。
優勝はこの三校絡みとなることは間違いないと思われる。
今日の対戦校は今シーズンから一部に昇格した愛知大学である。
愛大とは2003年以来の試合になるが、その頃グランパスは二部に所属していた。
しかしその年はグランパスが非常に強くなってきた頃で、
春のシーズンでは一部所属の2校に圧勝し、
秋のレギュラーシーズンでは愛大との最終戦で二部優勝を勝ち取ったのだ。
そして入れ替え戦でも圧倒的勝利を収め、以来9年間一部に定着している。
私にとって愛大戦はやや懐かしいものがある。
愛大は昨秋の愛知学院大学との入れ替え戦で、一方的に試合を進め圧勝した。
部員も多く不気味な相手だが、春の試合結果を見る限り、グランパスにとって負ける相手ではないと思う。
選手スタッフは冷静に試合すれば、問題ないと思うが、初戦なので何が起こるかわからない…。
初戦を前に緊張な面持ちのGRAMPUS
残暑が厳しい東海地方だが、今日は何となく風がさわやかな日である。
ドーム内はエアコンが効いていて快適だ。グランパスのキックで試合開始。
愛大は自陣35ヤードより攻撃開始となった。
しかし最初のシリーズはあまり進まずパントとなる。
グランパスは自陣34ヤードからの攻撃開始。
RB#21伊藤君のランとQB#2梶原君のキープでフレッシュを奪う。
RB#48桑野君のナイスランなどがあり、ゴールまで20ヤード地点まで進んだが、
4thダウンパントとなってしまった。
ナイスランを見せたRB#48桑野
愛大は自陣10ヤードからの攻撃となり、ランとパスでフレッシュを取る。
しかし愛大はホールディングの反則を犯し、10ヤード罰退。
ここで、愛大QBはロールアウトしてパスを投げようとするが、
グランパス守備陣の激しいタックルにあい、ボールをファンブル!
これをグランパスが押さえターンオーバー(攻守交替)!
グランパスはゴールまで22ヤード地点からの攻撃と、絶好のチャンスだ。
伊藤君がタックルをはねのけ10ヤード近く走り、
続いてRB#24松谷君が15ヤード走って、ゴール寸前の位置まできた。
最後はQBキープによりタッチダウン(TD)を奪う!
QBキープでTDを奪うQB#2梶原
トライフォーポイント(TFP)も決まり、まずは7-0とリードする。
愛大のミスを確実にものにした。幸先がよい。
第2Qに入る。
松谷君の素晴らしい走りでロングランが決まったかに見えたが、最後にボールをファンブルし、
敵陣奥深く入ったところでターンオーバーとなってしまった。残念…。
その後グランパスはよい位置まで何度も進んだが
決め手に欠けて、TDを奪うことができない。
7-0とリードして、前半終了。
前半を見ると、グランパスDL陣、LB陣は愛大のランプレーをだいたい押さえていて、
点を奪われるような雰囲気はないのが安心材料だが、
前半でもう1本グランパスはTDを取っておきたかった。
なにせ1本差ではどうなるかわからない。後半グランパスの怒涛の攻勢を期待しよう。
愛大オフェンスを止めるLB#55伊藤
後半開始。愛大の蹴ったボールはグランパスリターナーの前で大きく逸れてバウンドしてしまい、
グランパスは自陣5ヤードからの攻撃となる。
伊藤君のナイスランでまずはフレッシュを奪う。
続いてWR#6石川君へ8ヤードパス成功。引き続き石川君へ15ヤードのパスも成功して中央まで進む。
次に梶原君はTE#82大常君へミドルパスを投げる。
大柄な大常君がこれをキャッチすると、愛大LBがタックルするが、これを外して走る!
横から愛大選手は必死に走ってくるが、大常君は速い!
「行け、行け!!」
追いすがる愛大選手を振りきり、エンドゾーンに入ってTD!
素晴らしい大常君の走りだった。TFPも決まって14-0となる。
TDを決めたTE#82大常
愛大は自陣30ヤードからの攻撃をパスとランを上手く織り交ぜ、
じりじり進み、グランパス陣奥深くまで進む。
4thダウン1ヤードを愛大RBは走ってフレッシュかと思われた瞬間、ボールをファンブルし、
これをグランパス選手がカバーして攻守交替となる。これはビッグプレーだ。
グランパスは自陣15ヤードからの攻撃を#21伊藤君がナイスランを続け、中央まで返す。
今日、伊藤君の走りは絶好調である。
なにせ、タックルされても簡単に倒れず、倒れかかってからもかなりの距離を稼いでいる。
彼は夏を過ぎて変身したのだろうか?素晴らしいです。
今試合見事な走りを見せたRB#21伊藤
次に、スロットバックにはいった松谷君へロングパスが決まってゴールに近づく。
最後はQB梶原君のキープでTDを奪う。
三本差となり、ほぼ勝負は決まったと思う。21-0。
第4Q。LB#14藤居君やDB#30伊藤君のパスインターセプトなどがあり、
グランパスは攻撃の手を緩めず、2本のTDを追加して、34-0で試合終了となる。
インターセプトを決めたDB#30伊藤
今日は初戦ということや、一部に昇格した相手というやや不安な点もあったが、それは杞憂に終わった。
グランパスは安定した戦いをし、まずはよい試合内容だったと思われる。
とりわけ攻撃陣で500ヤード以上も奪ったことは特筆されてもよいかもしれない。
次戦は南山大学が相手である。南山とは春対戦して、大勝してはいるが、
南山は実力校であるので、油断は禁物だ。がんばれグランパス!