OBインタビュー
34代前主将、上田雄太さんがインタビューにお答え下さいました。紹介いたします。
OBインタビュー 日本福祉大学戦 平成23年9月19日 at半田運動公園陸上競技場
34代 LB 上田雄太さん
2011グランパスの秋の2戦目は
昨年2部リーグから昇格した日本福祉大との一戦。
4年ぶりに開幕戦を白星で飾った我がグランパスにとっては、
下級生に出場のチャンスを多く与える試合という位置づけです。
グランパスのキックで試合は始まりますが、思ったよりもリターンされます。
前節の中京戦からですが、今季はキックの飛距離、滞空時間が少し物足りないのと、
リターンサイドのラッシャーがいまいち抜けきれないかなという印象を受けます。
ハーフラインから10ヤード前後までリターンされることが多く、有利なフィールドポジションで戦えていません。
昨年もやられたのですが、次戦の名城大学には一発TDの恐怖を常にもっている好リターナーがいます。
次節、次々節と力が均衡した相手が続き、フィールドポジションの優劣が必ず勝敗を分けてきますので、
相手には失礼ですがこの試合ではフィールドポジションで圧倒してほしいという気持ちで試合を見つめます。
ただ、DEF自体は強力で危なげなく日福をシャットします。
当然の結果だとは思いますが。
グランパスオフェンスの攻撃が始まりますが、
グランパスOFEのブロック力と日本福祉DEFの力の差がやはり大いにあります。
最初の数回のランプレーでそれが顕著に分かりました。
相手のディフェンスを圧倒したGRAMPUSのOL陣
ブロックはスクリメージラインを大きく押し上げ、必然的に押し上げたところ所まで必ずゲインします。
後はRBがラストタックルでの一対一の勝負で勝ってくれていれば文句はなしです。
最後はQB梶原から#6石川へのロングパスで先制TD!
やはり口火を切るのは今日も彼でした。
今日は下級生のプレーを見る為の試合なので、早めに点を取って早くから多くの下級生を見たいものです。
その為にはDEFがボールを奪う必要があるな。とか何とか考えていた矢先に
LB#41清水が相手QBの視線を読んだ
”必然”のインターセプトでターンオーバー!!
彼も2年生で今春から本格的に試合に出始めたのですが、TDもしたしサックもしたし、
今日もインターをして順調な成長を遂げています。嬉しい限りだ。
グランパスOFEも抜け目なく敵陣でのインターをすぐに点に結びつけます。
14-0。
その後も2年生CB#8西埜が超絶すばやいリアクションからのインターセプトでターンオーバー。
彼は運動能力が高く、1年のころから非常に優秀なアスリートです。
彼の高い瞬発力が良く表れたインターセプトでした。
もう一人の2年生CB#30伊藤和磨も持ち味である鋭いタックルと闘争心でボールをストリップ!
あわやファンブルフォースといった場面を演出して、フィールドを沸かせます。
一方の攻撃もWR#27塚本、#6石川など2年生のWRがシュアなキャッチを見せてゲインを重ねます。
#27塚本のナイスキャッチが光る。
今の2年生は私が4年生のころの1年生です。
今日は彼らが非常に活躍していて、見ていて本当に嬉しい限りです。
極めつけは、2Q終盤のグランパスのリターンでした。
リターナー#6石川から2年生#28高戸へのリバースプレー。
初戦からその快足ぶりを発揮している石川に、日本福祉大のラッシャーが一瞬気を取られたのでしょう。
高戸もものすごい俊足であるので、その一瞬の隙が命取りでした。
カモシカのような美しいストライドが印象的でそれでいて機関車のような力強さも備えた走りで、
ファーストタックルを交わすと、後半も加速しグングン相手を引き離していきます。
最後もブロッカーを上手く使って相手キッカーの追撃を振り払い、エンドゾーンまで走り切りました。
照明の光がグラウンドに映えたのもあり非常に綺麗なリターンで、私が5年間見てきたリターンの中でベストでした。
今日はこれが見れただけで半田まで来て良かった、と思いながら前半終了。
4本ほどTDも取り、多くの下級生を見られるだろうという期待の中、後半開始です。
多くの1、2年生が試合に出場。
後半から1、2年生を多用し始めたグランパス。
1、2年合わせて40人近く入るのでないかというグランパスにとって彼らは黄金世代予備軍です。
やはり、アメフトを始めて1、2年足らずでありなかなか良いプレーをするのが難しいとは思いますが
アメフトに必要である一瞬の瞬発力などを備えていることを感じさせる動きをする選手が多かったです。
#1の相武は1年生ですがキックオフラッシュで2回ほど好タックルを見せて存在感を発揮します。
敵陣20ヤードくらいでタックルしたプレーなんかは上級生顔負けでした。
1年生TE#82大常も長身を生かしたブロックで相手トイメンを押し込み、オープンプレーのゲインに貢献していました。
#82大常の今後が期待される。
結局試合は34-3で終了。
このように後半は沢山の1、2年生が出場し非常に良い経験を積みました。
秋のリーグ戦の緊張感を1年生の時分に味わえるという経験は幸せでありとても有意義なことです。
グランパスの未来にとって意味のある一戦であったと思います。
2連勝と好スタートを切ったグランパスの次戦はVS名城です。
一つのミスが命取りとなるゲームであることは重々承知でしょう。
ここ二戦、小さなミスから致命的なミス、またしょうもないミスなどミスは沢山ありました。
そのミスをカバーするビッグプレーでなんとか勝ててはいますが、
やはり必然的に勝つためには安定感というものが必要となってくるでしょう。
先ほども書きましたが、その安定感をもたらすものがフィールドポジションであると思います。
時間はないですがその精度を高めることが優勝への鍵となると思います。
名城、南山と大変な相手が続きますが一戦一戦成長していき、「頂」までのぼりつめて頂きたいです。
次戦は10月1日(土)10:30~
対名城大学
at 四日市ドームです!
上田さんありがとうございました!
次の名城戦はGRAMPUSが優勝するための大事な大事な一戦です。
皆様、是非応援にお越し下さい!