OBインタビュー
35代 延安智也さんがインタビューにお答え下さいました。紹介いたします。
OBインタビュー 名古屋商科大学戦 平成24年10月13日 at名古屋商科大学ラグビー場
35代 OL 延安智也さん
■試合前
2012年秋季リーグ第四戦。
相手は今年から一部リーグに昇格してきた名古屋商科大学。
ここ数年一部で優勝争いをしているグランパスとしては一部校の地力を見せたいところ。
■第1Q、第2Q
グランパスのキックオフで試合開始。
いきなり名古屋商科大学はリバース。
それを難なく止め、グランパスディフェンスの出番。
しかし短いパスやオプションで攻められて、あっという間に自陣深くまで攻め込まれてしまう。
いきなりピンチ。
ここはなんとかFGでしのいだ。
先制されてはしまったが、ここから反撃といきたいところ。
まずはRB#24松谷君のランで5yds獲得。
しかし、後が続かずあっさり攻守交替。
今後はしっかり守れるか、頑張れディフェンス!
名商に反則もあり、あっさりと3rdダウンロング。
さらにここでインターセプト!
インターしたのはDB#42木佐貫ただし。
インターセプトを決めたDB#42木佐貫 義
ターンオーバーして名大オフェンス2シリーズ目。
QB#2梶原君から、WR#6石川達也へのパスで1stダウン獲得。
続いて、RB#48桑野、TE#82コロッケ(大常)、OL#77澤などオフェンス若手のナイスブロックもあり、RB#24松谷君が7ydsくらい獲得。
今季のオフェンス若手は元気が良い。元気が何より。
さらにOLの「2人のケンジ」が守る右サイドをQB#2梶原が走って再び1stダウン獲得。
この「2人のケンジ」は#51山崎ケンジと#68織田ケンジ。
特に山崎ケンジはかつてレシーバーだった。
でも今ではすっかりOLらしくなっている。
その後QB梶原君がパスプロ漏れ漏れで、ものすごくプレッシャーがかかる中、
WR#1相武へパスを通して1stダウン獲得。
そしてOL#77澤のすばらしいダウンフィールドブロックがあり、RB#24松谷君がロングゲイン。
これでゴール目前まで攻め込む。
それにしても#77澤はすごい。これでまだ2年っていうのが末恐ろしいですわ。
すばらしいダウンフィールドブロックを魅せた
OL#77澤 周作
仕上げも#24松谷君のランでTD。
キックは外れて6-3。
ようやくリズムが出てきたので、ここから一気に畳み掛けたい。
まずはキックオフを難なく止めて、さあディフェンス。
と思った矢先、相手QBの投げたボールをフリーのレシーバーがキャッチ。
そのまま走られTD。
逆転したのも束の間、あっという間に6-10。
良くない展開。
何とかオフェンスで流れを引き寄せたいところ。
ここで度々活躍RB#24松谷君が、キックオフで大きくリターンしていきなり敵陣からオフェンス。
これは得点のチャンス。
WR#1相武へのパスも決まるも、QBサックやパス失敗ですぐに4thダウン。
しかもここでスナップがパンターの頭を超えていき、陣地を回復するどころか大きくロス。
得点のチャンスから、一瞬にして失点の危機に。
本日しんどい名大ディフェンスに追い打ちをかけるような展開。
なんとか踏ん張りたいところだが、あっさりとパスでTDされる。
キックも決められ6-17。
今のところ流れは最悪。
前半のうちにもう一本返しておきたい。
名大はランを繰り出すも止められ、QB#4安田ゆうまのランで何とか1stダウン獲得。
この後も安田ゆうまが度々走ってゴール前、最後もQB#4安田が走ってTD。
キックも決まって13-17。
リードを許したまま前半終了。
■第3、第4Q
前半はまさかのリードを許す展開。
なんとしても後半で逆転しなければ。
自陣40yds付近からオフェンス開始。
ここでもQB#4安田ゆうまが走って1stダウン獲得。
続いて昨年涙のTDでお馴染み、今季大ブレイクのRB#21伊藤舜が走って再び1stダウン獲得。
これで敵陣35yds。
今季大ブレイクのRB#21伊藤 舜
立て続けにRB#24松谷、RB#21伊藤舜が走ってゴール前。
最後も伊藤舜が走ってTD。
キックも決まって20-17逆転。
続くディフェンスは敵陣で止めておきたい所だが、簡単にパスでつながれ攻め込まれる。
さらにパスインターフェアの反則をとられてゴール前のピンチ。
ここもあっさりTDされ20-23。
再び追いかける展開に。
自陣30ydsからのオフェンス開始。
QB#4安田からWR#6石川にパスが決まって敵陣へ。
この3年生同士のホットラインは良く決まる。
さらにQB#4安田、RB#21伊藤舜のランで一気にゴール前へ。
またまたQB#4安田がうまく走ってTD。
再び逆転27-23。
それにしても今季の安田ゆうまの活躍はすごい。
もともと高校フットボール経験者で上手さはあったけれど、
それに今季は体のキレが加わった気がする。
毎年毎年進化してんなあ。
QB#4安田祐真
もうひとつ言うと今日はWRのブロックが良い。
WRが目立つようなパスは無いが、ランのときにブロッカーとしての役割をきちんと果たせている。
まさに11人でフットボール。
試合は終盤、追加点はやれない状況。
頑張れディフェンス。
DB#26臼井のナイスタックルもあり、ここでようやく敵陣で止める。
勝負を決めたい名大オフェンス。
RB伊藤舜、松谷のランで敵陣深くまで攻め込むも攻めきれず4thダウン。
4thダウンギャンブルでQB#4安田が走るも止められたあ。
と思いきや相手に反則があり、5yds進んでもう一度ギャンブル。
ラッキー。
またまた安田が走って、今度は1stダウン獲得。
エンドゾーンは目前。しかしランは止められてしまう。
しかもタックルしたのは名商18番。
今日散々苦しめられている相手オフェンスのQB18番。
ディフェンスでもDBとして出ているのだ。
さらに4thダウンでは、QB#4安田がボールを投げるところをカット。ボールは地面に転がった。
しかもボールをカットしたのも両面出場しているRBの選手だった。
両面出場し、試合の終盤の勝負どころでこれだけのプレーをできるのは本当にすごい。
逆にこの勝負どころを逃した名大は痛すぎる。
攻守交替して、名大ディフェンス。
おそらくこの試合最後にして最大の勝負どころがやってきた。
ここを止めれば試合は決まる。
しかし、パスインターフェアやパーソナルファウルで罰退して自陣まで攻め込まれる。
いよいよピンチだ。
さらに名古屋商科大学のランでゴール前25ydsまで攻め込まれる。
本当に大ピンチ。
1stダウンは何とか止めて、2rdダウンはパス失敗。
3rdダウンはDB陣がうまくカバーしてパス失敗。
4thダウンギャンブルは一瞬WRがキャッチしたかと思いドキッとしたが、
名古屋商科大学に反則があり10yds罰退。
良かった、助かった。
でもまだピンチは続いて、もう一度4thダウンギャンブル。
ここはDLのラッシュもかかって、DB#14藤居智士が冷静にカットしパス失敗。
冷静にパスカットしたDB#14藤居智士
この時点で残り1分20秒、攻守交替し時間を使い切って試合終了。
■試合終了
試合結果は27-23。
名古屋商科大学の力を存分に思い知らされる試合になってしまった。
名古屋商科大学は選手は18人しかいないがが、チームとして強い力を発揮していた。
でも名大には50人を超える選手がいるし、スタッフも合わせて100人近い人がいる。
だからチームとしてもっと大きな力を出せるはず。
そのために一人ひとりがチームに埋もれることなく、自分の持ち味を自分らしく発揮してほしい。
そして中京に勝利してほしい。
特に4年生は残り3週間。
やっても3週間、やらなくても3週間。
思う存分に。
頑張れグランパス!
延安さんご回答ありがとうございました!!
次戦はVS中京大学 11/3(土・祝)13:00KICK OFFです。
2012秋季リーグ最終戦です!皆様ぜひご観戦にお越し下さい♪