OBインタビュー

34代前主将、上田雄太さんがインタビューにお答え下さいました。紹介いたします。

OBインタビュー  中京大学戦 平成23年9月11日 at名城大学第一グランド



34代 LB 上田雄太さん

先週の台風で延期となった開幕戦が名城大学グラウンドで行われました。

9月とは思えぬ強い日差しの日曜の午後、強豪校である中京大との死闘が幕を開けます。

優勝を目標に掲げる我がグランパスにとって必勝が求められる緊張感の中、キックオフ!


気合のこもった掛け声と供に試合開始!

序盤は互いに一歩も譲らず、

中京は空中戦でエースレシーバー#10にボールを集め、
アスリート揃いの強力OL陣が確実なブロックで地上戦を優位に進めます。

しかし、大事なところでの凡ミスや、名大守備陣の要所を締めるタックルでTDにまで結びつきません。

名大守備の要であるMLB#51小川が無駄のない動きを見せ、
ショートパス、スクリーンプレーなど危ない所をことごとく摘んでいた印象が強かったです。

一方名大OFEは司令塔#2梶原が多彩なレシーバー陣にパスを投げ分け、
時には自らスクランブル発進し、陣地を稼いできますがTDには至りません。

実力が均衡している者同士、序盤は一進一退ですが、均衡は思わぬ形で破られます。

中京大学のナイスなパントが、名大ゴールライン付近まで飛び、これをRet#6石川がキャッチ。

おいおい、取らずにタッチバックにしないと~

と思ったのもつかの間、
石川がその超々快速を飛ばし一瞬気の緩んだ中京のタックラー陣を大きくまくり、
そのままエンドゾーンへ!

90yds近いビックリターンTDが飛び出しました。


TDの喜びをかみしめる#6石川

石川君は二年生ですが、やっぱり何か持ってますね。
グランパスに待望の先制点をもたらしました。

一度着いた火はグランパスを加速させます。

守備陣はその後の中京大の攻撃をシャットアウトし、
攻撃陣はロングドライブをFGの成功で締め、前半を10-0で折り返します。

あと一本取ればとどめだ!

後半で一気にけりをつけよう!

と思っていましたが、やはり秋は毎試合接戦なのです。

後半、中京大のOL陣がLBブロックを安定的に成功させ、#10はパスを確実にキャッチし、
着実にゲインを重ねます。

ゴール前まで攻め込まれますが、名大DEFはレッドゾーンに入ってからが強い!

中京のギャンブルをシャットして、モメンタムを引き寄せます。

しかし、パントの精度において中京は名大の2段階くらい上に居たような気がします。

中京は毎度のように大体の攻撃がハーフライン付近で始まっていたような気がします。

一方の名大は、後半チャンスらしいチャンスをなかなか演出できません。

キックの精度が必然的に中京にチャンスを沢山もたらし、
さすがの名大守備陣もTDを許します。

中京OL陣も両面の中、機動力を発揮しダウンフィールドブロックを安定して成功させてランを出し、
#10の球際の強さは一試合通して崩れません。

そして名大のミスも相まって、FGを許し同点となります。

本当に最後まで分からない。甲子園じゃないですが、魔物が住んでいるかのようです。

しかし、名大はそんな流れの中でも沈まずに前向きにプレーを続けます。

第4Q、名大おなじみ自陣からのシリーズで、梶原がパスを刻み、
エース格であるWR#12亀井への一投でした。


#12亀井のボールキャッチの瞬間

きっと普段からボールをキャッチするだけでなく、
最終究極目標であるエンドゾーンに駆け込む意識を持って練習していたからでしょう。

亀井がボールキャッチしてから振り向き様に中京DBのタックルを交わし、
その駿足でエンドゾーンまで駆けこみました。

17-10と勝ち越します。

この勝負どころで飛び出したビッグプレーに興奮と歓喜で名大ベンチは勝利への機運が高まります。

しかし魔物はまだ黙っていません。

後は時間との戦いだというところで、名大の攻撃の最中、
中京LB#24の気迫にあふれたブリッツに翻弄されてか、梶原の手元が狂い、

まさかのインターセプトを喫してしまいます。

今日の試合展開から行くと非常に嫌な流れです。

案の定、そのシリーズで中京大学のパス攻撃で
名大のタックルミスから独走TDの状況を創り出されました。

ああ、悪夢だ。。

そう思った瞬間、DB#26臼井が身を呈してタックル!

ゴールライン手前でなんとか止めました。

まるでスラムダンクの山王戦のような息をつく暇もない死闘に、ハラハラする一方
両チームの選手たちの気迫と想いが積もったプレーに涙腺がウルっときました。

さあ、この試合の大一番だ。
神様仏様、ここでミラクルを起こしてください。。

と祈った次の瞬間

誰かが中京のパスをインターセプト!?

誰だ!?

小川(MLB#51)だ~!!


要所で大活躍を見せた#51小川

今日名大守備陣のまさに守護神的存在であった彼が最後の最後にスーパープレーをしました。

3年間一緒のポジションだった後輩が勝利を呼び込んだ、、この展開には泣きそうになりました。

意気消沈した中京を名大守備陣がシャットアウトして17-10で試合終了!

4年ぶりの開幕戦勝利です!

この勝利がチームの勢いを一段と加速させてくれること間違いなしでしょう。

細かい課題等色々あるでしょうが、重圧のかかったこの接戦を取れた、
ということは果てしなく大きな意味があります。

この勢いをそのままに、「頂き」に昇りつめてもらいたいですね。

次戦は9月19日(月・祝)17:00~
対日本福祉大学
at 半田運動公園陸上競技場です!

上田さんありがとうございました!
次戦もよろしくお願いいたします★

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